1つの部屋を2つに仕切る工事は可能?ドアの位置とスイッチの配置について

1つの部屋を2つにわけたいのですが、窓や照明は2つありますがドアがひとつしかないのです。そのような場合でも工事は可能でしょうか?新しくドアを作るとしたらこの位置かなという壁には廊下の照明のスイッチがあるんです。無理でしょうか?

部屋を仕切る工事の可能性と注意点

1つの部屋を2つの部屋に仕切る工事は、窓や照明の数、既存のドアの位置に関わらず、多くの場合可能です。ただし、スイッチの位置や配管、構造上の問題など、いくつかの注意点があります。 ご質問のように、新たにドアを設置したい壁に廊下の照明スイッチがある場合も、工事は可能ですが、追加費用や作業工程の増加、そして何より安全性を考慮した計画が必要です。

工事の可能性と費用

部屋の仕切り工事は、大きく分けて「壁を造作する工事」と「間仕切りを設置する工事」の2種類があります。

  • 壁を造作する工事:既存の壁に新たな壁を構築する方法です。耐震性や遮音性が高い反面、費用が高く、工期も長くなります。配管や電気配線などの変更が必要な場合、さらに費用と時間がかかります。スイッチの位置変更もこの工事の際に同時に行うのが一般的です。
  • 間仕切りを設置する工事:比較的簡単に設置できる間仕切り壁(例えば、可動式間仕切りや建具など)を使用する方法です。壁を造作する工事と比較して費用と工期を抑えられますが、耐震性や遮音性は劣ります。既存の壁に穴を開ける必要がないため、スイッチの位置変更は不要です。

どちらの方法を選ぶかは、予算、部屋の用途、必要な遮音性、耐震性などを考慮して決定する必要があります。ご質問の場合、廊下の照明スイッチの位置が問題となるため、壁を造作する工事を選択する可能性が高いでしょう。

照明スイッチの移設について

廊下の照明スイッチが新たにドアを設置したい壁にある場合、スイッチの移設は必須となります。これは電気工事士による専門的な作業が必要なため、必ず専門業者に依頼しましょう。

スイッチ移設の手順

スイッチの移設は、以下の手順で行われます。

  1. 現状調査:既存の配線経路の確認を行います。配線経路によっては、新たな配線を施工する必要があります。
  2. 配線工事:新しいスイッチの位置まで配線を延長するか、新たに配線を施工します。これは壁内部の作業となるため、壁の損傷を最小限に抑える技術が必要です。
  3. スイッチ取り付け:新しいスイッチを取り付け、動作確認を行います。安全性を確認するために、専門家による厳格な検査が不可欠です。

スイッチの移設には、電気工事士の資格を持つ専門業者に依頼することが法律で義務付けられています。安易なDIYは危険なため、絶対に避けましょう。

ドアの位置と壁の構造

新しくドアを設置したい壁が耐力壁(建物の強度を保つために重要な壁)である場合、ドアの設置には構造上の検討が必要です。耐力壁に穴を開ける場合は、補強工事が必要となる可能性があり、費用と工期が増加します。

専門家への相談

工事を行う前に、建築士やリフォーム業者に相談することを強くお勧めします。彼らは、現状の構造や配管、電気配線などを正確に把握し、最適な工事方法や費用、工期を提案してくれます。特に、スイッチの位置や壁の構造に関する問題は、専門家のアドバイスなしには安全な工事を行うことが困難です。

具体的なアドバイス

1. 複数の業者に見積もりを依頼する:複数の業者に見積もりを依頼することで、価格や工事内容を比較し、最適な業者を選ぶことができます。
2. 工事内容を詳細に確認する:見積書の内容をしっかりと確認し、不明な点は業者に質問しましょう。契約前に、工事内容、費用、工期、保証内容などを明確にしておきましょう。
3. 工事中の状況を確認する:工事中は、定期的に現場を確認し、問題がないかを確認しましょう。
4. 完成後の検査を行う:工事が完了したら、しっかりと検査を行い、問題がないことを確認しましょう。

まとめ

部屋を仕切る工事は可能ですが、スイッチの位置や壁の構造、予算などを考慮した上で、専門家と相談しながら計画を進めることが重要です。安易なDIYは危険を伴うため、必ず専門業者に依頼し、安全で快適な空間を実現しましょう。

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