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長年貼っていた粘着剤の糊、綺麗に落とす方法
長年貼っていたマスキングテープや両面テープの糊は、頑固でなかなか取れない厄介なものです。特に合板の扉や壁は、表面が傷つきやすく、無理に剥がすと余計に汚れが目立ってしまうことも。大切なのは、素材を傷つけずに、糊を優しく落とすことです。この記事では、ご家庭にあるもので簡単にできる糊の除去方法をご紹介します。
1. 糊の種類を見極める
まず、糊の種類を見極めることが重要です。マスキングテープや両面テープの種類によって、糊の成分や粘着力が異なります。一般的に、アクリル系粘着剤が多く使用されています。アクリル系粘着剤は、水に溶けにくい性質を持つため、水拭きだけではなかなか落ちません。
2. 家庭にあるもので試せる糊除去方法
様々な方法がありますが、まずは以下の方法を試してみてください。
- ヘアスプレー:ヘアスプレーを糊の付着部分に吹きかけ、数分置いてから拭き取ります。ヘアスプレーの成分が糊を柔らかくし、除去しやすくなります。ただし、合板の扉や壁によっては、ヘアスプレーの成分が変色を起こす可能性もあるので、目立たない場所で試してから使用しましょう。
- ドライヤー:ドライヤーの熱風を糊に当てて、糊を柔らかくします。熱で糊が柔らかくなったら、ヘラやカードなどで優しく剥がします。この方法も、熱で素材が変色する可能性があるので、注意が必要です。温度は低温から始め、様子を見ながら調整しましょう。
- セロハンテープ:粘着力の弱いセロハンテープを糊の上に貼り付け、ゆっくりと剥がします。糊がセロハンテープに付着して除去できます。この方法は、糊の面積が小さい場合に効果的です。
- 重曹ペースト:重曹と水を混ぜてペースト状にし、糊に塗布します。数分置いてから、柔らかい布で優しく拭き取ります。重曹の研磨効果で糊が落とせる場合があります。
- メラミンスポンジ:メラミンスポンジを水で濡らし、軽く絞ってから糊を優しくこすり落とします。メラミンスポンジの研磨効果で糊を除去できますが、強くこすりすぎると表面を傷つける可能性があるので注意が必要です。合板の表面が傷つきやすい場合は、使用を避けた方が良いでしょう。
- アルコール:無水エタノールや消毒用アルコールを綿棒などに含ませ、糊を優しく拭き取ります。アルコールは油分を溶かす効果があるので、油性の糊に効果的です。ただし、合板によっては変色する可能性があるので、目立たない部分で試してから使用しましょう。
3. それでも落ちない場合
上記の家庭にあるもので試しても落ちない場合は、市販の粘着剤はがし剤を使用することをお勧めします。ホームセンターや100円ショップなどで手軽に購入できます。粘着剤はがし剤を使用する際は、必ず使用方法をよく読んでから使用し、換気を十分に行ってください。
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4. 予防策
今後、同じような問題を防ぐために、以下の点に注意しましょう。
- 糊残りしにくいテープを使用する:マスキングテープや両面テープを選ぶ際は、糊残りが少ないタイプを選びましょう。近年は、糊残りしにくいテープも数多く販売されています。
- 貼る前に下地処理をする:壁や扉に貼る前に、下地処理として、糊が残りにくいシートなどを貼るのも有効です。また、貼る前に表面を綺麗に拭いておくことも大切です。
- 剥がす際に注意する:テープを剥がす際は、ゆっくりと剥がすことが重要です。一気に剥がすと、糊が壁や扉に残りやすくなります。剥がす前に、ドライヤーなどで温めて柔らかくすると、綺麗に剥がせます。
専門家のアドバイス
インテリアコーディネーターの視点から、壁や扉の素材への配慮が重要です。合板は傷つきやすく、無理な力を加えると表面が剥がれたり、凹んだりする可能性があります。糊の除去作業は、優しく丁寧に、そして焦らず行うことが大切です。もし、自信がない場合は、専門業者に依頼するのも一つの方法です。
まとめ
長年貼っていたマスキングテープや両面テープの糊の除去は、根気と丁寧さが求められます。上記の家庭にあるもので試せる方法を参考に、素材を傷つけずに、綺麗に糊を除去しましょう。それでも落ちない場合は、市販の粘着剤はがし剤や専門業者への依頼も検討してみてください。そして、今後の予防策を意識することで、同じ悩みを繰り返さないようにしましょう。