高齢者の暴力への対応：現状把握と専門家の介入

90歳を超え、暴力的な行動を示す祖母との生活、そして多発性硬化症を患うお母様の介護を抱えるご状況、大変お辛いですね。まず、ご自身の安全を確保することが最優先です。祖母からの暴力によって怪我をされたとのこと、心よりお見舞い申し上げます。 すぐにでも、以下の対策を検討することをお勧めします。

1. 警察への相談と記録

今回の暴力行為は、警察に相談することを強くお勧めします。暴行の事実を記録として残すことは、今後の対応において非常に重要です。警察は、状況に応じて適切なアドバイスや支援を提供してくれるでしょう。また、記録が残ることで、今後の介護サービスの利用や施設入所の判断にも役立ちます。

2. 専門機関への相談

地域包括支援センターや高齢者虐待相談窓口などに相談してみましょう。専門機関は、あなたの状況を客観的に判断し、適切な支援策を提案してくれます。介護サービスの利用方法や、祖母への対応策、そして何よりあなたの心のケアについても相談できます。

3. 精神科医への受診勧奨

祖母が認知症の兆候を示しているとのこと、精神科医への受診を促すことが重要です。他人の前では良い顔をする、という状況は、認知症の症状の一つである可能性があります。専門医による診断と治療によって、暴力的な行動の改善が期待できるかもしれません。

具体的な対策と介護環境の改善

祖母への対応は、専門家のアドバイスを仰ぎながら、段階的に進めていく必要があります。

1. 環境整備による安全確保

祖母が暴力を振るう原因を探り、環境を改善することで、暴力の発生を抑制することができます。例えば、

• 危険な物の撤去：鋭利な物や、投げつけられそうな物を祖母の手の届かない場所に片付ける。
• 安全な空間の確保：祖母が暴力を振るう可能性が高い場所には、お母様とあなたが近づかないようにする。
• 家具の配置変更：家具の配置を変えることで、祖母が暴力を振るう際のスペースを制限する。

などの対策が考えられます。

2. 介護サービスの活用

要支援1～2の認定を受けているとのことですので、デイサービスやホームヘルプなどの介護サービスの利用を検討しましょう。デイサービスを利用することで、日中祖母を施設に預けることができ、お母様とあなたは休息を取ることができます。また、ホームヘルプを利用することで、家事や身の回りの介護をサポートしてもらうことができます。

3. コミュニケーションの改善

祖母とのコミュニケーションは、非常に難しい課題です。しかし、穏やかな言葉遣いを心がけ、祖母が安心できる環境を作る努力が必要です。

• 感情的にならない：祖母が暴言を吐いたり、攻撃的な態度を取っても、感情的に反論しない。
• 共感する：祖母の気持ちに共感し、理解を示す努力をする。
• 具体的な指示：抽象的な指示ではなく、具体的な指示を出す。

これらの点を意識することで、祖母との関係性が改善される可能性があります。

4. グレーインテリアによる安心空間の演出

グレーは、落ち着きと安定感を与える色です。ご自宅のインテリアをグレーを基調とした落ち着いた空間にすることで、祖母だけでなく、お母様とあなた自身の精神的な負担を軽減する効果が期待できます。

• 壁の色：淡いグレーの壁紙を使用する。
• 家具：グレー系のソファや椅子などを配置する。
• 小物：グレーのクッションやブランケットなどを置く。
• 照明：間接照明などを活用し、柔らかな光で空間を演出する。

ただし、グレーは単調になりがちなので、他の色と組み合わせることで、より魅力的な空間を演出しましょう。例えば、白やベージュなどの明るい色を組み合わせると、清潔感と明るさをプラスできます。また、木製の家具やグリーンを取り入れることで、自然な温かみを演出することもできます。

施設入所について

施設入所は、最終手段として検討すべきです。しかし、お母様の健康状態や祖母の状況を考慮すると、施設入所が最善の選択となる可能性もあります。まずは、専門機関に相談し、適切なアドバイスを受けることが重要です。

まとめ

高齢者の暴力への対応は、非常に困難な課題です。しかし、専門機関の協力を得ながら、段階的に対策を進めていくことで、状況を改善できる可能性があります。ご自身の安全を第一に考え、適切な支援を受けながら、前向きに取り組んでいきましょう。