鉄骨造と鉄筋コンクリート造の見分け方:賃貸マンション選びのポイント

鉄骨造と鉄筋コンクリートの建物の見分け方を教えて下さい。ワンルームのマンションを借りようと思い、不動産屋さんに案内された物件を見に行きました。物件情報には、鉄筋コンクリートと書いてありますが、室内に入り隣との境の壁を叩くと、軽くて響くような音がします。耳をつけると、隣の家のテレビの音が聞こえました。角部屋なので、外側との壁を叩いてみましたが、やはり軽い音がします。コンクリートでも叩いた時、音が響く事ってあるんでしょうか?5階建で20世帯入る築5年の賃貸用マンションです。部屋自体は気に入ってるのですが、、他にも見ている人がいるので、明日までに不動産屋に返事をしなければなりません。これからもう一度見てこようと思いますが、見た目で、鉄骨を見分ける方法が有りましたら、至急教えてください。宜しくお願いします。

鉄骨造と鉄筋コンクリート造の違いと見分け方

賃貸マンションを選ぶ際に、建物の構造は重要な検討事項です。鉄骨造と鉄筋コンクリート造は、耐久性、遮音性、耐震性などに違いがあります。物件情報に「鉄筋コンクリート造」と記載されていても、実際に確認してみると疑問を感じるケースもあるでしょう。今回の質問のように、壁を叩いた時の音が軽く、隣の音も聞こえる場合、鉄筋コンクリート造であることに疑問を持つのは当然です。

鉄筋コンクリート造の特徴

鉄筋コンクリート造は、鉄筋とコンクリートを一体化させた構造です。コンクリートの圧縮強度と鉄筋の引張強度を組み合わせることで、高い強度と耐久性を持ちます。一般的に、遮音性や耐火性にも優れているため、マンションなどに多く採用されています。

しかし、鉄筋コンクリート造であっても、壁の厚さや施工方法によって遮音性が異なる場合があります。特に、軽量鉄骨造やプレキャストコンクリート造など、比較的軽量な工法を採用した建物では、遮音性が低い傾向があります。また、経年劣化によるコンクリートのひび割れなども、遮音性を低下させる要因となります。

鉄骨造の特徴

鉄骨造は、鉄骨を骨組みに使用した構造です。鉄筋コンクリート造に比べて軽量で、建設コストを抑えられるというメリットがあります。しかし、遮音性や耐火性、耐震性については、鉄筋コンクリート造に劣る場合があります。特に、地震に対する脆弱性が高いとされるため、耐震補強が必要となるケースも少なくありません。

見た目での見分け方

残念ながら、見た目だけで鉄骨造と鉄筋コンクリート造を完全に判別することは困難です。外壁の仕上げ材は、様々な種類があり、構造とは直接関係ありません。しかし、いくつかの手がかりがあります。

* **柱や梁の形状:** 鉄骨造の場合、柱や梁が露出していることがあります。鉄骨は、断面がH型やI型など、独特の形状をしています。一方、鉄筋コンクリート造では、柱や梁はコンクリートで覆われていることが一般的です。ただし、最近の建物では、意匠性を重視して、鉄骨造でも柱や梁を隠す設計がされています。
* **外壁の厚さ:** 鉄筋コンクリート造の方が、鉄骨造に比べて外壁が厚い傾向があります。しかし、これも絶対的なものではなく、建物の設計によって大きく異なります。
* **建築確認申請図書:** 最も確実な方法は、不動産会社に建築確認申請図書を確認することです。図書には、建物の構造が明確に記載されています。

壁を叩いての音の違い

質問者様が壁を叩いて軽い音がした、隣の音も聞こえたという点は、鉄筋コンクリート造であるかどうかの重要な手がかりとなります。鉄筋コンクリート造であっても、壁の厚さや施工方法によっては、音が響くことがあります。特に、軽量鉄骨造や、壁の薄い鉄筋コンクリート造の場合、音が響きやすい傾向があります。

具体的なアドバイス:賃貸マンション選びのチェックポイント

明日までに返事をしなければいけない状況とのことですので、焦らず、以下の点を不動産会社に確認し、再度物件を確認しましょう。

1. 構造の確認

* **建築確認申請図書を確認する:** これは最も確実な方法です。図書には、建物の構造、壁の厚さ、使用されている材料などが詳細に記載されています。不動産会社に図書の閲覧を依頼しましょう。
* **施工会社に問い合わせる:** 不動産会社を通じて、建物の施工会社に問い合わせ、構造や遮音性について直接確認することも有効です。

2. 遮音性の確認

* **時間帯を変えて訪問する:** 昼間と夜間で、騒音レベルが異なる可能性があります。時間帯を変えて訪問し、遮音性を確認しましょう。
* **様々な場所を叩いてみる:** 壁だけでなく、床や天井を叩いてみて、音の響き具合を確認します。
* **実際に住んでいる人に話を聞く:** 可能であれば、同じマンションに住んでいる人に、遮音性について話を聞いてみましょう。

3. その他の確認事項

* **設備の確認:** キッチン、バスルーム、トイレなどの設備が、自分のニーズに合っているかを確認しましょう。
* **周辺環境の確認:** 日当たり、騒音、交通の便など、周辺環境についても確認しましょう。
* **契約条件の確認:** 家賃、敷金、礼金、更新料など、契約条件をしっかりと確認しましょう。

専門家の視点:建築士の意見

建築士の視点から見ると、壁を叩いた時の音だけで建物の構造を判断するのは難しいです。しかし、隣の音や響きが気になる場合は、遮音性の低さを示唆しています。鉄筋コンクリート造であっても、壁の厚さや施工方法、建物の経年劣化などによって、遮音性は大きく異なります。 築5年という比較的新しい建物であれば、施工不良の可能性も考慮する必要があります。

まとめ

鉄骨造と鉄筋コンクリート造の見分け方は、見た目だけでは困難です。建築確認申請図書を確認したり、不動産会社や施工会社に問い合わせるなど、複数の方法で確認することが重要です。遮音性についても、実際に物件を訪れて確認し、納得できるまで質問をすることが大切です。部屋自体は気に入っているとのことですが、生活空間の快適性を確保するためにも、疑問点を解消してから契約を検討しましょう。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)