隣の部屋の音が気になる!遮音シートの効果的な貼り方と選び方

遮音シートを貼りたいが・・・・・・隣の部屋の音が聞こえるので遮音シートを貼りたいと思います。音が大きく出す方の部屋に貼った場合と、あまり音を出さない方の側の部屋に貼った場合とではどちらに貼っても、お互いの聞こえる音は同じように小さくなると思いますが、違いますか?やはり大きく出す部屋の方に貼った方が効果が高いでしょうか?補足martorvoさんありがとうございました。今の部屋のクロスの上に遮音シートを貼り、石膏ボードを貼り再びクロスを貼る予定です。

遮音シートの効果的な貼り方:音源側と受音側、どちらが効果的?

結論から言うと、音を発生させる部屋(音源側)に遮音シートを貼る方が効果が高いです。これは、音の伝わり方と遮音シートの機能を理解することで明らかになります。

音は、空気中を振動として伝わります。大きな音を出す部屋では、その振動が壁や天井を介して隣の部屋に伝わります。遮音シートは、この振動を吸収・遮断する役割を果たします。音源側に貼ることで、発生源から振動が伝わるのを根本的に抑えることができるため、より効果的に音を小さくすることができます。

一方、音を受け取る部屋(受音側)に遮音シートを貼る場合、既に壁や天井を伝わってきた振動を軽減することになります。これは、音源側への施工と比べて効果が限定的です。完全に音を遮断することは難しく、音の大きさは軽減されるものの、効果は音源側に貼る場合よりも劣ります。

martorvoさんのおっしゃる通り、クロスの上に遮音シート、石膏ボード、そして再びクロスを貼るという計画は、遮音性能を高めるための適切な方法です。この方法で、より効果的な遮音を実現できます。

遮音シートの選び方:素材と厚さ、そして施工方法

遮音シートを選ぶ際には、以下の点を考慮しましょう。

1. 遮音性能の指標:遮音等級

遮音シートには、遮音等級を示す数値が記載されています。この数値が高いほど、遮音性能が高いことを意味します。一般的に、遮音等級が40dB以上の製品を選ぶことをおすすめします。ただし、数値だけで判断せず、実際に使用されている状況や口コミなども参考にしましょう。

2. 素材:様々な素材と特性

遮音シートには、様々な素材があります。代表的なものとしては、以下のものがあります。

  • グラスウール:吸音性に優れ、コストパフォーマンスが良い。施工も比較的容易。
  • ロックウール:グラスウールと比べて耐久性、耐火性に優れる。価格はやや高め。
  • ウレタンフォーム:軽量で施工が容易。吸音性も高いが、耐久性にやや劣る場合がある。
  • 鉛シート:遮音性能は非常に高いが、重く、施工が難しい。価格も高め。

それぞれの素材には特性がありますので、ご自身の状況や予算に合わせて最適な素材を選びましょう。例えば、マンションなどの集合住宅では、火災への安全性も考慮してロックウールを選ぶのも良いでしょう。

3. 厚さ:厚さによる遮音性能の違い

遮音シートの厚さも遮音性能に影響します。一般的に、厚いほど遮音性能は高まります。ただし、厚すぎるシートは施工が難しくなる場合もあります。また、厚さに比例して価格も高くなるため、予算とのバランスも考慮する必要があります。

4. 施工方法:専門業者への依頼も検討

遮音シートの施工は、適切な方法で行うことが重要です。隙間なくしっかりと貼ることで、効果を発揮します。自信がない場合は、専門業者に依頼することを検討しましょう。専門業者であれば、適切な材料選びから施工まで、安心して任せられます。

遮音対策の全体像:遮音シートだけではない!

遮音対策は、遮音シートの施工だけではありません。以下のような対策を組み合わせることで、より効果的な遮音を実現できます。

  • 窓の防音対策:二重窓や防音カーテンなどを設置する。
  • ドアの防音対策:防音ドアに交換したり、ドアパッキンを取り付ける。
  • 壁の補強:石膏ボードを追加で貼るなど、壁自体の遮音性能を高める。
  • 吸音材の併用:遮音シートと併せて吸音材を使用することで、より効果的な防音対策となる。

これらの対策を組み合わせることで、より静かな空間を実現できます。

専門家の視点:音響設計士からのアドバイス

音響設計士の視点から見ると、遮音シートの選定と施工は非常に重要です。しかし、それ以上に重要なのは、音源対策です。例えば、ピアノの音を小さくしたいのであれば、防音室の設置や、ピアノの演奏時間を制限するなどの対策も必要です。遮音シートはあくまでも補助的な役割であり、根本的な解決策ではないことを理解しておきましょう。

まとめ:効果的な遮音対策で快適な生活を

隣の部屋からの騒音でお困りの方は、この記事で紹介したポイントを参考に、効果的な遮音対策を実施してみてください。遮音シートの選定から施工、そしてその他の防音対策を組み合わせることで、より静かで快適な生活空間を実現できるはずです。

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