隣人トラブルと不動産の告知義務違反:引っ越しと法的措置の選択

妹の隣人トラブルについてですが、結婚を機に2年前に分譲マンションに引っ越ししたのですが、去年の春過ぎから隣人からの嫌がらせで精神的に耐えられないので引き払って引っ越しを考えてるみたいなんですが (その隣人は10年位前から近隣のトラブルメーカーで色々有名な方らしいです)物件を紹介した不動産の告知義務違反で訴えたほうがいいのか、そのまま泣き寝入りして引っ越しをした方がいいのかどちらがいいのでしょうか?? *嫌がらせというのは、隣人(60代女性 一人暮らし)がベランダの仕切り版?を蹴飛ばし破壊してきたり、朝5時位にドア叩いてきたりベランダにゴミ投げつけられたり、スプレーを吹き付けてきたり、怒鳴ったり・・) 管理人にも報告したのですが、その隣人は追われているから仕返ししたのだと言っているそうです。 警察に被害届は提出したのですが、妹は部屋のカーテンを閉めて毎日音を立てないようにしている毎日で可哀想で・・ 法テラスにも相談しましたが、埒が明きません。 この件を不動産屋に相談したら物件の価値って落ちてしまうものなんですかね??

隣人トラブルの実態と対応策

妹さんの置かれている状況は、非常に辛いものだと察します。隣人からの執拗な嫌がらせは、精神的な負担が大きく、日常生活に深刻な支障をきたしていることは明らかです。ベランダへのゴミ投棄、スプレー噴射、ドアを叩くなどの行為は、明確な違法行為であり、決して「泣き寝入り」すべきではありません。

まず、既に警察に被害届を提出されているとのことですが、証拠集めを徹底することが重要です。 防犯カメラの設置や、スマートフォンでの動画・写真撮影、近隣住民への証言収集なども検討しましょう。 これらの証拠は、今後の法的措置において非常に重要な役割を果たします。 また、警察への相談を継続し、状況を定期的に報告することで、警察による対応を促すことも効果的です。

法テラスへの相談もされているとのことですが、弁護士への相談も検討することをお勧めします。弁護士は、妹さんの状況を正確に把握し、適切な法的措置をアドバイスしてくれます。 具体的には、民事訴訟による損害賠償請求、仮処分による嫌がらせ行為の禁止などを検討できるでしょう。

不動産会社への告知義務違反の有無

隣人の過去のトラブル歴について、不動産会社が事前に知らせていなかった場合、告知義務違反の可能性があります。 分譲マンションの場合、売買契約書や重要事項説明書に、隣人トラブルに関する記述がないか、確認する必要があります。

告知義務違反が認められるためには、以下の条件を満たす必要があります。

  • 重大な瑕疵:隣人のトラブルが、居住の平和な享受を著しく阻害するような重大な瑕疵であること。
  • 知っていたか知ることができたか:不動産会社が、その瑕疵を知っていたか、または容易に知ることができたか。
  • 告知しなかったこと:不動産会社が、その瑕疵について買主(妹さん)に告知しなかったこと。

妹さんのケースでは、隣人が長年にわたるトラブルメーカーであることが知られていた可能性が高いことから、不動産会社に告知義務違反があったと主張できる可能性があります。 しかし、必ずしも勝訴が約束されるわけではありません。 弁護士に相談し、証拠を揃えてから、不動産会社に交渉を進めることが重要です。

物件価値への影響

隣人トラブルは、物件価値に悪影響を与える可能性があります。 特に、具体的な嫌がらせ行為や、その記録が残っている場合、将来的な売却価格に影響が出る可能性は否定できません。 しかし、物件価値の低下は、必ずしも妹さんの責任ではありません。 むしろ、不動産会社に告知義務違反があった場合、その責任を問うことができます。

引っ越しの検討と今後の対応

現在の状況では、妹さんの精神的な健康を第一に考えるべきです。 引っ越しは、一つの選択肢として検討しても良いでしょう。 ただし、引っ越し費用や、新たな住居探しにかかる時間と労力を考慮する必要があります。

引っ越しを検討する際のポイント:

  • 引っ越し費用:不動産会社への損害賠償請求を検討している場合、その費用を引っ越し費用に充てることも検討できます。
  • 新しい住居:安全で快適な住環境を確保できる物件を選びましょう。 できれば、管理体制がしっかりしている物件を選ぶことが重要です。
  • 転居届:引っ越し後、速やかに転居届を提出しましょう。

専門家の意見:弁護士・不動産鑑定士

この問題を解決するためには、弁護士と不動産鑑定士の協力を得ることが重要です。弁護士は、法的措置の検討、不動産会社との交渉、損害賠償請求などをサポートします。不動産鑑定士は、物件価値の評価を行い、損害賠償額の算定に役立ちます。

まとめ:具体的な行動計画

妹さんの状況を改善するためには、以下のステップで行動することをお勧めします。

1. 弁護士に相談:法的措置、不動産会社への対応、損害賠償請求についてアドバイスを受ける。
2. 証拠集め:防犯カメラの設置、動画・写真撮影、近隣住民への証言収集などを行う。
3. 不動産会社に連絡:告知義務違反について、弁護士を通じて交渉を行う。
4. 引っ越し準備:新しい住居を探し、引っ越し準備を進める。

妹さんが一日も早く安心して暮らせるよう、適切な対応を進めていきましょう。

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