鉄骨鉄筋コンクリート造マンションでのテレビの音漏れ問題と防音対策

鉄骨鉄筋コンクリート造のマンションに最近引っ越したのですが、自分が出しているテレビの騒音が気になり、質問させて頂きました。常識範囲内での音量でテレビを見ているのですが、上下階の住人に部屋に多少でも音漏れはするものなのでしょうか。ちなみにテレビは窓のそばの部屋の隅においてあります。部屋は21帖で大きい音は部屋の中で結構響きます。壁の厚みは20センチ以上はあるし大丈夫だと主人は言うのですが..お分かりになる方がおりましたら、宜しくお願い致します。

鉄骨鉄筋コンクリート造マンションでも音漏れはする?

鉄骨鉄筋コンクリート造のマンションは、木造住宅に比べて遮音性が高いとされています。しかし、壁の厚さ20cm以上であっても、全く音漏れしないとは言い切れません。特に、低音域の音は壁を伝わりやすく、上下階に響きやすい傾向があります。テレビの音も、低音成分を含んでいるため、常識範囲内の音量だとしても、隣室や上下階に聞こえる可能性はあります。

ご質問にあるように、21帖の広い部屋で、音が響きやすい状況にあることも音漏れを助長する要因となります。窓のそばにテレビを設置している点も、窓からの音の伝播や共鳴によって音漏れしやすくなる可能性があります。ご主人の「壁の厚み20cm以上あるから大丈夫」という意見は、必ずしも正しいとは限りません。遮音性能は壁の厚さだけでなく、壁の材質、構造、施工方法など様々な要素に影響を受けるからです。

テレビの音漏れを防ぐための具体的な対策

では、実際にどのような対策を取れば、テレビの音漏れを防ぐことができるのでしょうか?以下に、具体的な対策をいくつかご紹介します。

1. テレビの位置を変える

現在、テレビは窓際に設置されていますが、これは音漏れしやすい状況です。窓は外部の音だけでなく、室内の音も外部に伝わりやすい場所です。そのため、テレビの位置を窓から離れた場所、できれば壁の中央付近に移動することをお勧めします。

2. 防音カーテンや遮音ブラインドを使用する

窓からの音漏れを防ぐためには、防音カーテンや遮音ブラインドを使用するのも有効です。これらの製品は、遮音性能が高い素材を使用しており、外部への音漏れを防ぐ効果があります。特に、厚手のカーテンや、遮音性能に優れた素材を使用したブラインドを選ぶことが重要です。

3. テレビ台やスタンドの材質にこだわる

テレビを置く台やスタンドも、音漏れに影響を与えます。振動吸収材を使用しているテレビ台を選ぶことで、テレビからの振動を吸収し、音漏れを軽減できます。また、スタンドを選ぶ場合は、安定性が高く、振動しにくいものを選ぶことが大切です。

4. 厚手のラグやカーペットを敷く

床からの音漏れを防ぐためには、厚手のラグやカーペットを敷くことが効果的です。これにより、床からの振動を吸収し、音漏れを軽減できます。特に、防音効果の高い素材を使用したラグやカーペットを選ぶと、より効果的です。

5. 壁に吸音材を取り付ける

壁に吸音材を取り付けることで、室内の音を吸収し、音漏れを軽減できます。吸音材には様々な種類がありますが、ウレタンフォームグラスウールなどが一般的です。ただし、壁に穴を開ける必要があるため、賃貸マンションの場合は、事前に大家さんの許可を得る必要があります。

6. テレビの音量を調整する

最も簡単な対策としては、テレビの音量を調整することです。必要最低限の音量で視聴するように心がけましょう。ヘッドホンやイヤホンを使用するのも有効な手段です。

7. 専門業者に相談する

上記の方法を試しても音漏れが改善しない場合は、専門業者に相談することをお勧めします。専門業者は、建物の構造や音響特性を分析し、適切な対策を提案してくれます。

専門家の視点:音響設計の観点から

音響設計の専門家によると、マンションでの音漏れ対策は、音源(テレビ)からの音の伝播経路を遮断することが重要です。そのため、上記で挙げた対策に加え、部屋全体の吸音率を高めることも有効です。例えば、壁や天井に吸音パネルを設置したり、家具の配置を工夫することで、室内の反響音を減らし、音漏れを抑制することができます。

また、低音域の音は特に伝わりやすいため、低音域の音を吸収する素材を使用することが重要です。例えば、厚手のカーテンやカーペット、吸音パネルなどを選ぶ際には、低音域の吸収性能が高いものを選択するようにしましょう。

事例:効果的な対策例

実際に、マンションでテレビの音漏れに悩んでいたAさんは、上記の対策をいくつか実施することで、音漏れ問題を解決しました。具体的には、テレビの位置を窓から離し、防音カーテンを設置し、厚手のカーペットを敷きました。その結果、上下階からの苦情はなくなったとのことです。

まとめ

鉄骨鉄筋コンクリート造のマンションであっても、テレビの音漏れは起こりうる可能性があります。しかし、適切な対策を行うことで、音漏れを軽減することは可能です。まずは、テレビの位置を変える、防音カーテンや吸音材を使用するなど、手軽にできる対策から試してみましょう。それでも改善しない場合は、専門業者に相談することを検討してください。快適なマンションライフを送るためにも、音漏れ対策は非常に重要です。

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