高齢猫の夜鳴きと不安対策:白内障手術後の行動変化への対処法

猫の夜鳴きについて困っています。オス猫、拾ってから15年飼っています。去勢手術済。 今までは本当に手のかからない子で、昼夜問わず外にも自由に出入りさせており大人しいおじいちゃん猫でした。 しかし先週、白内障のため眼球摘出の手術を受けさせ、術後は全身麻酔から覚めにくく、一時は生死をさまよってしまいましたがなんとか一命を取り留めてくれました。 退院後は立つことも自分でご飯を食べることもできず、寝る→起きる(自我がわからず暴れる)かでトイレも自分で出来ない、たまに歩くと目が見えてないような感じで壁や物に激突し興奮して叫ぶ状態でしたが、今まで抱っこ嫌いだったのにしっかり抱っこしてやるとだんだんと落ち着いてくれました。 今は、ご飯もお水も介助しながらですがたくさん飲み食いしてくれてだんだんと回復しています。 ただ、今で術後一週間が経ちましたがこんどは夜中ずっと鳴きながら、いろんな隙間に入ろうとして部屋をウロウロしつづけてしまい困っています。 ちょうどいい大きさのダンボールをいくつか設置してみたりしましたがダンボールに入っても鳴きやまず→しばらくしてダンボールから出てきてまた鳴きながらウロウロ… 抱っこしてなだめても効果なし…ひたすら夜鳴き&ウロウロ… トイレはまだ介助が必要だし、家中ウロウロさせても変な隙間にはいったりするとこの暑い時期は危ないし困るし、たまにカーテンに登ろうとするので爪がレースカーテンにひっかかり宙ぶらりんになったりと何かと目が離せないので、リビングでのみ自由にさせてますが猫だけリビングに残して眠ることはできず家族で困っております。 同じようなケースの猫ちゃん飼われている方、飼っていたよという方、もしいらっしゃいましたら何か良い方法があれば教えていただきたいです。 猫が回復してくれてとても気持ちは嬉しいのですが、あまりにも夜鳴きとウロウロがひどく、毎晩眠れずに体力が持ちそうにないので… 宜しくお願いします。

高齢猫の夜鳴きの原因:白内障手術後の不安とストレス

15年間共に過ごした愛猫が白内障手術を受け、一時は生死の境をさまよったとのこと、ご心配な気持ちは察するに余りあります。手術後の夜鳴きとウロウロは、視覚障害による不安やストレス、そして痛みや不快感などが原因として考えられます。

手術後の猫は、視覚情報が失われたことで、周囲の環境変化に敏感になり、不安を感じやすくなります。今まで自由に過ごせていた環境が、視覚障害によって制限されたことで、猫は混乱し、安全な場所を探し求める行動(ウロウロ)や、不安を訴える行動(夜鳴き)を示すのです。 さらに、痛み止めなどの薬の影響や、手術そのもののストレスも夜鳴きの原因となりえます。

具体的な対策:安全で安心できる環境づくりとケア

愛猫の夜鳴きを改善するためには、以下の対策を段階的に試してみてください。

1. 安全な空間の確保と環境調整

* 視覚情報に頼らない空間づくり:視覚に頼らずに過ごせるよう、猫が安全に過ごせる空間を確保しましょう。リビングの一角に、猫ベッド、トイレ、給水器、フードボウルなどを配置し、落ち着ける「猫専用スペース」を作ります。
* 家具の配置の見直し:猫がぶつかりやすい家具は移動したり、クッションなどを設置して衝撃を和らげましょう。
* 室温と湿度の調整:夏場は特に、室温と湿度を快適に保つことが重要です。エアコンや扇風機などを活用し、猫が暑さを感じないように配慮しましょう。
* 夜間の照明:薄暗い照明を点けておくことで、猫の不安を軽減する効果が期待できます。ナイトライトや間接照明などがおすすめです。
* フェロモン製品の活用:猫用フェロモン製品(Feliwayなど)は、猫を落ち着かせる効果があります。スプレータイプやディフューザータイプなど、様々な製品があるので、獣医さんと相談の上、適切な製品を選びましょう。

2. コミュニケーションと安心感の提供

* 優しく語りかける:猫に優しく語りかけ、撫でたり抱っこしたりすることで、安心感を与えましょう。ただし、猫が嫌がる場合は無理強いせず、猫のペースに合わせて接することが大切です。
* 規則正しい生活リズム:猫に規則正しい生活リズムを保たせることで、安心感を与え、夜鳴きを抑制する効果が期待できます。食事、排泄、睡眠の時間を一定に保ちましょう。
* マッサージやブラッシング:穏やかなマッサージやブラッシングは、猫の緊張を解き、リラックス効果をもたらします。
* 遊びの時間:日中に十分な遊びの時間を作ることで、夜間の活動性を抑えることができます。ただし、高齢猫なので、猫の体力に合わせて、短時間、穏やかな遊びを選びましょう。

3. 獣医への相談

* 痛みの有無の確認:夜鳴きの原因が痛みにある可能性もあります。獣医さんに相談し、痛み止めなどの投薬が必要かどうかを確認しましょう。
* 認知症の検査:高齢猫の場合、認知症による夜鳴きも考えられます。獣医さんに相談し、必要であれば認知症の検査を受けましょう。
* サプリメントの検討:獣医の指導の下、猫の健康状態に合わせたサプリメントを検討することもできます。

4. その他対策

* ダンボールハウスの工夫:ダンボールハウスは、猫にとって安心できる隠れ家になります。しかし、猫が気に入らない場合は、他のタイプのハウスを試してみましょう。猫の好みや性格に合ったハウスを選ぶことが重要です。
* 夜間の見守り:夜間は猫の様子をこまめに確認し、必要に応じて対応しましょう。
* 家族の協力:家族全員で猫のケアに協力し、猫に安心感を与えましょう。

専門家のアドバイス:動物病院での相談が重要

白内障手術後の猫の行動変化は、獣医の専門的な知識と経験に基づいたケアが不可欠です。夜鳴きが続く場合は、必ず動物病院を受診し、原因を特定し、適切な治療やアドバイスを受けてください。 もしかしたら、痛みや不快感、あるいは認知機能の低下などが原因となっている可能性もあります。獣医の診察を通して、愛猫に最適な解決策を見つけることができるでしょう。

まとめ:愛猫との穏やかな時間を再び

高齢猫の夜鳴きは、飼い主さんにとって大きな負担となるでしょう。しかし、適切な対策とケアを行うことで、愛猫の不安を軽減し、穏やかな時間を再び取り戻すことができます。 この記事で紹介した対策を参考に、愛猫とじっくり向き合い、安心して過ごせる環境を整えてあげてください。 そして、何よりも大切なのは、獣医さんと連携を取りながら、愛猫の状態をしっかりと観察し、適切な対応をすることです。

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