高齢の義母との同居生活、インテリアで安心安全な空間づくり

来年、今から一年後に義理母と同居の予定です。77歳で今は元気にしていますが、高齢なので不安があります。高齢になって環境を変えると痴呆になりやすいと聞いたことがあります。同じような境遇、経験者の方の御意見お願いいたします。

77歳のお義母様との同居、心構えと準備は万端でしょうか?高齢者の転居は、環境の変化によるストレスから、認知機能への影響を懸念される方も多いと思います。しかし、適切な準備と工夫次第で、安心安全で快適な生活空間を築き、お義母様の健康と幸せを守ることができます。

高齢者と暮らすための住環境整備:安全面と快適性の両立

高齢者にとって、安全で快適な住環境は、心身の健康を維持する上で非常に重要です。転倒防止、動線確保、そして心理的な安心感を与えるインテリア選びがポイントです。具体的にどのような点に注意すれば良いのでしょうか?

1. 転倒リスクの軽減:床材と家具の選び方

高齢者の転倒事故は、骨折や寝たきりなど深刻な事態につながることがあります。床材は滑りにくい素材を選び、カーペットやマットは滑り止め加工のものを使用しましょう。フローリングの場合は、滑り止めシートを敷くことをおすすめします。家具は、角が丸みを帯びているものを選び、安定感のある低い家具を選ぶことで、転倒リスクを軽減できます。また、コード類は束ねて目立たないようにすることも重要です。

2. バリアフリー設計:スムーズな動線確保

廊下やドアの幅を広く確保し、段差を解消するなど、スムーズな移動を可能にするバリアフリー設計は必須です。手すりの設置も検討しましょう。特に、トイレや浴室への動線は、滑りにくい素材の床材を使用し、手すりや補助バーを適切な位置に取り付けることが重要です。玄関には段差解消スロープを設置することも有効です。

3. 照明計画:明るさと色の工夫

高齢者は、若い世代に比べて視力が低下している場合が多いです。そのため、部屋全体を明るく照らすことが重要です。目に優しい暖色系の照明を使用したり、複数の照明器具を設置して、明るさを調整できるようにしましょう。また、影ができないように照明を配置することもポイントです。夜間のトイレなどへの移動を考慮し、廊下やトイレにセンサーライトを設置するのも良いでしょう。

4. 家具配置:使いやすい空間づくり

家具の配置は、高齢者の身体機能や生活習慣に合わせて工夫することが大切です。頻繁に使うものは手の届く範囲に配置し、動線を妨げないよう配慮しましょう。また、座りやすい椅子やソファを用意し、休憩できるスペースを確保することも重要です。収納は使いやすく、取り出しやすい高さに配置しましょう。背の高い棚などは、転倒防止対策を施す必要があります。

インテリアで安心感を高める:色と素材の選び方

インテリアの色や素材も、高齢者の心理状態に影響を与えます。落ち着きのある色や自然素材を使用することで、安心感を高めることができます。

1. 色選び:ベージュ系の穏やかな空間

ベージュは、落ち着きと温かさを感じさせる色です。壁や床、家具などにベージュ系のカラーを取り入れることで、穏やかな空間を作り出すことができます。また、視覚的な刺激が少ないため、高齢者にとって心地よい空間となります。 他の色と組み合わせる際も、白や淡い色を基調とすると、よりリラックスできる空間になります。

2. 素材選び:自然素材の温もり

木や布など、自然素材を使用することで、温かみのある空間を作り出すことができます。木製の家具は、視覚的にも触覚的にも心地よく、高齢者にとって安心感を与えます。天然素材のラグは、足元の冷えを防ぎ、転倒防止にも役立ちます。綿や麻などの自然素材のカーテンは、光を柔らかく拡散し、目に優しい空間を作り出します。

3. 空間デザイン:広がりと開放感

高齢者は、閉塞感のある空間よりも、広がりと開放感がある空間を好みます。窓から自然光を取り入れ明るい色のカーテンを使用することで、空間を広く見せることができます。また、鏡を使用することで、空間の広がりを感じさせる効果があります。ただし、鏡の設置場所には注意し、転倒の原因とならないようにしましょう。

専門家への相談:安心できる同居生活のために

高齢者との同居は、様々な課題が出てくる可能性があります。不安な点があれば、ケアマネージャーや建築士、インテリアコーディネーターなどに相談してみましょう。専門家のアドバイスを受けることで、より安心安全な住環境を築くことができます。

具体的な事例:70代女性との同居体験談

実際に70代のお母様と同居されているAさんの事例をご紹介します。Aさんは、お母様の転倒防止を第一に考え、床材には滑りにくい素材を選び、家具は角の丸いものを選びました。また、手すりの設置や照明の工夫なども行い、お母様も安心して暮らせる空間を実現しています。「最初は不安でしたが、専門家のアドバイスを受けながら準備を進めることで、今では一緒に楽しく暮らせています」とAさんは語っています。

高齢の義母様との同居生活は、準備と工夫次第で、幸せな時間になるはずです。この記事が、皆様の同居生活の一助となれば幸いです。

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