高齢者の同居と家族関係:保護責任遺棄の観点から考える

保護責任遺棄になるのでしょうか?母は兄夫婦と同居しています。兄嫁は母のこと気にしないで暮らしています。母の存在をシャットアウトしています。同居してるのに、顔を合わせたりもしないそうです。週2日くらい、キッチンでバッタリ会うそうです。兄嫁は母の部屋に入りません。もし、母がそのままポックリ行って一日が経過したら、保護責任遺棄になりますか?今のところ離婚した父親が母に朝晩ラブラブ電話してるので、大丈夫だと思いますが、私も母と毎日電話して話しを色々と聞きます。母は兄嫁の笑顔が見れなくなったこと悲しんでいます。母が夫婦の寝室に入ったから、兄嫁が呆れて会話がなくなりました。私と姉も、兄嫁が意地悪してると勘違いして、兄夫婦の家に勝手に上がって二階の寝室まで怒鳴り込みで行ったことも兄嫁に嫌われました。補足兄嫁は私と姉に、「好きなように私の悪口言っても構わないんだよ?なんて言われようが、どうでもいいんですけど!あなたたちなんて話しにならないから。お母さんと一緒に仲良く私の悪口をたくさん言って気持ちよくお酒でも飲んでください。」と言われ、もう二度と顔も見たくないと絶縁状態です。将来、不安で眠れません。母を病院に連れて行ったのですが、入院する予定なくなりました。

高齢者の同居と家族関係の課題

ご質問は、高齢の母親と兄夫婦の同居生活における、兄嫁の対応と、それが保護責任遺棄に該当するかどうか、そして将来への不安についてです。 複雑な家族関係と、高齢者のケアに関する問題が絡み合っています。まず、保護責任遺棄の有無について、そして現状の改善策について、段階的に考えていきましょう。

保護責任遺棄とは?

保護責任遺棄罪は、刑法第218条に規定されており、保護義務者(ここでは兄夫婦)が、保護を必要とする者(母親)を遺棄し、その結果、生命・身体・健康に危険を生じさせた場合に成立します。「遺棄」とは、単に無視するだけでなく、生活の維持に必要な保護を著しく怠ることを意味します。

今回のケースでは、兄嫁が母親とほとんど交流がなく、生活状況を把握していない点、また母親が「ポックリ逝去」した場合に、発見が遅れる可能性がある点が懸念材料です。しかし、保護責任遺棄罪の成立には、母親の生命・身体・健康に危険が及んだこと、そしてそれが兄夫婦の怠慢によって生じたことを立証する必要があるため、必ずしも成立するとは限りません。

父親が毎日連絡を取っていること、質問者様も毎日連絡を取っていること、そして病院への同行もされていることから、現時点では母親の生命・身体・健康に差し迫った危険はないと判断できます。

現状の問題点と改善策

しかし、現状は決して良好とは言えません。兄嫁の対応は、母親の精神的な健康を著しく損なっている可能性があります。 同居しているにも関わらず、ほとんど交流がなく、母親は兄嫁の態度に悲しんでいるとあります。これは、高齢者の孤立感や精神的なストレスにつながり、健康状態の悪化を招く可能性があります。

改善策:コミュニケーションの改善

まず、兄夫婦と質問者様、そして姉とのコミュニケーションを改善することが重要です。

  • 冷静な話し合い:感情的な対立を避け、冷静に現状の問題点とそれぞれの立場を話し合うことが必要です。専門家の介入も検討しましょう。
  • 第三者への相談:弁護士、民生委員、地域包括支援センターなどに相談し、客観的なアドバイスを得ることが重要です。専門家の介入により、適切な解決策を見つけることができる可能性があります。
  • 役割分担の明確化:母親の介護や生活の世話について、兄夫婦と質問者様、姉で役割分担を明確にすることで、負担を軽減し、協力体制を築くことができます。
  • 専門機関への依頼:介護サービスの利用を検討しましょう。訪問介護やデイサービスなどを活用することで、母親の生活の質を向上させ、兄夫婦の負担も軽減できます。

具体的なステップ

1. **地域包括支援センターへの相談:** まずは、お住まいの地域の地域包括支援センターに相談することをお勧めします。高齢者の生活に関する相談窓口として、様々なサポート体制を紹介してくれます。
2. **専門家(弁護士・カウンセラー)への相談:** 家族間のトラブルは、専門家の介入が必要な場合があります。弁護士に相談することで、法的観点からのアドバイスを得ることができます。また、カウンセラーに相談することで、家族間のコミュニケーション改善のためのサポートを受けることができます。
3. **介護サービスの利用検討:** 訪問介護やデイサービスなどの介護サービスの利用を検討しましょう。これにより、母親の生活の質を向上させ、兄夫婦の負担を軽減することができます。

兄嫁との関係修復の可能性

兄嫁との関係修復は難しいかもしれませんが、完全に絶縁状態になる必要はありません。兄嫁の言葉は辛辣ですが、その背景には、介護の負担や、家族関係の複雑さといった、彼女自身の苦悩がある可能性があります。直接的な対話ではなく、手紙やメールなどを通じて、彼女の気持ちを理解しようと努めることも有効です。

まとめ

保護責任遺棄の有無は、母親の状況と兄夫婦の対応を総合的に判断する必要があります。現状では、差し迫った危険はないものの、母親の精神的な健康状態は深刻です。家族間のコミュニケーション改善、専門機関への相談、介護サービスの活用など、積極的な対策を講じることで、母親の生活の質を向上させ、将来への不安を軽減することが重要です。 早急な対応が求められます。

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