高齢者の入居施設選びと、快適な生活空間の演出:デイサービスと個室環境の充実

先月、父が「サービス付高齢者住宅」といわれる施設に入所しました。その施設は個室とデイサービスが同じ建物にあり、日中はデイサービスで過ごし時間が来ると自室に戻ります。食堂がデイサービスと同じ部屋なので、毎日デイサービスを利用せざるをえません。いわば、囲い込みの施設になっています。デイサービスで何をしているのかと父に聞くと、行事は週一回くらいで他の日はただテレビを見たりしているだけとのこと。当然施設の外には出られないためかなりストレスがたまっているようでした。私も遠方にいるためしょっちゅう行くこともできない状況です。恥ずかしい話ですが、デイサービスとはどこの施設もこのようなものなのでしょうかお聞きしたく質問いたします。ちなみに施設利用料は三食付で月に十三万円です。

サービス付高齢者住宅の現状とデイサービスの内容

ご心配されているお気持ち、よく分かります。サービス付高齢者住宅は、高齢者の生活を支援する施設ですが、その内容は施設によって大きく異なります。残念ながら、ご質問にあるような「囲い込み」のような状況になっている施設も存在するのも事実です。 月13万円という利用料は、施設の規模やサービス内容によって大きく変動するため、高いか安いかを判断するのは難しいですが、デイサービスの内容を考えると、費用に見合ったサービスが提供されていない可能性があります。

デイサービスの理想と現実

理想的なデイサービスでは、利用者の身体機能や認知機能の維持・向上を目的とした様々な活動が提供されます。具体的には、

  • 機能訓練:理学療法士や作業療法士による、身体機能の維持・向上のための訓練
  • レクリエーション:歌やゲーム、手工芸など、楽しみながら心身を活性化する活動
  • 趣味活動:絵画、書道、音楽など、個々の趣味や興味を生かした活動
  • 交流活動:他の利用者との交流を通して、社会参加の機会を提供
  • 外出支援:買い物や散歩など、施設外への外出を支援

などが挙げられます。しかし、現実には、スタッフの人員不足や、利用者の意欲や体力の問題などから、これらの活動が十分に行われていない施設も少なくありません。特に、ご高齢の方の場合、積極的に参加することが難しいケースもあります。

施設選びのポイントと改善策

ご父君の状況を改善するためには、まず、現在の施設のデイサービス内容について、施設側に直接確認することが重要です。そして、より適切な施設への転居も検討すべきでしょう。

施設選びのチェックポイント

次の点をチェックして、施設選びの参考にしてください。

  • デイサービスの内容:どのようなプログラムがあり、利用者の参加状況はどうか。外出機会はどの程度あるのか。
  • スタッフの体制:スタッフの人数や資格、経験はどうか。利用者一人ひとりに目が行き届く体制になっているか。
  • 施設の環境:清潔で安全な環境が整っているか。居室や共用スペースは快適か。バリアフリー設計になっているか。
  • 医療連携:近隣の医療機関との連携体制はどうか。緊急時の対応は万全か。
  • 利用者の声:他の利用者やその家族からの評判はどうか。口コミサイトなどを参考にすると良いでしょう。

具体的な改善策

1. 施設への要望:施設側にデイサービスの内容充実を要望してみましょう。具体的にどのような活動を増やしてほしいか、外出機会を増やしてほしいかなどを伝えましょう。
2. 他の施設への転居:現在の施設がご父君のニーズに合っていない場合は、他の施設への転居を検討しましょう。上記のチェックポイントを参考に、複数の施設を比較検討することが重要です。
3. 外部サービスの利用:デイサービス以外に、訪問介護やデイケアなどの外部サービスを利用することで、生活の充実を図ることも可能です。
4. ご家族の関わり:遠方にお住まいとのことですが、定期的な訪問や電話連絡を通して、ご父君の状況を把握し、精神的なサポートをすることも大切です。

インテリアによる環境改善

ご父君のストレス軽減のためには、個室のインテリアにも工夫が必要です。

居室のインテリアコーディネート

  • 明るさ:自然光を多く取り入れられるように窓辺を整理整頓し、カーテンの色は明るいベージュやアイボリーを選ぶと良いでしょう。暗い色のカーテンは、部屋を暗くし、気分を沈ませる可能性があります。
  • 色使い:落ち着きのあるベージュや、暖色系のブラウンなどを基調とした、穏やかな色合いのインテリアを選びましょう。刺激の強い色は避け、リラックスできる空間を演出することが大切です。例えば、壁の色をベージュにすることで、部屋全体が明るくなり、穏やかな雰囲気になります。家具もベージュやブラウン系のものを選ぶことで、統一感のある空間を作ることができます。
  • 素材感:自然素材を使った家具や小物を取り入れることで、温かみのある空間を作ることができます。木製の家具や、天然素材のラグなどは、リラックス効果があります。また、肌触りの良い布製のソファやクッションなどもおすすめです。
  • レイアウト:ベッドや椅子などの配置を工夫し、動きやすい空間を作ることも重要です。必要最低限の家具に絞り、広々とした空間を確保しましょう。また、安全性を考慮し、転倒防止対策なども行いましょう。
  • 植物:観葉植物などを置くことで、空間の癒し効果を高めることができます。ただし、手入れが容易なものを選び、安全に配慮しましょう。
  • 写真や思い出の品:ご家族の写真や思い出の品を飾ることで、心の安らぎを与え、精神的な支えとなります。

専門家のアドバイス:インテリアコーディネーターに相談することで、より効果的な空間作りが可能です。

まとめ

サービス付高齢者住宅の質は施設によって大きく異なります。ご父君の状況を改善するためには、施設への要望、他の施設への転居、外部サービスの利用、そしてご家族の関わりが重要です。さらに、居室のインテリアにも工夫を加えることで、より快適な生活空間を演出することができます。 ご父君が穏やかに過ごせるよう、ぜひ積極的に改善策に取り組んでみてください。

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