Contents
「六尺はり」と「掛けしな」とは?青森の伝統的な正月飾り
青森県八戸市を含む青森県南部地域では、正月飾りに「六尺はり」と「掛けしな」が用いられます。これは、地域独特の伝統的な飾りであり、他地域ではあまり見られないものです。そのため、八戸市に引っ越してきた方にとっては、初めて目にするものかもしれません。店員さんが分からなかったのも、地域特有の飾りであるため、全国展開しているホームセンターの店員さんには馴染みが薄かった可能性があります。
六尺はりとは?
「六尺はり」は、長さ約180cm(6尺)の竹竿に、しめ縄や注連飾り、紙垂(しで)、鏡餅などを飾り付けたものです。家の玄関先に立てて飾る、いわば門松のような役割を果たします。地域によっては、高さや飾り付けにバリエーションがある場合もあります。六尺はりは、家の外部に飾ることで、新年を迎えるにあたり、家内安全や無病息災を祈願する意味合いが込められています。
掛けしなとは?
「掛けしな」は、しめ縄や注連飾り、紙垂などを組み合わせた、比較的コンパクトな飾りです。六尺はりと違い、家の内部、主に神棚や床の間などに飾られます。神様への供え物や、家内安全を祈願する意味合いがあります。
六尺はりと掛けしなの飾り方
それでは、具体的な飾り方を見ていきましょう。
ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)
六尺はりの飾り方
1. 設置場所:六尺はりは、家の玄関先、もしくは庭先に立てて飾ります。家の正面、目立つ場所に飾るのが一般的です。
2. 設置方法:地面に直接立てたり、専用の台に立てかけたりします。竹竿がしっかり固定されているか確認し、風で倒れないように注意しましょう。
3. 飾り付け:しめ縄や注連飾り、紙垂、鏡餅などを、バランスよく飾り付けます。地域によって飾り付けの習慣が異なるため、近隣の家々の飾り付けを参考にすると良いでしょう。
4. 撤去時期:小正月(1月15日)または松の内(地域によって異なる)が過ぎたら、撤去します。
掛けしなの飾り方
1. 設置場所:掛けしは、家の内部、主に神棚や床の間などに飾ります。神棚がない場合は、比較的目立つ場所に飾るのも良いでしょう。
2. 設置方法:壁に掛けたり、棚の上に置いたりします。しっかりと固定し、落下しないように注意しましょう。
3. 飾り付け:しめ縄や注連飾り、紙垂などを、バランスよく飾り付けます。
4. 撤去時期:六尺はりと同じく、小正月(1月15日)または松の内が過ぎたら、撤去します。
六尺はりと掛けしなの購入と入手方法
六尺はりと掛けしなの購入は、スーパーやホームセンターのほか、地元の商店などで入手できます。時期によっては品薄になる場合もあるため、早めに購入することをおすすめします。 もし、お店で種類や飾り方が分からなければ、地元の年配の方などに聞いてみるのも良いでしょう。地域によっては、手作りで飾りを販売している場所もあるかもしれません。
まとめ:青森の伝統文化に触れ、素敵な正月を
「六尺はり」と「掛けしな」は、青森県南部地域に伝わる伝統的な正月飾りです。初めて目にする方にとっては戸惑うかもしれませんが、地域の文化に触れる良い機会でもあります。今回ご紹介した飾り方を参考に、素敵な正月飾りで新年を迎えましょう。地域の方々との交流を通して、より深い理解を深めることができるかもしれません。 地元の神社やお寺に問い合わせてみるのも良い方法です。
専門家の視点:インテリアコーディネーターからのアドバイス
インテリアコーディネーターの視点から見ると、六尺はりと掛けしなは、単なる正月飾りではなく、家の外観や内装に合わせたコーディネートを考えることで、より魅力的な空間を演出できるアイテムです。例えば、家の外壁の色や素材に合わせてしめ縄の色を選ぶ、掛けしなのデザインを家のインテリアに合わせるなど、工夫次第で個性を表現できます。