高齢者の透析導入:自宅、介護施設、それとも入院?最適な方法を探る

認知症の人工透析は入院透析になりますか?それとも介護施設からの通院透析になりますか? 80歳代の高齢者(低所得者Ⅰ,要介護2で1人暮らし)で,居宅介護サービスを毎日2回。週一のデイサービス1回利用。 高血圧と慢性腎不全の為,月一回,私(甥)の運転で通院してます。 ここ2ヶ月でクレアチニンが3.5から4.7に上昇。BUN(尿素窒素)が70から90に上昇。 尿毒症か腎性貧血の初期症状である「疲れ」と「食欲不振」を訴えるようになり,利尿剤で浮腫対策をしてるのに,体重は過去最低に落ち込みました。 しかし,もともと足腰は丈夫で,今でも「草むしり」や「階段昇降」は可能です。年齢より約10歳,体力は若いと思います。要介護2に認定された理由は,全身浮腫と肺水腫で体重が今より9㎏増加した時,脚に負担がかかり,やや歩行が不安定になった時に介護認定を受けたからで,今では要介護1レベルでしょう。 【質問】 (1)主治医から昨年から「人工透析を考える時期」と,言われてましたが,人工透析するなら「大学病院で対応」とまでしか聞かされてなく, ●自宅からの通院透析なのか? ●介護施設からの通院透析なのか? ●大学病院での入院透析なのか? 具体的にどれなのか不明なので不安です。認知症なので人工透析の意味が理解できず,透析導入した後の内シャントの衛生管理は一人暮らしでは無理ですよね?いきなり大学病院に入院可能ですか? それとも・・・ (2)人工透析病院を併設した老健や特養に入所して透析通院になりますか? 残念ながら,地元にそういった介護施設が見つかりませんが,大学病院なら入院透析可能な病院が少なくとも2ヶ所見つかりました。 但し,認知症患者を受け入れてもらえるかまでは確認しませんでした。 ある大学病院は部屋代(多床室)が無料。,低所得者Ⅰは食事代が100円/1日に減額。さらに,人工透析患者は身体障害者扱いなので,透析費の1万円は還付されますから,介護施設からの通院と比較して格安で,可能ならぜひとも入院透析を希望してます。補足透析が腎機能低下レベルで週1~3回と分かれるのは初めて知りました。 デイサービスをやめれば点数は足りるかもしれませんが,私も入院を希望してます。認知症なので内シャントの衛生管理が1人暮らしでは無理と考えました。 医療費に関して大学病院に確認したら透析費の1万円のみで身障者扱いになり,市役所に申請すれば後日還付されるので,金銭的負担が減るのもメリットです。 ■質問は最初から大学病院で透析導入可能かという点です。

高齢者の透析導入方法:選択肢と考慮事項

80代の高齢者で認知症を患い、慢性腎不全が進行しているご親族の透析導入について、ご心配されていることと思います。透析導入方法は、ご本人の状態やご家族の状況、医療機関の体制などによって大きく異なります。 選択肢としては、大きく分けて以下の3つがあります。

1. 自宅からの通院透析

自宅から透析センターに通院する方法です。ご本人の体力や認知症の程度によっては、通院の負担が大きくなる可能性があります。また、内シャントの衛生管理もご自身で行う必要があり、一人暮らしの場合、困難な場合があります。

2. 介護施設からの通院透析

介護施設に入所し、施設から近くの透析センターに通院する方法です。介護スタッフによるサポートを受けながら通院できるため、自宅からの通院に比べて負担が軽減されます。しかし、適切な介護施設を見つけることが重要です。透析対応の介護施設は限られています。

3. 入院透析

大学病院などに入院し、そこで透析を行う方法です。透析導入初期や、合併症がある場合、またはご本人の状態が不安定な場合に選択されることが多いです。内シャントの管理や、その他の医療ケアも病院で行われるため、ご家族の負担を軽減できます。

大学病院での入院透析の可能性とメリット・デメリット

ご質問にあるように、大学病院での入院透析は、認知症の高齢者で一人暮らしの方にとって、いくつかのメリットがあります。

メリット

* **医療体制が充実している:** 大学病院では、透析だけでなく、認知症のケアやその他の合併症への対応も万全です。
* **内シャントの管理が容易:** 看護師による適切な管理が受けられるため、ご本人の負担を軽減できます。
* **経済的なメリット:** 低所得者の方の場合、入院費用や食事費用が減額される可能性があります。また、透析費の還付制度もあります。
* **24時間体制の医療ケア:** 急変時にも迅速に対応してもらえます。

デメリット

* **入院生活への適応:** 入院生活に慣れるまで時間がかかる可能性があります。認知症の症状によっては、入院生活への抵抗があるかもしれません。
* **家族との面会:** 面会時間や頻度に制限がある場合があります。
* **自宅での生活との断絶:** 自宅での生活とは異なる環境に適応する必要があります。

最適な方法の選択:医師との綿密な相談が重要

最適な透析導入方法は、ご本人の状態、認知症の程度、体力、経済状況、ご家族の状況などを総合的に考慮して決定する必要があります。 医師と十分に相談し、ご本人に最適な方法を選択することが重要です。

大学病院での入院透析を希望されているとのことですが、まずは大学病院の医師に、ご本人の状態や生活状況、ご家族の状況を詳しく説明し、入院透析が可能かどうか、認知症の患者を受け入れているかなどを確認しましょう。 また、他の医療機関での透析導入についても相談し、比較検討することが大切です。

具体的なステップ

1. **主治医との相談:** 現在の状態、クレアチニン値、BUN値、認知症の症状などを詳しく説明し、透析導入の時期、方法について相談します。 自宅でのケアの可否、介護施設への入所、大学病院での入院透析など、それぞれのメリット・デメリットを丁寧に説明してもらいましょう。
2. **大学病院への問い合わせ:** 入院透析を受け入れるかどうか、認知症患者への対応、費用について詳細に確認します。 多床室の空き状況なども確認しておきましょう。
3. **介護施設の調査(必要に応じて):** 透析対応の介護施設を探し、空き状況、費用、サービス内容などを比較検討します。 地元だけでなく、近隣の地域も視野に入れて探してみましょう。
4. **ケアマネージャーとの連携:** 介護サービス計画の見直し、介護施設への入所手続きなど、ケアマネージャーと連携して進めていきましょう。
5. **社会福祉協議会への相談:** 経済的な支援策について相談しましょう。

専門家の視点:腎臓内科医からのアドバイス

高齢者の透析導入は、腎機能だけでなく、認知機能や体力、生活状況などを総合的に判断する必要があります。 特に認知症を患っている場合、内シャントの管理や通院の負担が大きくなるため、慎重な検討が必要です。 医師は、ご本人の状態やご家族の状況を十分に理解した上で、最適な治療計画を立案します。 ご家族は、医師の指示に従い、ご本人の状態をしっかり観察し、適切なケアを提供することが重要です。

まとめ

高齢者の透析導入は、様々な要素を考慮する必要がある複雑な問題です。 ご家族だけで抱え込まず、医師、ケアマネージャー、社会福祉協議会など、専門家の力を借りながら、最適な方法を見つけることが大切です。 ご本人のQOL(生活の質)を向上させるために、じっくりと時間をかけて、最善の選択をしてください。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)