高齢者施設における室温と微熱:原因究明と対策

私は老人ホームで働いています。みなさんの施設や病院での冷房の温度は何度に設定していますか?私の働いている施設は28度ですが、高齢者の方数人が微熱が続いています。ドクターは原因不明と言われ、前に知恵袋でカビが原因では?と言われたので、施設全体を大掃除し、壁もカーテンも、お風呂場もカビを減らすようにしましたが、相変わらず微熱が続いています。他に考えられる原因ってなんですか?補足:水分は1日に必ず1リットルを4回に分けて飲まれています。体温は前は36.6℃が平均でした。

高齢者施設の適切な室温と微熱の原因

高齢者施設における室温管理は、入居者の健康維持に非常に重要です。28℃という設定温度は、一般的に高齢者にとってやや高温に感じられる可能性があります。高齢者は体温調節機能が低下しているため、室温が高すぎると熱中症のリスクが高まり、微熱の原因となる可能性があります。また、カビ対策を徹底されたとのことですが、微熱が続く場合は、カビ以外の原因も考えられます。

考えられる原因と対策

微熱が続く原因として、以下の可能性が考えられます。

  • 脱水症状:高齢者は喉の渇きを感じにくいため、水分摂取量が不足しがちです。1リットル/日でも、頻回に少量ずつ摂取することで、より効果的な水分補給になります。しかし、それでも脱水症状の可能性はあります。尿の色をチェックし、濃い場合は水分摂取量を増やす必要があるかもしれません。医師に相談し、点滴などの処置が必要か検討しましょう。
  • 感染症:風邪やインフルエンザなどの一般的な感染症だけでなく、高齢者では症状が軽微なまま経過する感染症もあります。血液検査などで感染症の有無を確認することが重要です。特に、集団生活を送る高齢者施設では、感染症の拡大を防ぐための対策が不可欠です。定期的な健康チェックと、感染症対策の徹底が必要です。
  • 薬の副作用:服用している薬の副作用として微熱が起こる場合があります。医師に服用している薬を伝え、副作用の可能性について相談しましょう。薬の変更や、服用方法の見直しが必要になるかもしれません。
  • 低体温症:高齢者は体温調節機能が低下しているため、室温が低すぎると低体温症になるリスクがあります。低体温症は、免疫力の低下につながり、微熱や風邪を引き起こす可能性があります。室温だけでなく、衣服の調整なども含め、入居者の体温を適切に保つ工夫が必要です。
  • ストレス:環境の変化や人間関係のストレスも、微熱の原因となる可能性があります。入居者の精神状態に配慮し、リラックスできる環境づくりを心がけましょう。専門の相談機関に相談することも有効です。
  • 隠れ脱水:高齢者は、自覚症状がないまま脱水状態になることがあります。尿の色や量、皮膚の乾燥状態などを注意深く観察し、脱水症状がないか確認しましょう。水分補給だけでなく、電解質のバランスにも気を配ることが重要です。
  • 栄養不足:バランスの良い食事を摂ることが重要です。栄養状態の悪化は免疫力の低下につながり、微熱の原因となる可能性があります。栄養士などに相談し、適切な食事内容を検討しましょう。
  • その他の疾患:上記以外にも、様々な疾患が微熱の原因となる可能性があります。医師による精密検査が必要な場合があります。

専門家の視点:医師や看護師との連携

微熱が続く場合は、医師や看護師に相談することが重要です。原因を特定し、適切な治療を受けることで、入居者の健康を守ることができます。 単に室温調整だけでなく、個々の入居者の健康状態を把握し、適切な対応を行う必要があります。

具体的な対策と改善策

* 室温の見直し:28℃は高齢者にとってやや高温です。26~27℃に下げて様子を見てみましょう。個々の入居者の希望や状態に合わせて、室温調整を行うことが重要です。
* 定期的な健康チェック:体温だけでなく、血圧や脈拍なども定期的にチェックし、健康状態の変化に早期に対応しましょう。
* 水分補給の徹底:こまめな水分補給を促し、脱水症状を防ぎましょう。個々の入居者の水分摂取量を記録し、管理することも有効です。
* 感染症対策の強化:手洗い、うがい、消毒などの感染症対策を徹底しましょう。
* 環境整備:清潔で快適な環境を維持するために、定期的な清掃や換気を心がけましょう。
* ストレス軽減:入居者同士のコミュニケーションを促進したり、レクリエーション活動などを積極的に行い、ストレスを軽減しましょう。
* 栄養管理:栄養バランスの良い食事を提供し、栄養状態の改善を図りましょう。

まとめ

高齢者施設における微熱の原因は多岐に渡ります。室温管理はもちろん重要ですが、脱水症状、感染症、薬の副作用、ストレスなど、様々な要因を考慮し、医師や看護師と連携して原因を特定し、適切な対策を行うことが不可欠です。入居者の健康状態を常にモニタリングし、個々のニーズに合わせた対応を行うことで、安全で快適な生活環境を提供しましょう。

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