離婚を前提とした別居中の女性との海外旅行と不貞行為

タシュケント空港で知己になった日本人女性から、夏に一緒に、現地ガイド・ドライバー付きで、ウズベキスタン旅行をメールで誘われました。私が「貴方は既婚者なので、道義上それは出来ない」とお答えしました。すると先方の女性は「旦那とは、今別居中、部屋も別々に予約取れば、なんの問題もなし。旦那には、愛人が大分前からいつので、旦那に気を使う必要なし」とのことでした。私も相手方も、適齢期をとうに過ぎており、お互い自制心があります。それに、私は女性からモテルタイプではありません。少しオタクです。別居中とはいえ、まだ法律上は夫婦です。離婚裁判となったさいに、旦那がこの旅行という事実を手に入れたら、私にも火の粉が飛ぶような気がして、恐ろしい気持ちがあります。質問ですが、離婚を前提の、別居中の女性と、一緒に海外旅行をしたという事実が、裁判所で出たら、法律的には、まずいのでしょうか。不貞となるのでしょうか。純粋に法律的な見地から、お答えいただければ幸いに思います。PS)彼女との間に、やましいことが無かったということを証明するのは、不可能なのでは。勿論、あったということを証明するのも不可能ですが。

別居中の女性との海外旅行と不貞行為に関する法律的な見解

ご質問ありがとうございます。タシュケント空港で知り合った日本人女性とのウズベキスタン旅行を巡るご相談ですね。別居中の女性との海外旅行が、離婚裁判において不利に働く可能性について、純粋に法律的な観点からご説明いたします。

結論から申し上げますと、別居中の女性と海外旅行をした事実だけで、必ずしも不貞行為と断定されるわけではありません。 しかし、状況によっては、不貞行為の証拠として扱われる可能性があります。 裁判官は、旅行の目的、期間、同行者との関係性、宿泊形態など、様々な要素を総合的に判断します。

不貞行為の定義と証拠

民法770条では、不貞行為を「配偶者以外の者と性交をしたこと」と定義しています。 単に海外旅行をしたという事実だけでは、性交があったことを証明できません。 しかし、旅行中に不貞行為があったと推測させるような状況証拠があれば、裁判官はそれを考慮します。

例えば、以下のような状況は、不貞行為の証拠として扱われる可能性があります。

  • 同じ部屋に宿泊していた:別々の部屋を予約したとしても、実際は同じ部屋で過ごしていたという証拠があれば、不貞行為の疑いが強まります。
  • 親密な写真やメールなどの証拠:旅行中に撮影された親密な写真や、愛情表現を含むメールなどの証拠があれば、不貞行為を裏付ける強力な証拠となります。
  • 目撃証言:旅行中に不貞行為を目撃した証言があれば、裁判に大きな影響を与えます。
  • 旅行の目的や内容:旅行の目的が明らかに個人的なものであり、夫婦関係の修復を目的としていないと判断された場合、不貞行為の疑いが強まります。

ご質問に対する具体的な回答

ご質問のケースでは、別居中であること、部屋を別々に予約する予定であること、そしてご自身に女性からモテるタイプではないという自己認識があることなどが考慮されます。 しかし、これらの要素は、不貞行為の有無を完全に否定するものではありません。

仮に、ご質問者様と女性の間で不貞行為がなかったとしても、ご主人がその旅行を不貞行為の証拠と捉える可能性は否定できません。 ご主人の性格や、ご夫婦間の関係性によっては、旅行の事実だけで大きな争いになる可能性があります。

リスク軽減のための対策

離婚裁判で不利にならないために、以下の対策を検討することをお勧めします。

  • 旅行の記録を詳細に保管する:旅程表、航空券、ホテルの予約確認書、領収書などを保管し、旅行が純粋な観光目的であったことを証明できるよう準備しましょう。写真や動画も、不自然な点がなければ証拠として役立ちます。
  • 別々の部屋に宿泊する:たとえ別居中であっても、同じ部屋に宿泊することは避けるべきです。ホテルの予約確認書などで、別々の部屋を予約したことを明確に示しましょう。
  • 第三者同席:可能であれば、旅行に友人や知人を同行させることを検討しましょう。第三者が同行することで、不貞行為の疑いを軽減できます。
  • 弁護士に相談する:離婚裁判に発展する可能性を考慮し、弁護士に相談することを強くお勧めします。弁護士は、ご状況を詳しくヒアリングし、リスクを最小限に抑えるための適切なアドバイスをしてくれます。

専門家の視点:弁護士からのアドバイス

弁護士の視点から見ると、別居中の配偶者と海外旅行をすることは、離婚裁判において不利に働く可能性があります。たとえ不貞行為がなかったとしても、裁判官は「夫婦関係修復の努力を怠った」と判断する可能性があります。そのため、旅行に行く前に弁護士に相談し、適切なアドバイスを受けることが重要です。 弁護士は、ご状況を考慮し、リスクを最小限に抑えるための具体的な対策を提案してくれます。

まとめ

別居中の女性との海外旅行は、離婚裁判に影響を与える可能性があります。不貞行為の有無に関わらず、ご主人の感情を害する可能性や、裁判官の判断に影響を与える可能性を考慮する必要があります。 リスクを最小限に抑えるためには、上記で述べた対策をしっかりと行い、必要であれば弁護士に相談することが重要です。 旅行の目的や状況によっては、裁判で不利な状況に陥る可能性もあることを十分に理解した上で、行動する必要があります。

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