1帖の広さは何㎡?建築士の間取り図と一般的な計算の違いを解説

1帖って何㎡ですか? 一級建築士の作成した間取図で、3.64m×3.185mの7帖の部屋を11.593㎡/7.15帖と表記しています。 普通なら1坪=2帖≒3.306㎡で、1帖≒1.653㎡だと思うのですが、建築士の図面だと1帖≒1.621㎡になっていますが、どうしてですか?

1帖の面積に関する疑問:建築士の計算と一般的な認識の違い

日本の住宅の間取り図では、畳の数を単位として部屋の広さを表す「帖(じょう)」がよく使われます。しかし、この「帖」の面積には、実は明確な基準がありません。そのため、一般的な認識と建築士による計算に違いが生じる場合があります。今回の質問では、一級建築士作成の間取り図で、7帖の部屋が11.593㎡と表記されているのに対し、一般的な計算(1坪=約3.3㎡、1帖=約1.65㎡)とは異なる結果になっている点が疑問となっています。

畳の寸法と帖の換算:なぜ違いが生じるのか?

「帖」の面積の計算方法は、使用する畳の種類によって異なります。一般的な認識である「1坪=約3.3㎡、1帖=約1.65㎡」は、京間(約90cm×180cm)や中京間(約85cm×170cm)といった畳の寸法を基にした近似値です。しかし、建築士は、より正確な面積計算を行うために、実際に使用する畳の寸法を基に計算している可能性が高いです。

今回のケースでは、3.64m × 3.185m の部屋が7.15帖と表記されています。この面積を㎡に換算すると、約11.59㎡となります。11.59㎡ ÷ 7.15帖 ≒ 1.62㎡となり、1帖あたりの面積は約1.62㎡と計算されます。これは、一般的な1.65㎡よりもわずかに小さい値です。

この違いは、以下の要因が考えられます。

  • 畳の種類:建築士が使用した畳は、京間や中京間よりも寸法が小さい畳(例えば、団地間など)である可能性があります。
  • 畳の寸法の誤差:畳の寸法には製造上の誤差が含まれるため、厳密な計算を行うと、若干のずれが生じる可能性があります。
  • 間取り図の精度:間取り図上の寸法は、あくまで概算である場合があり、実際の寸法と若干のずれが生じる可能性があります。
  • 建築基準法:建築基準法では、畳の寸法を厳密に規定していないため、建築士の判断によって異なる寸法の畳が使用される可能性があります。

正確な面積計算と間取り図の見方:実践的なアドバイス

間取り図を見る際には、必ず「畳の種類」を確認しましょう。図面に記載されていない場合は、建築士に問い合わせることをお勧めします。また、面積の計算は、図面に記載されている寸法を基に行うのが最も正確です。

さらに、以下の点にも注意しましょう。

  • 壁の厚さ:間取り図の寸法は、壁の中心線間の距離であることが多いため、実際の部屋の広さは、壁の厚さ分だけ小さくなります。
  • 柱や梁:柱や梁などの構造部材が部屋の面積を圧迫している場合もあります。
  • バルコニーやベランダ:バルコニーやベランダの面積は、専有面積に含まれない場合があります。

専門家の視点:建築士に相談することが重要

間取り図に関する疑問や不明な点がある場合は、作成した建築士に直接問い合わせることが最も確実です。建築士は、図面の作成意図や使用した畳の種類、面積計算の方法などを詳細に説明してくれるでしょう。

まとめ:帖と㎡の換算における注意点

「帖」は、畳の数を表す単位であり、面積の単位ではありません。そのため、正確な面積を把握するためには、畳の種類や寸法を考慮した上で、㎡に換算する必要があります。一般的な認識と建築士の計算に違いが生じるのは、これらの要因によるものです。間取り図を見る際には、記載されている情報を丁寧に確認し、必要に応じて建築士に相談するようにしましょう。 不明な点は放置せず、確認することで、後々のトラブルを防ぐことができます。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)