震災時マンションの給水対策:高齢者世帯が多いマンションでの現実的な解決策

震災時の14階建て100世帯マンションの給水方法を検討しています。 マンションの破損被害の程度にもよりますが、一応停電状態で給・排水設備は使える状態と仮定します。 電源は電源車を利用し、 水の供給は給水車によるものと仮定した場合、マンションサイドでは何をどのように準備すれば良いかを考えています。 当マンションでは高架水槽(約10トン)を使用していますので、各戸にはこの水槽に貯水した水を供給しています。 給水用高圧ポンプは定格50KVA(.25ton/min)のものを使用しています。 問題となりそうな点は1)既存給水管との連結をどのように行うか? 2)既存の高圧ポンプの電源をどのように非常用電源とどのように交替するか? 3)非常時ですので高架水槽の水の使用方法に制限を設けたいが、その場合どのような方法があるか? 4)上記改造を行うとした場合の法的処理はどうなるのか? 5)マンションサイトでの改造費用はいかほどか? このことを考えているのは、災害時に今までどおり水が欲しけりゃ、給水ポイントまで取りに来て各自が自分の部屋まで持ち込んでくださいという、お役所仕事を改善させるために考えております。 我々のマンションは爺さん、婆さんの多いマンションです。 13,14階まで約15Kgのバケツを持ち上げられるのでしょうか? わが街の住人の40%はマンション暮らしの人々です。 この人達の給水に関してもう少し現実味を持って考えたいのですが・・・ どう思いますか? 東京都における直下型地震はあと27年後(この件の発表は3年前ですから、勝手にあと27年としました)までに30%の確立で起こるそうですから、もう少しマジメにこの問題を考えたいのです。補足なかなか震災時の水の供給は難しいですね。 飲み水ぐらいは各戸で震災前に準備は可能ですが、その他に利用する生活水はマンション内で避難生活をする場合どうしても必要となります。 避難所は小・中学校が当てられていますが、一校あたりに我々の地区では5-7万人が住んでいます。 ですから、避難所は木造住宅で倒壊して、雨風が凌げない住人優先となるでしょう。 こんな訳でマンション内で避難生活する人の生活水の確保はやはりバケツで給水車まで水汲みに行って、自分の部屋まで持ち込むが基本ですかね? 手動式クレーンで4-5階分ずつ揚げて、高層階まで持ち上げる方法が有力ですかね? 手動式クレーンってこの世の中にあるのでしょうか?

高齢者世帯が多いマンションにおける震災時給水対策:現実的なアプローチ

東京都における直下型地震の発生確率を踏まえ、高齢者世帯の多い14階建てマンションでの現実的な給水対策を検討することは非常に重要です。バケツリレーによる給水は高齢者にとって負担が大きく、現実的ではありません。そこで、より現実的で効率的な給水システムの構築を目指しましょう。

1. 給水車からの給水方法:既存設備の活用と課題

既存の高架水槽(約10トン)と給水用高圧ポンプ(定格50KVA、0.25ton/min)を活用することで、効率的な給水システムを構築できます。

1-1. 給水管の連結

給水車は通常、消防ホース接続口を備えています。マンション側の対応としては、既存の給水管に消防ホースを接続できるよう、専用の接続口を設置することが考えられます。専門業者に依頼し、耐震性にも配慮した設置が必要です。既存の給水管の材質や耐圧強度を確認し、適切な接続方法を選択することが重要です。

1-2. 非常用電源への切替

既存の高圧ポンプを非常用電源に切り替えるには、自動切替装置の設置が有効です。停電を検知すると自動的に非常用電源(電源車)に切り替わるシステムを構築することで、スムーズな給水を実現できます。専門業者による設置と定期的な点検が不可欠です。

1-3. 高架水槽の水の使用制限

高架水槽の水を効率的に使用する為には、階層別、もしくは時間帯別の給水制限を設けることが有効です。例えば、低層階は直接給水、高層階は中層階を経由してバケツリレーを行うなど、段階的な給水方法を検討しましょう。管理組合で周知徹底を行い、協力体制を構築することが重要です。

2. 法的処理と費用

マンションにおける改修工事には、建築基準法マンション管理規約などを遵守する必要があります。

2-1. 法的側面

給水システムの改修工事は、建築基準法に基づき、必要な手続きと許可を得る必要があります。専門の建築士に相談し、法令に準拠した計画・施工を行うことが重要です。また、マンション管理規約に則り、管理組合の承認を得る必要があります。

2-2. 費用

改修費用は、接続口の設置、自動切替装置の導入、工事費などによって変動します。専門業者に複数社から見積もりを取り、比較検討することが重要です。費用は数百万円から数千万円規模になる可能性があります。

3. より現実的な代替案:階層別の給水方法

高齢者が多いことを考慮すると、高層階へのバケツリレーは現実的ではありません。以下のような代替案を検討しましょう。

3-1. 階層別貯水槽の設置

各階、もしくは数階ごとに小規模な貯水槽を設置することで、給水の手間を軽減できます。ただし、設置スペースの確保や、貯水槽の耐震性、衛生管理などを考慮する必要があります。

3-2. ポンプ付き簡易給水システム

小型のポンプとホースを用いた簡易給水システムを各階に設置することも考えられます。電源は電源車から供給し、低層階から順次給水することで、高層階への負担を軽減できます。

3-3. 手動式ポンプの活用

手動式ポンプは、電源を必要としないため、停電時でも使用できます。ただし、人力による給水は非常に労力が必要となるため、高齢者には適さない可能性があります。

4. 事前準備と住民への周知

災害への備えは、事前の準備と住民への周知が不可欠です。

4-1. 事前準備

* 専門業者との契約:給水システム改修工事の専門業者との契約を事前に済ませておく。
* 資材の確保:必要な資材(ホース、接続口、貯水槽など)を事前に確保しておく。
* 避難計画の策定:給水方法だけでなく、避難経路や避難場所なども含めた避難計画を策定する。
* 訓練の実施:住民を対象とした避難訓練を実施し、給水システムの使い方を習得させる。

4-2. 住民への周知

* 説明会の実施:住民説明会を実施し、給水システム改修計画について丁寧に説明する。
* マニュアルの作成:給水システムの使い方や非常時の対応についてまとめたマニュアルを作成し、配布する。
* 定期的な点検:給水システムを定期的に点検し、常に使用可能な状態を維持する。

5. 専門家への相談

これらの対策は、建築士、防災専門家、水道設備業者など、複数の専門家と連携して検討することが重要です。専門家のアドバイスを受けることで、より安全で効率的な給水システムを構築できます。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)