高層マンションの南西角部屋、夏冬は本当に厳しい?眺望と快適性両立のための対策

高層マンションにお住まいの方教えて下さい。現在検討中のマンションが、15Fの南西角部屋です。眺望も売りなので、窓も多くリビングはほぼ前面ガラスです。これは夏、灼熱地獄でしょうか?そして冬は、窓から凍ってくるような気配でしょうか?現在東南角部屋ですが、夏暑く冬寒く、間部屋と比べ全然気温の変化が激しいです。また他にも、高層マンションの落とし穴などあれば教えて下さい。よろしくお願いします。補足 jake kggさん、ご回答ありがとうございます。ガラスは複層ガラスで、間に乾燥した空気が入っているとのことです。あと、西日の紫外線も気になります。もし複層ガラス体験者の方いらっしゃいましたら、情報よろしくお願いします。

南西角部屋の高層マンション:夏冬の暑さ寒さ対策

15階建てマンションの南西角部屋、眺望は素晴らしい反面、夏場の西日と冬場の寒さ対策は重要な検討事項です。現在の東南角部屋での経験から、気温変化の激しさを感じているとのことですので、南西角部屋の環境変化への対策をしっかり行う必要があります。

夏の暑さ対策

南西角部屋の最大の課題は、西日による強烈な日射です。リビングがほぼ全面ガラス窓だと、室温上昇は避けられません。灼熱地獄と表現されるのも頷けます。しかし、対策は可能です。

  • 高性能な窓ガラス: 複層ガラスは必須です。さらに、Low-Eガラス(Low-Emissivity glass)を選択することで、赤外線や紫外線の透過率を下げ、日射熱の侵入を大幅に抑制できます。アルゴンガス封入タイプであれば、断熱効果はさらに向上します。窓の性能は、遮熱性能を示す「日射熱取得率」の数値で確認しましょう。数値が低いほど、日射熱の侵入が少ないことを意味します。
  • 遮熱カーテン・ブラインド: 高性能な窓ガラスだけでは不十分です。遮熱効果の高いカーテンやブラインドを併用することで、効果的に室温上昇を防ぎます。遮熱カーテンは、生地に特殊なコーティングが施されており、日射熱を反射・吸収します。ブラインドは、光の量を調整しやすく、通風も確保できます。素材は、断熱性が高いものを選びましょう。例えば、厚手の生地や遮光性の高い生地などが効果的です。
  • 外付けブラインド: 窓の外側に設置することで、窓ガラスに直射日光が当たるのを防ぎ、室温上昇を抑制する効果が非常に高いです。特に西日対策には有効です。
  • 日除け: ベランダや窓の外側に、オーニングやシェードを設置するのも有効です。日差しを遮り、室温上昇を防ぎます。デザイン性も考慮して、マンションの外観に合うものを選びましょう。
  • エアコン: 高性能なエアコンは必須です。特に、冷房能力の高い機種を選び、適切な設置場所を検討しましょう。複数台設置することで、部屋全体を効率的に冷却できます。また、省エネ性能が高い機種を選ぶことで、ランニングコストを抑えることができます。
  • 換気: 適切な換気は、室温上昇を防ぐだけでなく、室内の空気の質を保つためにも重要です。窓を開けて自然換気を行う場合、西日が直接当たる時間帯は避け、朝夕の涼しい時間帯に行いましょう。また、24時間換気システムを活用しましょう。

冬の寒さ対策

南西角部屋は、冬場も寒さが気になります。特に、全面ガラス窓は熱を逃しやすいので、断熱対策が重要です。

  • 高性能な窓ガラス: 夏と同様、Low-Eガラス入りの複層ガラスが効果的です。窓枠の断熱性も確認しましょう。木製サッシや樹脂サッシの方が、アルミサッシよりも断熱性が高いです。
  • 断熱カーテン: 厚手のカーテンや断熱効果のあるカーテンを選ぶことで、窓からの熱の逃げを抑制できます。遮光カーテンも寒さ対策に役立ちます。
  • 窓際断熱対策: 窓際に断熱シートや断熱フィルムを貼ることで、窓からの熱の逃げをさらに抑制できます。手軽にできる対策として有効です。
  • 暖房器具: 高効率な暖房器具を選び、適切な場所に設置しましょう。床暖房やエアコンなどの暖房機器と併用することで、より効率的に部屋を暖めることができます。
  • 家具の配置: 窓の前に家具を置くことで、窓からの冷気を遮断する効果があります。また、家具の配置によって、部屋全体の空気の流れを調整することもできます。

高層マンションの落とし穴

高層マンションならではの注意点もいくつかあります。

  • 風圧: 高層階では、強い風が窓に当たるため、窓の強度や気密性に注意が必要です。強風時に窓がガタつく、あるいは隙間風が入るなどの問題が発生する可能性があります。
  • 騒音: 高層階であっても、騒音の問題は発生する可能性があります。特に、交通量の多い道路や、騒音源となる施設の近くにある場合は、騒音対策を検討する必要があります。防音性能の高い窓ガラスや遮音カーテンなどを検討しましょう。
  • 管理費・修繕積立金: 高層マンションは、管理費・修繕積立金が高額になる傾向があります。購入前に、将来的な費用負担をしっかりとシミュレーションしましょう。
  • 眺望の変化: 将来、周辺に高い建物が建設されることで、眺望が変化する可能性があります。購入前に、周辺の開発計画などを確認しておきましょう。
  • 紫外線: 高層階は紫外線が強く、家具やインテリアの劣化が早まる可能性があります。紫外線カット効果のあるカーテンやブラインド、家具を選ぶことをおすすめします。

専門家の視点:建築士からのアドバイス

建築士の視点から見ると、南西角部屋は夏場の暑さ対策が非常に重要です。前述した対策に加え、建築段階での工夫も効果的です。例えば、日射遮蔽のための庇(ひさし)の設置や、外壁の断熱材の厚さを増やすなどです。購入前に、建築計画図面を確認し、断熱性能や日射遮蔽対策がどの程度施されているかを確認しましょう。

まとめ

高層マンションの南西角部屋は、眺望の良さというメリットと、夏冬の暑さ寒さ対策というデメリットが共存します。しかし、適切な対策を行うことで、快適な住空間を実現できます。窓ガラス、カーテン、ブラインド、エアコン、換気など、様々な対策を組み合わせることで、より効果的な対策が可能です。専門家への相談も有効です。眺望を楽しみながら快適に暮らせるよう、しっかりとした計画を立ててマンション選びを進めてください。

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