鉄骨鉄筋コンクリート造マンションの壁の厚さと騒音問題:欠陥なのか、対処法は?

鉄骨鉄筋コンクリート造のマンションに入居しているのですが、片方の部屋からの騒音トラブルで悩んでいました。マンションが契約している警備会社の方を呼んでチェックしてもらったら、騒音が聞こえてない方の壁と聞こえる方の壁では壁の厚さが全く違うと言われました。警備会社の人いわく、音が聞こえない方の壁にはコンクリートが入っているけど、聞こえる方の壁はコンクリートではなく紙(?)でできているような感じ。と言われました。これは欠陥でしょうか?マンションに文句を言ってもいいレベルでしょうか?補足私は壁の薄さの件は今まで知らなく、管理会社に騒音で相談して何度か注意してもらいました。今回は警備会社の方が隣の部屋に許可をもらい入らせてもらったらしく「音の大きさは騒音というほどではない」ということらしいです。私の部屋の方の壁にコンポを置いてるから重低音が壁をつたって私の部屋に響くのだと思います。しかし私の部屋に音が確実に響いています。

鉄骨鉄筋コンクリート造マンションにおける壁の構造と騒音問題

鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC)マンションにおいて、壁の厚さや材質の違いが騒音問題に大きく影響することは事実です。 ご質問にあるように、片方の壁にコンクリートが入っていて、もう片方には入っていない(「紙のよう」という表現は専門用語ではありませんが、非常に薄い仕切り材を指している可能性があります)という状況は、建築基準法に抵触する可能性があります。 特に、隣戸との間の壁が薄い場合、生活音、特に重低音は伝わりやすくなります。

壁の厚さの違いは欠陥なのか?

警備会社の方の指摘通り、壁の厚さや材質に明確な違いがあり、それが騒音問題の原因となっている可能性が高い場合は、建築上の欠陥とみなせる可能性があります。 建築基準法では、遮音性能に関する基準が定められており、この基準を満たしていない場合は、欠陥として扱われる可能性が高いです。 ただし、単に壁が薄いというだけでは欠陥とは断定できません。 建築確認申請の図面と実際の施工状況が一致しているか、遮音性能の基準を満たしているかなどを確認する必要があります。

マンションへの対応と具体的な手順

まず、管理会社に改めて状況を説明し、建築図面と実際の壁の構造の照合を依頼しましょう。 警備会社の報告書があれば、それを提出するとスムーズです。 管理会社が対応に消極的な場合は、弁護士や建築士に相談することをお勧めします。 専門家の意見を添えて再度交渉することで、より建設的な解決に繋がる可能性があります。

具体的な対応ステップ

  • 管理会社への連絡: 騒音問題と壁の構造の違いについて、詳細な状況を説明し、建築図面との照合を依頼します。
  • 証拠の収集: 騒音の発生日時、内容、頻度などを記録します。 録音や動画なども有効な証拠となります。 また、警備会社の報告書は重要な証拠となりますので、大切に保管しましょう。
  • 専門家への相談: 管理会社が対応に難色を示す場合、または問題が解決しない場合は、弁護士または建築士に相談し、法的措置の可能性を検討します。
  • 書面での請求: 問題解決に向けて、管理会社に書面で改善を求めることも有効です。 具体的な要求事項(例えば、壁の補強工事など)を明確に記載しましょう。
  • 必要に応じて裁判: 上記の方法で解決しない場合は、裁判も選択肢の一つとなります。 弁護士に相談して、適切な手続きを進めましょう。

騒音対策:インテリアによる遮音効果の向上

仮に、壁の構造に問題がなくても、インテリアによって騒音対策を行うことは可能です。 完全な遮音は難しいですが、ある程度の効果は期待できます。

インテリアによる騒音対策例

  • 厚手のカーテン: 遮音効果のある厚手のカーテンを使用することで、窓からの騒音を軽減できます。 遮音カーテンは、通常のカーテンよりも重く、厚みのある素材で作られています。
  • カーペットやラグ: 床にカーペットやラグを敷くことで、床からの衝撃音を吸収し、軽減することができます。 特に、硬い床材の場合は効果が大きいです。
  • 家具の配置: 壁際に本棚や大型家具を配置することで、ある程度の遮音効果が期待できます。 ただし、家具の配置によっては、かえって音が反射して騒音が大きくなる可能性もあるため、注意が必要です。
  • 吸音材の活用: 壁や天井に吸音材を取り付けることで、室内の音を吸収し、騒音を軽減することができます。 吸音材は、様々なデザインや素材のものがあるので、インテリアに合わせて選ぶことができます。
  • オーディオ機器の設置場所: 重低音の発生源であるコンポの位置を壁から離したり、防振マットを使用するなど工夫することで、壁への振動を軽減できます。

専門家の視点:建築士からのアドバイス

建築士の視点から見ると、壁の厚さや材質の違いは、設計段階でのミスや施工上の不備が考えられます。 建築基準法に適合しているかどうかの確認は必須です。 また、騒音レベルが基準値を超えているかどうかを測定する必要があるでしょう。 専門機関に依頼して騒音測定を行い、客観的なデータに基づいて対応を進めることが重要です。

まとめ:冷静な対応と専門家の活用が重要

騒音問題は、精神的にも大きな負担となります。 しかし、冷静に対応し、証拠を収集し、必要に応じて専門家の力を借りることで、解決への道筋が見えてきます。 管理会社との交渉が難航する場合は、弁護士や建築士に相談することをお勧めします。 ご自身の権利を主張し、快適な生活を取り戻せるよう、積極的に行動しましょう。

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