駐車場の高木による車の被害とその対策

駐車場の植木で困ってます。長文ですが、ぜひアドバイスをお願いします。現在、社宅（マンション）に住んでいます。敷地内に平面の駐車場があり、部屋番号に対応して駐車場番号は決められております。全部で３０台（一部屋一台までの契約）。その３０台の中で、７台が高木の下にあたります。我が家がその中の一台にあたり、季節によって高木から様々なものが落下し、車を汚したり、傷ついたりで困っています。落ち葉や小枝がつもり、ワイパーが作動しにくくなったり、小さな実をつける木なので、その実が落下し音をたててあたったり、樹液らしき油が車にこびりついたりと様々です。建物を管理している会社に再三苦情をいっていますが、この会社の担当者はこちらの言い分に理解を示してくれますが、決定権は、その上の組織（管財人＆事務センター）にあるらしく、こちらの望む解決には至っておりません。現在までのやりとりと現状は以下の通りです。・今までにも苦情はでていたとのこと（我が家が入居の際には、今までの駐車場の経緯は何も教えられていない）・高木を伐採してほしいと要望→町に緑が少なくなるからできない・半年に一度ぐらいのペースで剪定して欲しい（とても成長の早い木だそうです）→２年に一度しかしない・駐車場番号を選ばせて欲しい→管理が難しくなるからできないそれでも空き部屋に対応している駐車番号に移動してよいとの返答をいただけたのですが、その空き部屋に入居が決まった場合は元の場所に戻らなければなりません。（他の高木の下にあたる方たちも移動しています）現在、移動できる番号もありません。車にかかる枝を自分たちで剪定してもよいとの許可をとりましたが、６～７ｍの高さがあり、高枝切バサミを購入し、届く範囲は自分たちで剪定していますが、その上の範囲が剪定できず、どんどん車に覆いかぶさってしまっています。また、車のカバーを買ってつけることはできないかと言われ、ディラーなどに問い合わせましたが、昔と違い現在はあまりカバーは出回っていないこと、また付けたり取り外したりするのは、意外と重労働で頻繁にするのは難しいと思うなどのアドバイスを頂きました。さらに、管理会社の話では、管財人は強気なので文句あるなら他で借りろと言いかねないとのこと。近所で駐車場を探しましたがありません。他の住人と同じ駐車場代を払って、環境が違うということに納得いきません。車も大切な資産であり、多少なりとも害がある状況に泣き寝入りするしかないのでしょうか

Contents

1 現状と問題点の整理
2 具体的な解決策の提案
3 専門家の視点：弁護士からのアドバイス
4 まとめ

現状と問題点の整理

社宅マンションの駐車場において、高木からの落下物（落ち葉、小枝、実、樹液など）による車の損傷や汚れに悩まされているという状況です。管理会社には何度も苦情を申し出ていますが、管財人の決定権が壁となり、根本的な解決に至っていません。現状の対応策（空き部屋への一時的な移動、高枝切りバサミによる部分的な剪定、車のカバー検討）も不十分で、根本的な解決策が見出せていません。特に、他の居住者と比べて不公平な駐車場環境であることに対する不満が強い点が問題となっています。

具体的な解決策の提案

現状を打破するためには、以下の３つのアプローチを検討する必要があります。

１．管理会社・管財人との交渉戦略の見直し

これまでの交渉では、感情的な訴えや要望ばかりになっていませんでしたか？管財人に「文句あるなら他で借りろ」と言われる可能性があるという管理会社の言葉からも、現状の交渉方法では効果がない可能性が高いです。

より効果的な交渉を行うために、以下の点を意識しましょう。

客観的な証拠の提示：車の損傷や汚れの写真・動画を撮影し、具体的な被害状況を記録しましょう。損害額の算出も検討すると効果的です。また、過去の苦情履歴なども資料として提出することで、問題の深刻さを訴えることができます。
法的根拠の確認：賃貸借契約書や管理規約に、駐車場の管理に関する条項がないか確認しましょう。もし、居住者の安全や車の保護に関する記述があれば、それを根拠に交渉を進めることができます。必要であれば、弁護士に相談することも検討しましょう。
書面での交渉：口頭での交渉だけでなく、内容証明郵便などを用いた書面での交渉も有効です。書面に残すことで、交渉の内容を明確にし、証拠として残すことができます。
交渉の目的を明確化：高木の伐採、定期的な剪定、駐車場の変更など、具体的な解決策を提示し、交渉の目的を明確にしましょう。複数の解決策を提示することで、管財人との合意点を見つけやすくなります。
他の居住者との連携：同じように被害を受けている居住者がいる場合は、連携して交渉することで、より強い圧力をかけることができます。共同で要望書を作成し、提出するのも効果的です。

２．代替策の検討

交渉が難航する場合は、代替策を検討する必要があります。

近隣駐車場の再調査：近隣に駐車場がないとありますが、少し範囲を広げて再調査してみましょう。月極駐車場だけでなく、時間貸し駐車場なども含めて検討すると、選択肢が広がります。また、近隣住民に情報収集を依頼するのも有効です。
車の保管場所の変更：自宅以外の場所に車を保管する選択肢も検討しましょう。例えば、コインパーキングや、親戚・知人の自宅などに駐車できるか相談してみるのも良いでしょう。一時的な措置として、この方法を選択するのも有効です。
車のカバーの再検討：ディーラーのアドバイスではカバーはあまり出回っていないとのことですが、種類によっては、高木からの落下物から車を保護できるものもあります。防水性や耐久性に優れた高品質なカバーを探してみましょう。また、取り付け・取り外しの手間を軽減するために、軽量で扱いやすいカバーを選ぶことも重要です。

３．専門家への相談

交渉が難航し、代替策が見つからない場合は、専門家に相談することを検討しましょう。

弁護士：法的観点からアドバイスを受け、必要であれば法的措置を検討できます。
不動産管理士：不動産管理に関する専門的な知識から、適切な解決策を提案してもらえます。

専門家の視点：弁護士からのアドバイス

弁護士の視点から見ると、このケースは、賃貸借契約における「瑕疵担保責任」や「静穏の義務」に関連する可能性があります。高木による車の損傷は、居住者の安全・安心を脅かす瑕疵であり、管理会社には責任がある可能性があります。弁護士に相談することで、法的根拠に基づいた交渉を進めることができます。

まとめ

駐車場の高木問題の解決には、管理会社・管財人との交渉戦略の見直し、代替策の検討、専門家への相談という３つのアプローチが重要です。焦らず、段階的に対応を進めることで、最適な解決策を見つけることができるでしょう。大切なのは、客観的な証拠を揃え、法的根拠を理解した上で、粘り強く交渉を続けることです。諦めずに、一歩ずつ解決に向けて進んでいきましょう。