飲食店閉店後の保証金と現状復帰費用について

不景気のため某所で20年経営してきた飲食店を閉店いたします。当時の保証金は2000万円でしたが償却を考えても1600万は返ってくると見ていましたが蓋を開けてみれば1200万円でした。 さらに、現状復帰に1000万円かかるということで、手元に残るのは200万円・・・ 20年ともなれば仕方ないのでしょうか。 ちなみに、元も飲食店だったのを居抜きで借りました。 もちろん手は加えてます。 当時は今と比べて保証金も高かったとは思いますが、それにしても現状復帰 とはこんなにかかる物なのでしょうか? ちなみに広さは40坪です。内装的には柱も少なく、眺めのよいワンフロアで構成されている店内なのでそれ程料金がかかるのかな?と疑問があります。 トイレは男女一個づつ、従業員用で計3つ。カウンター厨房があります。 どなたか詳しい方いらっしゃいましたら教えてください。もう少し安くなったりしないものでしょうか。 少しでも多く保証金が返ってくる事を願っています。

飲食店閉店後の保証金と現状復帰費用に関する疑問

20年間経営された飲食店の閉店、誠に残念です。保証金返還額と現状復帰費用に関するご心配、よく分かります。2000万円の保証金から1200万円しか戻らず、さらに現状復帰に1000万円かかるというのは、確かに大きな負担です。しかし、ご安心ください。現状復帰費用について、もう少し詳しく見ていきましょう。

現状復帰費用1000万円の内訳と交渉の余地

現状復帰費用1000万円の内訳が不明瞭なため、具体的なアドバイスは難しいですが、いくつかの可能性と交渉のポイントを提示します。

現状復帰費用の内訳を詳細に確認する

まず、現状復帰費用1000万円の内訳を、家主または不動産会社から詳細な見積もり書を提出してもらいましょう。項目ごとに金額が明確に記載されている必要があります。 例えば、以下の項目が考えられます。

  • 厨房設備の撤去・処分費用:カウンター厨房の撤去、ガス管の撤去、厨房機器の処分費用など。古くなった機器ほど処分費用が高くなる傾向があります。
  • 内装の原状回復費用:壁や床の補修、塗装、クロス張替え、照明器具の撤去など。20年間の使用による劣化状況によって費用が大きく変動します。
  • トイレの改修費用:3つのトイレの清掃、修理、または交換費用。
  • その他:エアコンの撤去、電気配線の改修、排水管の清掃など。

見積もり書を確認することで、高額な項目を特定し、交渉の材料とすることができます。

交渉のポイント:経年劣化と通常損耗

20年間の使用による経年劣化と通常損耗については、家主側が負担すべき部分があります。 「借地借家法」では、通常使用による損耗は借主の負担とはなりません。 家主側は、経年劣化を考慮した上で、現状復帰費用を算出する必要があります。 例えば、20年前の設備がそのまま残っている場合、その劣化は通常損耗とみなされる可能性が高いです。 見積もり書に記載された項目を一つずつ検討し、経年劣化と通常損耗に該当する部分について、家主と交渉する必要があります。

専門家の意見を聞く

不動産会社や弁護士などの専門家に相談し、見積もりの妥当性や交渉方法についてアドバイスを求めることをお勧めします。専門家は、借地借家法に基づいた適切な現状復帰費用を判断し、家主との交渉をサポートしてくれます。

交渉事例:具体的な対応例

例えば、厨房設備の撤去費用が高額な場合、「20年前の設備は既に償却済みである」ことを主張し、費用を削減できる可能性があります。また、内装についても、全面的な改修ではなく、部分的な補修で済むよう交渉することも可能です。 具体的な交渉事例としては、以下の様な対応が考えられます。

* **写真や動画で現状を記録する:** 現状の状態を写真や動画で記録し、家主側に提示することで、交渉を有利に進めることができます。
* **類似物件の事例を調べる:** 同じ規模、同じ条件の物件の現状復帰費用を調べ、家主側に提示することで、妥当な費用を主張できます。
* **書面でのやり取りを記録する:** 交渉の内容は、書面で記録しておきましょう。後々のトラブルを防ぐためにも重要です。

保証金返還額の減少について

保証金返還額が当初の見込みより少なかった点については、契約書の内容を確認する必要があります。 契約書に、保証金の償却方法や、現状復帰費用に関する規定が記載されているはずです。 契約書の内容と、家主側の説明に矛盾がないかを確認しましょう。

40坪の飲食店における現状復帰費用の目安

40坪の飲食店の現状復帰費用は、内装の状態や設備の種類によって大きく異なりますが、一般的には数百万円から数千万円の範囲内です。 今回の1000万円という金額は、決して低い金額ではありませんが、詳細な内訳を確認し、交渉によって削減できる可能性はあります。

まとめ:積極的な交渉で費用削減を目指しましょう

現状復帰費用は、家主との交渉次第で大きく変わる可能性があります。 見積もり書を詳細に確認し、経年劣化と通常損耗を主張することで、費用削減を目指しましょう。 必要に応じて、専門家の力を借りることも検討してください。 20年間の努力が無駄にならないよう、諦めずに交渉を続けてください。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)