鉄筋コンクリート造マンションの壁の構造と遮音性
以前鉄骨造で隣の音に悩まされた経験をお持ちとのこと、新しい物件選びでは遮音性が重要なポイントになりますね。鉄筋コンクリート造(RC造)マンションの壁は、鉄骨造とは大きく異なります。RC造では、コンクリート自体が壁の主要な構成要素となります。図面に記載されている「PB」は、石膏ボード(Plaster Board)を意味する可能性が高いです。
壁の厚みと石膏ボードについて
図面で壁の厚みが「125と125で250」と記載されているのは、一般的なRC造マンションの壁構造を表していると考えられます。これは、コンクリート壁の厚さが125mmで、その両面に125mm厚の石膏ボードが貼られていることを示唆しています。合計で250mmの厚みになります。
石膏ボード単体では、コンクリートのような堅牢さはありません。叩くと、コンクリートに比べて明らかに軽い音がします。指で押すと、わずかにへこむ感触があるかもしれません。しかし、RC造の壁では、石膏ボードはコンクリートの壁面に仕上げ材として貼られるため、コンクリートの堅牢さと遮音性を損なうことはありません。
コンクリート壁と石膏ボード壁の違い
* コンクリート壁: 非常に硬く、遮音性が高いのが特徴です。叩くと、鈍く重い音がします。
* 石膏ボード壁:比較的軽く、コンクリートに比べて遮音性は劣ります。叩くと、軽くて空洞感のある音がします。
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ただし、RC造マンションで石膏ボードが使用されている場合、それはコンクリート壁の仕上げ材として使用されているため、石膏ボード単体で音を遮断する役割を果たしているわけではありません。コンクリートの遮音効果が主となります。
物件選びにおける注意点と確認方法
気になる物件の壁の状況を確かめるには、以下の方法が有効です。
1. 現状の居住者への確認
不動産業者を通じて、現在の居住者に壁の状況(遮音性など)について確認してもらうのは良い方法です。実際に住んでいる人の意見は非常に参考になります。
2. 他の部屋の壁を叩いて比較する
空室がある場合は、その部屋の壁を叩いて音を確認し、気になる物件の壁の音と比較してみましょう。音の響き方や固さの違いを比較することで、ある程度の判断ができます。
3. 不動産業者への確認
不動産業者に壁の構造について詳しく質問しましょう。図面だけでは判断できない部分も多いので、専門家の意見を聞くことが重要です。壁の材質や厚さ、遮音性能に関する資料があれば、提示してもらうように依頼しましょう。
4. 専門家への相談
どうしても不安な場合は、建築士や不動産鑑定士などの専門家に相談してみるのも良いでしょう。専門家の視点から、物件の遮音性について客観的な評価を得ることができます。
遮音性を高めるためのインテリアコーディネート
万が一、入居後に気になる程度の騒音があった場合、インテリアで遮音性を高める工夫も可能です。
1. カーテンやラグの活用
厚手のカーテンや、防音効果のあるラグを敷くことで、ある程度の騒音対策になります。特に、窓からの騒音はカーテンで軽減できます。
2. 家具の配置
家具を壁際に配置することで、壁と家具の間に空気層ができて、音が伝わりにくくなります。また、本棚などの大型家具は、ある程度の遮音効果があります。
3. 防音パネルの設置
より効果的な遮音対策として、防音パネルを設置する方法があります。壁や天井に設置することで、騒音を大幅に軽減できます。
まとめ:安心できる住まい選びのために
RC造マンションであっても、壁の構造や遮音性は物件によって異なります。気になる点は、不動産業者や専門家に確認し、納得した上で物件を選びましょう。また、入居後も、インテリアの工夫で遮音性を高めることができます。快適な一人暮らしを送るためにも、慎重な物件選びと、必要に応じての対策を心がけてください。