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RC構造マンションでも騒音トラブルは起こる?
15階建てのRC(鉄筋コンクリート)構造マンションにお住まいとのこと、騒音問題でお困りのご様子、大変お気持ちお察しいたします。RC構造は、一般的に木造住宅に比べて遮音性に優れているとされていますが、完全に騒音を遮断できるわけではありません。特に、上階からの足音や生活音、隣室からの音など、様々な騒音トラブルが発生する可能性があります。
ご質問にある「ミシミシ」という軋む音は、建物の構造上の問題というよりは、床材や建具の劣化、あるいは建物の経年変化による可能性が高いです。RC構造であっても、経年劣化によって床や壁に隙間が生じ、それが音の伝達経路となる場合があります。また、上階住人の歩き方や生活習慣によっても、音の大きさは大きく変わってきます。
角部屋特有の壁からの「カチャカチャ」音は、壁内の配管や空洞部分の音が共鳴して大きくなっている可能性があります。ハンガーが触れることで共鳴が起きるということは、壁内部に空洞があるか、何かが緩んでいる可能性を示唆しています。換気扇から聞こえる話声は、換気ダクトを通じて音が伝搬している可能性があります。
騒音トラブルへの具体的な対処法
まずは、ご自身でできる対策を試みてみましょう。
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1. 管理会社への相談
騒音問題の第一歩は、管理会社への相談です。管理会社は、建物の管理責任者であり、騒音問題の解決に協力する義務があります。状況を具体的に説明し、証拠となる録音や動画があれば提示しましょう。管理会社は、上階住人への注意喚起や、建物の修繕などを検討してくれる可能性があります。
2. 上階住人との直接交渉
管理会社への相談と並行して、上階住人との直接交渉も有効な手段です。ただし、感情的にならず、冷静に状況を説明することが重要です。直接話すことに抵抗がある場合は、管理会社を介して交渉することも可能です。
3. 防音対策
ご自身でできる防音対策としては、以下の方法があります。
- カーペットやラグの敷設:床への衝撃音を軽減する効果があります。厚手のものや防音効果のあるものを選びましょう。
- カーテンやブラインドの設置:窓からの騒音を軽減します。遮音性の高いものを選びましょう。
- 防音マットや防音シート:壁や床に貼ることで、音の伝達を抑制する効果があります。
- 家具の配置:家具を壁にぴったりと配置することで、壁からの音の反射を軽減できます。
これらの対策は、騒音を完全に消すことは難しいかもしれませんが、軽減効果は期待できます。
4. 専門家への相談
上記の対策を試みても改善が見られない場合は、建築音響の専門家に相談することをお勧めします。専門家は、騒音の原因を特定し、適切な対策を提案してくれます。
地震への不安と退去について
地震への不安も抱えているとのことですが、RC構造は地震に強い構造として知られています。ただし、地震の規模によっては被害を受ける可能性もあります。不安な場合は、専門家(建築士など)に相談して建物の耐震性を確認するのも良いでしょう。
退去を検討されているとのことですが、騒音問題を解決してから判断することをお勧めします。管理会社に相談し、適切な対応が取られない場合、または騒音が改善されない場合は、賃貸借契約に基づいた対応を検討できます。
事例:類似の騒音問題と解決策
実際に、RC構造マンションで騒音問題が発生し、解決に至った事例は数多く存在します。例えば、上階からの足音に悩まされていた住人が、管理会社に相談した結果、上階住人への注意喚起と床材の補修が行われ、騒音が軽減されたケースがあります。また、隣室からの騒音で悩んでいた住人が、防音カーテンを設置することで、騒音レベルを下げることができた事例もあります。これらの事例からもわかるように、適切な対応を取ることで、騒音問題は解決できる可能性が高いです。
専門家の視点:建築音響の専門家からのアドバイス
建築音響の専門家によると、「RC構造であっても、完璧な遮音性は期待できません。特に、床スラブの厚さや、建物の構造、施工方法によって遮音性能は大きく異なります。騒音問題が発生した場合は、まずは管理会社に相談し、専門家の調査を依頼することが重要です。」とのことです。
まとめ
RC構造マンションでも、騒音問題は発生する可能性があります。まずは、管理会社への相談、上階住人との交渉、そしてご自身でできる防音対策を試みましょう。それでも改善が見られない場合は、専門家への相談を検討してください。地震への不安も理解できますが、騒音問題への対応を検討した上で、冷静に判断することをお勧めします。