鉄筋コンクリート造マンションの建築手順と壁の種類について徹底解説

鉄筋コンクリート造のマンションができるまでの順序と壁の種類について教えてください。 素人なので専門的なことはわかりませんが、 一般的な賃貸マンションの壁は、柱を立ててそれで支えて、 2つの部屋を仕切るようにして組み立てられる場合と、 柱ではなく、コンクリートの壁のみで支えて、 1つずつ(?)部屋を作る場合があることを知りました その場合の組み合立てる順序を教えていただきたいです。 というのも、柱だと2部屋を仕切る形なので、 片方の壁は防音性に乏しいボード壁になる場合がほとんどだと知りました。 まず、ボード壁は、柱の立っていない側の壁に出来てしまうのですか? また、下の画像の黄色線の部分や、フローリング部分の床はコンクリートでは通常できていないのでしょうか? (一般的な設計の仕方から教えてくださると幸いです) 特に黄色線の部分については今自分の住んでいるマンション(画像とは違う形です)でも、 叩いたときに軽いボードのような音がするので疑問です。 それに関して、設計の順序ですが、 まず柱を立てて、そこに下の階から、フローリング(コンクリート?)→左右の壁(一方コンクリート、もう一方ボード)→画像での黄色い線の部分(ボード?)→次の階・・・といった順序なのでしょうか? これはさすがに単純すぎると思いますが・・・ また、下の画像はおそらく柱で支えている場合だと思いますが、 画像での下側の部屋は一般的な部屋の形ですが、上側の部屋は少し変わった形をしていますが、 よく見ると、どの部屋にも左右ともに柱が立っています。 ということは両壁がともにコンクリート壁なのでしょうか? そして、色々調べているとどうやら「厚壁」というのは、 壁が厚いという意味ではなく、片方がボードの壁ではなく、両方ともにコンクリート壁である場合 に使われる言葉だと思ったのですが間違いないでしょうか? 長文失礼致しました。

鉄筋コンクリート造マンションの建築工程

鉄筋コンクリート造マンションの建設は、複雑な工程を経て行われます。質問者様の疑問を解消するため、一般的な手順と壁の種類について詳しく解説します。単純な「柱→壁→床」という流れではなく、より複雑な工程が複数回繰り返されます。

基礎工事

まず、建物の基礎となる部分を作ります。地盤改良を行い、しっかりとした基礎を築くことが重要です。この段階では、まだ壁や柱はありません。

鉄筋コンクリート造の躯体工事

次に、建物の骨組みとなる鉄筋コンクリートの躯体を作ります。これは、型枠を設置し、そこに鉄筋を組み込み、コンクリートを流し込む作業を繰り返すことで行われます。この段階で、外壁や内壁となるコンクリートの壁、そして柱が一体的に作られていきます。 重要なのは、この段階で既に部屋の区画がコンクリート壁によって決定されることが多いということです。 柱を後から立てて部屋を仕切るという方法は、鉄骨造の建物で多く見られますが、鉄筋コンクリート造では比較的少ないです。

内装工事

躯体工事が完了したら、内装工事に入ります。この段階で、フローリング、クロス、設備機器などの設置が行われます。

壁の種類と施工方法

質問者様がおっしゃるように、マンションの壁には様々な種類があります。

  • コンクリート壁: 躯体工事で同時に作られる、最も頑丈な壁です。防音性、耐火性にも優れています。「厚壁」と呼ばれるのは、このコンクリート壁が両面に存在する場合を指します。
  • ボード壁: コンクリート壁に石膏ボードなどの軽量な建材を貼り付けた壁です。コンクリート壁に比べてコストを抑えることができ、比較的簡単に施工できますが、防音性はコンクリート壁に劣ります。通常、柱と柱の間、もしくはコンクリート壁と柱の間に設置されます。

質問者様の画像にある黄色い線の部分は、多くの場合、石膏ボードなどのボード壁です。コンクリート壁の上に直接ボードを貼り付けているため、叩くと軽い音がします。フローリング下の床は、コンクリートスラブの上に、断熱材や防音材などを含む下地材が施工され、その上にフローリングが張られます。コンクリートが直接露出しているわけではありません。

階ごとの施工

マンションは階層構造のため、階ごとにこの工程を繰り返します。まず、下の階の床となるコンクリートスラブを打ち、その上に壁や柱を一体的に構築していきます。 そのため、質問者様の「まず柱を立てて…」という単純な手順は、鉄筋コンクリート造マンションにおいては当てはまりません。

「厚壁」の意味

「厚壁」は、壁の厚さそのものを指すのではなく、両面がコンクリート壁で構成されている壁を指します。ボード壁ではないため、防音性や断熱性に優れています。

防音性の高い部屋を作るには?

防音性を重視するなら、コンクリート壁で仕切られた部屋を選ぶことが重要です。賃貸マンションの場合、間取り図や物件説明をよく確認し、壁の種類を確認しましょう。

専門家の視点

建築士の視点から見ると、鉄筋コンクリート造マンションの壁の種類と配置は、設計段階で建物の構造やコスト、そして居住者の快適性を考慮して決定されます。防音性や耐火性を高めるためには、コンクリート壁の割合を増やすことが有効ですが、コストも増加します。そのため、バランスが重要になります。

まとめ

鉄筋コンクリート造マンションの建築は、基礎工事から内装工事まで、多くの工程を経て完成します。壁の種類もコンクリート壁とボード壁があり、防音性やコスト、施工性などを考慮して選択されます。「厚壁」は両面コンクリート壁のことであり、防音性に優れます。賃貸マンションを選ぶ際には、間取り図や物件説明をよく確認し、自分のニーズに合った部屋を選びましょう。

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