10畳の防音室リフォーム:ピアノ2台収納、防音対策費用とポイント

ピアノの防音室についてお伺いしたいのですが。広さは約10畳の鉄筋コンクリートの部屋をリフォームして防音室を作る予定なのですが、その防音室にアップライトピアノ1台とグランドピアノ1台を収納して窓が三カ所(多分二重窓)と通行するドアとピアノを搬入するドアをつけ、クーラーと換気扇、TVアンテナ差込口、インターネットのLAN差込口を取り付け工事をしたら、だいたいの工事はおいくらになるのでしょうか?もちろん防音室の防音は形だけでなく外や家の中に響かないようにきちんと工事をしなければいけないのですが、私は、はっきり言って防音のことに関して無知です。(特殊なカーテンなど多少なら知っていますがその程度です。)なにとぞだいたいの目安や各(窓やドア)のかかる費用がわかれば助かるので教えて頂けないでしょうか?どうかよろしくお願いいたします。

10畳防音室リフォームの概算費用と内訳

10畳の鉄筋コンクリート造の部屋を、アップライトピアノ1台とグランドピアノ1台を収納できる防音室にリフォームする際の費用は、工事内容や使用する材料、業者によって大きく変動します。そのため、正確な金額を提示することはできませんが、大まかな費用と内訳を以下に示します。

防音工事費用

* 壁・天井の防音工事:これが最も大きな費用となります。一般的な防音室では、二重壁構造や吸音材の施工が必要で、1㎡あたり5~10万円程度が相場です。10畳(約16.5㎡)の場合、壁と天井の面積を合計すると約33㎡になりますので、165万円~330万円程度を見込んでおく必要があります。使用する材料(石膏ボード、グラスウール、遮音シートなど)のグレードによっても価格が大きく変わります。高性能な材料を使用すれば、防音効果は向上しますが、費用も高くなります。

* 窓の防音工事:既存の二重窓では防音効果が不十分な可能性が高いです。防音性能の高い窓(防音サッシ)への交換が必要で、窓1つあたり10~30万円程度かかります。3カ所の窓の場合、30万円~90万円程度になります。窓の種類(大きさ、材質など)によっても価格が異なります。

* ドアの防音工事:ピアノ搬入用のドアと通行用のドア、それぞれ防音ドアへの交換が必要となります。防音ドアは、1枚あたり5~20万円程度で、2枚で10万円~40万円程度の費用を見込んでおきましょう。ドアの材質や防音性能によって価格が変わります。

* 床の防音工事:床にも防振材や遮音シートなどを施工する必要があります。1㎡あたり5,000~1万円程度で、10畳の場合、8万円~16.5万円程度かかります。

設備工事費用

* エアコン設置:防音室の広さやエアコンの性能によって異なりますが、5~10万円程度。

* 換気扇設置:5~10万円程度。防音性能の高い換気扇を選ぶと費用が高くなります。

* TVアンテナ・LAN差込口設置:それぞれ1~2万円程度。

その他費用

* 設計費用:防音設計に詳しい専門家に依頼する場合、設計費用が発生します。5~10万円程度。

* 工事管理費用:工事の進捗管理などを業者に依頼する場合、費用が発生します。

* 解体費用:既存の壁や床を解体する費用。状況によって変動します。

合計費用と注意点

上記の費用を合計すると、最低でも250万円~450万円程度、高性能な材料や設備を使用する場合は500万円を超える可能性もあります。これはあくまで概算であり、実際の費用は業者との打ち合わせによって決定します。複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが重要です。

防音性能の確認

防音工事において最も重要なのは、防音性能です。工事前に、目標とする防音レベル(デシベル数)を明確にしましょう。専門業者に相談し、適切な材料や工法を選択することが大切です。

業者選びのポイント

* 防音工事の経験が豊富か:防音工事は専門知識と技術が必要です。実績豊富な業者を選びましょう。
* 見積もりが明確か:不明瞭な点がないか、しっかりと確認しましょう。
* アフターサービス体制が整っているか:工事後のトラブルにも対応できる業者を選びましょう。

具体的なアドバイス

* 複数の業者に見積もりを依頼する:少なくとも3社以上の業者に見積もりを依頼し、比較検討しましょう。
* 防音性能に関する専門家の意見を聞く:建築士や防音専門家に相談し、適切な設計・施工を依頼しましょう。
* 予算を明確にする:事前に予算を決め、それに合ったプランを検討しましょう。
* 材料のグレードを検討する:高性能な材料を使用すれば防音効果は向上しますが、費用も高くなります。予算と相談して適切な材料を選びましょう。
* 工事期間を確認する:工事期間が長くなるほど、生活に影響が出ます。事前に工事期間を確認しましょう。

専門家の視点:防音室設計における重要ポイント

防音室の設計においては、以下の点が特に重要です。

* 遮音性能:外部の音を遮断する性能。壁、天井、床、窓、ドアの遮音性能を適切に設計する必要があります。
* 吸音性能:室内で発生した音を吸収する性能。吸音材を使用することで、残響音を低減できます。
* 防振性能:振動を抑制する性能。ピアノの振動が建物全体に伝わるのを防ぐために、防振対策が必要です。

これらの性能をバランス良く考慮し、専門家のアドバイスを参考に設計・施工を進めることが、快適な防音室を実現するための鍵となります。

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