長期不在時の湿気対策|2DKマンションのカビ予防と換気方法

室内の湿気対策について。仕事の関係上、長期出張で現在住んでいる部屋(2DKマンション)を1年ほど空ける事になりました。一応月一回は部屋に戻る予定にはしていますが、つゆ時期などを考えると窓を開けておくと湿気等で至る場所にカビが発生するのではないかと多少心配しています。こういった場合、窓を開けておくよりキッチンなどの換気扇を回しっぱなしにしていた方が良いのでしょうか?過去の知恵袋を検索すると電気代はそんなに掛からない様ですが。。。アドバイスよろしくお願い致します。(ちなみに部屋はどちらかというと古いです)

長期不在時の湿気対策:カビを防ぐための効果的な方法

1年もの間、2DKマンションを空けることによる湿気とカビの発生は、確かに大きな心配事です。特に古いマンションは、建物の構造や換気システムの性能によっては、湿気対策がより重要になります。窓を開けっぱなしにするか、換気扇を回しっぱなしにするか、どちらが良いか迷うところですが、結論から言うと、状況に応じて使い分けるのが最適です。

窓を開けるメリットとデメリット

窓を開ける最大のメリットは、自然換気による空気の入れ替えです。湿った空気を外に逃がし、新鮮な空気を取り込むことで、室内の湿度を下げ、カビの発生を抑える効果があります。しかし、デメリットも存在します。

  • 雨漏りのリスク:長期間窓を開け放つと、雨の侵入による水濡れや、それに伴うカビの発生リスクが高まります。
  • 防犯上の懸念:窓を開けっ放しにすることは、防犯上のリスクを高める可能性があります。
  • 埃や花粉の侵入:窓を開けていると、埃や花粉が室内に侵入しやすくなります。
  • 結露:気温や湿度によっては、窓に結露が発生し、カビの温床となる可能性があります。

換気扇を回しっぱなしにするメリットとデメリット

換気扇を回しっぱなしにするメリットは、比較的安定した換気が期待できることです。窓を開けるよりも防犯上のリスクが低く、雨や埃の侵入も防げます。しかし、デメリットもあります。

  • 電気代:24時間回しっぱなしにすると、電気代が予想以上に高くなる可能性があります。機種や使用時間によって異なりますが、年間数千円から数万円の追加費用を見込む必要があるかもしれません。
  • 騒音:換気扇によっては、連続運転による騒音が気になる場合があります。
  • 機械の故障:長期間の連続運転は、換気扇の寿命を縮める可能性があります。
  • 効果の限界:換気扇は、部屋全体をくまなく換気できるわけではありません。死角部分に湿気がたまりやすい可能性があります。

最適な湿気対策:状況に応じた換気方法

最適な湿気対策は、状況に応じて窓と換気扇を併用することです。

月1回の帰省時に行うべきこと

月1回の帰省時には、以下の対策を徹底しましょう。

  • 窓の開放と換気:天気が良く、雨が降っていない日を選び、窓を開けて十分な換気を行いましょう。できれば数時間、できれば数時間、部屋全体に風が通るように窓を複数開けてください。この時、換気扇も併用すると効果的です。
  • 除湿機の活用:除湿機を使用することで、室内の湿度を効果的に下げることができます。コンプレッサー式とデシカント式がありますが、梅雨時期など湿度の高い時期にはコンプレッサー式がおすすめです。
  • 湿気取り剤の設置:クローゼットや押入れなどの湿気がこもりやすい場所に、除湿剤を設置しましょう。定期的に交換することが重要です。
  • 家具の配置:家具は壁から離して配置し、通気を良くしましょう。特に、湿気の影響を受けやすい木材製の家具は注意が必要です。
  • 清掃:帰省時に、部屋全体の清掃を行い、ホコリや汚れを取り除きましょう。カビの発生を防ぐためには、こまめな清掃が重要です。

長期不在時の対策

長期不在の間は、換気扇を弱運転で回し続けることをおすすめします。24時間連続運転は電気代が心配ですが、弱運転であれば電気代の負担を軽減できます。ただし、古いマンションの場合、換気能力が低い可能性があるため、定期的な点検が必要です。

さらに、以下の対策も併用しましょう。

  • 湿度計の設置:室内の湿度を常に把握するために、湿度計を設置しましょう。湿度が高い場合は、換気扇の運転時間を調整するなど、状況に応じて対応できます。
  • 防カビ剤の使用:壁や床などに防カビ剤を塗布することで、カビの発生を抑制することができます。専門業者に依頼するのも良いでしょう。
  • 定期的な点検:可能であれば、定期的に部屋の様子を確認し、カビの発生がないかチェックしましょう。

専門家のアドバイス:建築士の視点

建築士の視点から見ると、古いマンションでの湿気対策は非常に重要です。古いマンションは、建物の気密性や換気システムが現代のマンションと比べて劣っている可能性が高いため、湿気対策を怠ると、カビの発生リスクが大幅に高まります。

専門業者への相談も検討しましょう。専門業者は、建物の状況を的確に判断し、適切な対策を提案してくれます。例えば、換気システムの改善や、防カビ工事などを検討することもできます。

まとめ:適切な換気と定期的な点検でカビを防ごう

長期不在時の湿気対策は、窓を開けっぱなしにするか、換気扇を回しっぱなしにするか、どちらか一方を選ぶのではなく、状況に応じて適切な方法を選択し、併用することが重要です。月1回の帰省時には、徹底した換気と清掃を行い、長期不在の間は換気扇を弱運転で回し続けるなど、状況に合わせた対策を講じることで、カビの発生を防ぎ、安心して部屋を空けることができます。心配な場合は、専門業者に相談することも検討しましょう。

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