1階がガレージの家の2階は寒い?ピロティガレージの寒さ対策と断熱方法

1階がガレージの家の2階は寒い? ピロティガレージと呼ぶのでしょうか? 1階にある完全に囲っていない駐車場=ピロティーガレージ?は、 駐車場の上の部屋が寒くなると聞きますが、どうでしょうか? 又、ビルドインガレージのように完全に家に組み込めば、 2階は寒く感じられないでしょうか?

ピロティガレージとは?そして、2階の寒さ問題

1階が駐車場になっている住宅、特に駐車場が建物の一部として建築され、屋根と壁で囲われているものの、外気と直接接している部分のあるものを「ピロティガレージ」と呼びます。一方、完全に建物内部に組み込まれた駐車場は「ビルドインガレージ」と呼ばれます。 質問にあるように、ピロティガレージの上階は寒さを感じやすい傾向があります。これは、外気に直接触れる駐車場部分からの熱の逃げやすさが主な原因です。 しかし、ビルドインガレージの場合は、その影響は大幅に軽減されます。

ピロティガレージの2階が寒い理由

ピロティガレージの2階が寒くなる原因は、以下の3点に集約されます。

  • 熱の伝導:コンクリートや鉄骨などの構造材は熱を伝えやすい性質を持っています。外気の影響を受けやすい駐車場部分の熱が、直接2階へ伝わるため、室温が下がりやすくなります。
  • 空気の対流:駐車場と2階の間の隙間から冷たい空気が入り込み、暖かい空気が外に逃げてしまうことで、室温が低下します。特に、隙間が多いほど、この影響は大きくなります。
  • 放射冷却:夜間、駐車場の屋根や壁から熱が放射され、2階の天井を冷やすことで、室温が下がる現象です。

寒さ対策:効果的な断熱と工夫

ピロティガレージの2階を快適な温度に保つためには、適切な断熱対策が不可欠です。以下に具体的な対策を提案します。

1.天井断熱の強化

最も効果的なのは、天井への断熱材の追加または強化です。グラスウールやロックウールなどの断熱材を充填することで、熱の伝導を抑制し、放射冷却の影響を軽減できます。既存の天井に断熱材を追加する場合は、専門業者に相談することをおすすめします。施工方法によっては、天井裏へのアクセスが必要になる場合もあります。

2.壁の断熱

天井だけでなく、外壁にも断熱材を追加することで、さらに効果を高めることができます。特に、駐車場に面した外壁は断熱性能を高めることが重要です。外壁への断熱材施工は、専門業者に依頼するのが安全です。

3.窓の断熱

窓は熱の出入りが激しい部分です。断熱性の高い窓ガラス(Low-Eガラスなど)への交換や、カーテンやブラインドの活用で、室温低下を防ぎます。厚手のカーテンは、特に夜間の放射冷却対策に有効です。

4.気密性の向上

駐車場と2階の間の隙間をなくすことで、空気の対流を防ぎます。コーキング材などで隙間を埋める気密性の高いサッシを使用するなどの対策が有効です。専門業者に依頼して、建物の気密性をチェックしてもらうのも良いでしょう。

5.床暖房の導入

床暖房は、足元から暖めることで、室温全体を上げる効果があります。特に、コンクリートスラブの上に直接設置するタイプは、熱を伝えやすく、効果的です。ただし、初期費用は高額になるため、予算と相談しながら検討しましょう。

6.換気システムの見直し

適切な換気は、室内の空気の循環を促し、結露を防ぎます。24時間換気システムなどを活用し、常に新鮮な空気を入れ替えることで、室温の低下を防ぐ効果が期待できます。

ビルドインガレージの場合

ビルドインガレージの場合は、ピロティガレージに比べて2階が寒くなるリスクは低くなります。しかし、それでも断熱対策は重要です。特に、ガレージと居住空間の境界部分の断熱をしっかり行うことで、より快適な住環境を実現できます。

専門家の意見

建築士の田中先生に話を聞きました。「ピロティガレージの上階は、断熱設計が不十分だと冬場の寒さが問題になるケースが多いです。しかし、適切な断熱対策を施せば、快適な住空間を確保できます。特に天井断熱は重要です。専門業者に相談し、状況に合わせた最適な対策を検討することをおすすめします。」

まとめ

ピロティガレージの上階は、適切な断熱対策を行わないと寒さを感じやすい傾向があります。しかし、天井、壁、窓への断熱強化、気密性の向上、床暖房の導入など、様々な対策によって快適な住環境を実現できます。 ご自身の住宅状況に合わせて、最適な対策を選び、寒さ対策に取り組んでください。

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