8畳の薄暗い部屋を明るくする方法|照明配置と選び方の完全ガイド

部屋の照明について質問です。普段部屋に居て、電気がついていても薄暗いな、と感じることがあります。現在私の部屋は母屋の後ろ側にある離れの一階にあります。母屋の影になり一年を通して殆ど部屋に太陽光は入りません。また、離れの後ろも藪になっていて一年を通し、薄暗い部屋です。部屋の中央に天井からぶら下がり、かさのある和式の照明があります。パナソニック製の蛍光灯で一番明かりの強いものを使っていますがそれでも部屋は薄暗い、と感じるほど。ニトリで販売されているクリップライトを使ってもそれでも薄暗いです。当方ブログ等々で雑貨や人形等写真に撮る事を趣味としてますが撮影の際いつも暗く写ってしまうので困っています。8畳間+収納スペースで大体部屋全体としましては12畳ほど。高さは2メートル30センチぐらいでしょうか?その真ん中に照明がある状態です。コンセントは部屋の中央の柱に2穴のものが2連。それ以外はコンセントはなく、延長コードの一番穴の多いものを利用しデスクライトやクリップライトを利用しているためタコ足配線で何時転ぶか恐々としながら日常を過ごしています。離れは築80年近く、リフォームをするのも馬鹿馬鹿しい、しかし母屋に移る部屋もなく、引越しも金銭上できないと云うことで照明を増やすしか方法がないのですが、部屋全体を明るくする方法ってありますか?照明を増やすにせよ、どんな設置の仕方がよいのでしょうか?アドバイスをいただけますと幸いです。よろしくお願いします。補足当家の天井は梁が露わになっているタイプのもので天井は平らな状態でなく、梁の所為ででこぼことしており、照明もまた梁に取り付けられたコンセントに設置されたペンダント状のものです。シーリングタイプにしたいのは山々なのですが構造上それが出来ません。

1.現状の照明の問題点と解決策

現在、8畳+収納スペース(約12畳)の部屋に、中央に設置された1つの和式照明のみで、しかも日照不足という状況です。これは、明るさが足りないだけでなく、照明の配置が非効率であることが大きな問題です。中央一点からの照明では、部屋の隅や壁際は暗くなりやすく、写真撮影にも不向きです。また、タコ足配線は火災リスクも高く、早急な改善が必要です。

解決策:照明の種類と配置を見直す

薄暗い部屋を明るくするには、以下の3つのポイントを意識した照明計画が必要です。

  • メイン照明:既存のペンダントライトは、明るさを増強するだけでなく、光を拡散させる工夫が必要です。例えば、シェードの素材や形状を見直す、または明るさを調整できるLED電球に交換するなどです。広範囲を明るく照らすためには、明るさだけでなく、演色性(Ra値)の高い電球を選ぶことも重要です。Ra値が高いほど、自然光に近い色で物体を照らし、写真撮影にも適しています。
  • 間接照明:天井の梁が露出していることを活かし、間接照明を取り入れるのも効果的です。梁に沿ってLEDテープライトなどを設置すれば、柔らかな光で部屋全体を優しく照らし、落ち着いた雰囲気を演出できます。また、壁に沿って間接照明を設置することで、立体感を出し、より広く感じさせる効果も期待できます。
  • スポット照明:作業スペースや趣味のコーナーなど、特定の場所を明るく照らすスポット照明も必要です。クリップライトの代わりに、スタンドライトやデスクライトを複数設置することで、タコ足配線を解消し、より安全で快適な環境を作ることができます。また、調光機能付きの照明を選べば、シーンに合わせて明るさを調整できます。

2.照明器具の選び方

照明器具を選ぶ際には、以下の点を考慮しましょう。

明るさ(ルーメン)

照明の明るさはルーメン(lm)で表されます。12畳の部屋の場合、全体で約4000lm以上の明るさが必要とされています。既存の照明の明るさを確認し、不足分を補うように照明器具を選びましょう。

色温度(ケルビン)

色温度はケルビン(K)で表され、光の色の温度を表します。

  • 昼光色(5000K~6500K):明るくシャープな光で、作業に適しています。写真撮影では、やや青みがかった色味になります。
  • 昼白色(4000K~5000K):自然光に近い色で、目に優しく、リラックスできる空間を演出します。写真撮影にも適しています。
  • 電球色(2700K~3000K):暖かく落ち着いた光で、リラックス効果があります。写真撮影では、暖色系の雰囲気になります。

写真撮影を目的とするなら、昼白色がおすすめです。ただし、部屋全体の雰囲気に合わせて調整するのも良いでしょう。

演色性(Ra値)

演色性(Ra値)は、光の色の正確さを表す指標です。Ra値が高いほど、自然光に近い色で物体を照らし、より自然で美しい写真を撮ることができます。写真撮影を重視するなら、Ra値90以上の照明器具を選びましょう。

3.照明の配置と設置方法

既存のペンダントライトに加え、間接照明とスポット照明を効果的に配置することで、部屋全体を明るく、そしてより魅力的な空間へと変えることができます。

間接照明の設置

梁に沿ってLEDテープライトを設置する場合は、専用のアルミチャンネルを使用すると、放熱効果を高め、LEDの寿命を延ばすことができます。また、調光器を取り付けることで、明るさを自由に調整できます。

スポット照明の設置

スタンドライトやデスクライトは、コンセントの位置を考慮して配置しましょう。延長コードの使用を減らすためにも、コンセントを増設することを検討するのも良いでしょう。電気工事士に依頼すれば、安全に作業を進めることができます。

安全な配線

タコ足配線は危険ですので、コンセントを増設するか、マルチタップを使用しましょう。マルチタップを使用する場合は、定格電流を確認し、適切なものを選びましょう。

4.専門家への相談

照明計画に迷う場合は、照明専門業者に相談することをおすすめします。専門家は、部屋の構造や用途、予算などを考慮した上で、最適な照明プランを提案してくれます。

5.まとめ

築80年の離れという制約はあるものの、適切な照明器具の選定と配置によって、部屋全体を明るく、そして快適な空間に変えることは可能です。日照不足の部屋でも、適切な照明計画によって、写真撮影にも適した環境を作ることができます。まずは、現状の照明の問題点を把握し、上記を参考に照明計画を立ててみてください。必要であれば、専門家の意見を参考に、安全で快適な照明環境を実現しましょう。

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