鉄骨造マンションの壁の厚さと遮音性向上策|隣室の音漏れ対策

鉄骨のマンションの壁の厚さは、何センチぐらいでしょうか? 隣室(隣人の部屋)との壁の厚さは、普通何センチでしょうか? 壁は、石膏ボード・・というものっぽいです(詳しくないのですが) 話し声やテレビの音は、結構聞こえる感じです。 また、壁の厚さを測る機械ってありますか??

鉄骨造マンションの壁の厚さ

鉄骨造マンションの壁の厚さは、構造や築年数、マンションの種類によって大きく異なります。そのため、正確な数値を断定することはできませんが、一般的な目安として、外壁は約15~20cm、隣室との間仕切り壁は約9~15cm程度です。

これは、外壁が構造上、より厚い造りになっていること、そして隣室との間仕切り壁は、コストや居住スペースの確保の観点から、外壁よりも薄く設計されることが多いことが理由です。

あなたのマンションの壁が石膏ボードでできているとのことですが、これは一般的な鉄骨造マンションでよく用いられる仕上げ材です。石膏ボード自体は薄いですが、その内部に断熱材や、場合によっては遮音材が組み込まれている場合があります。話し声やテレビの音漏れが気になるということは、遮音材が不足しているか、もしくは薄い可能性があります。

隣室との壁の厚さと音漏れ問題

隣室との間仕切り壁の厚さが9~15cm程度というのは、あくまで一般的な目安です。実際には、5cm程度の薄い石膏ボードだけの壁の場合もあります。特に、築年数の古いマンションでは、遮音性能が低い可能性が高いです。

音漏れが気になる原因は、壁の厚さだけでなく、以下の要素も関係しています。

  • 壁の材質:石膏ボードだけでは遮音性能は低いです。コンクリートや特殊な遮音ボードが使われているかどうかが重要です。
  • 空気伝搬音と固体伝搬音:話し声やテレビの音は、空気中を伝わる空気伝搬音と、壁や床を振動して伝わる固体伝搬音の両方があります。固体伝搬音は、壁の厚さだけでなく、建物の構造全体に影響を受けます。
  • 開口部:ドアや窓からの音漏れも無視できません。気密性の高いドアや窓を選ぶことが重要です。
  • 間取り:隣室との距離が近い場合、音漏れしやすくなります。

壁の厚さを測る方法

壁の厚さを正確に測るには、厚さ測定器を使用するのが最も正確です。ホームセンターなどで購入できます。超音波を利用した非破壊検査機器もあり、壁を傷つけずに厚さを測定できます。

しかし、手軽に測る方法としては、メジャーを使って壁の表面から反対側の表面までの距離を測る方法があります。ただし、これはあくまでも表面の厚さであり、内部構造の厚さとは異なります。

遮音性を向上させるための具体的な対策

音漏れが気になる場合は、以下の対策を検討してみましょう。

1. カーテンやラグなどの吸音材の活用

カーテンやラグ、じゅうたんなどの布製品は、音を吸収する効果があります。特に、厚手のカーテンや、防音効果のある素材のラグは効果的です。

2. 壁に吸音パネルを取り付ける

吸音パネルは、壁に直接取り付けることで、音の反射を抑え、音漏れを軽減します。様々なデザインや素材があるので、インテリアに合わせたものを選ぶことができます。

3. 防音カーテンの設置

防音カーテンは、一般的なカーテンよりも遮音性能が高く、音漏れ対策に効果的です。特に、窓からの音漏れが気になる場合は、防音カーテンの設置を検討しましょう。

4. ドアの気密性を高める

ドアの下に隙間がある場合、そこから音が漏れてきます。ドアの下に隙間テープを貼る、もしくは防音ドアに取り替えることで、気密性を高めることができます。

5. 専門業者への相談

上記の方法で改善が見られない場合は、専門業者に相談することをおすすめします。専門業者は、建物の構造や音の伝わり方を分析し、最適な対策を提案してくれます。例えば、遮音シートの施工二重壁の設置といった本格的なリフォームも検討できます。

専門家の視点:建築音響の専門家からのアドバイス

建築音響の専門家によると、鉄骨造マンションでの遮音対策は、「空気伝搬音」と「固体伝搬音」の両方を考慮する必要があるとのことです。

空気伝搬音対策としては、吸音材の活用や防音カーテンの設置などが有効です。一方、固体伝搬音対策としては、壁や床への制振材の施工などが効果的です。

また、専門家は、リフォームを行う前に、まずは音源の特定を行うことを推奨しています。隣室からの音なのか、建物全体の振動なのかを特定することで、より効果的な対策を立てることができます。

まとめ

鉄骨造マンションの壁の厚さは、構造や築年数によって異なりますが、隣室との間仕切り壁は比較的薄く、音漏れが気になるケースが多いです。壁の厚さを測る機械もありますが、まずは手軽にメジャーで測り、音漏れ対策として、吸音材の活用や専門業者への相談などを検討してみましょう。 快適な生活を送るためにも、適切な対策を行い、静かな住環境を確保することが大切です。

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