鉄筋コンクリート造アパートの音問題と、防音対策に優れた物件選び

気に入って申し込みをした鉄筋アパートの内装の壁についてです。てっきりコンクリート剥き出しだと思っていたのですが、壁全体にボードが敷き詰めてあるようです。鉄筋の建物ってみんなこんな物なのでしょうか?もしかするとビルなんかと勘違いしていたのかもしれません。なぜこんなことをお聞きするかと言うと、好きな音楽を直接スピーカーを通して聴きたいからです。もちろん大音量を出すつもりはありませんし、角部屋なので隣は気にしなくていいのですが、問題は下の階です。管理会社の方には、音が下の階に響くかどうかは分からないとのこと。心配ならヘッドフォンで聴いてくださいとのことでした。そういったことをあまり気にしないでストレスなく暮らせるアパートやマンションはどのような物件が当てはまるのか?お知恵を拝借させていただきたいと思います。ちなみに2DKで部屋は全てフローリングです。補足 すいません。鉄筋コンクリートです。階段もコンクリートで3階以上あります。外壁はタイル貼りでしたが、内装の壁はボードが敷き詰めてあるせいかゴツゴツした感じはなく、どちらかと言えばコツコツといった感触でした。床下がスカスカじゃないかと心配です。

鉄筋コンクリート造の壁と防音性について

まず、鉄筋コンクリート造の建物でも、壁がコンクリート剥き出しとは限りません。質問者様のお住まいのように、内装仕上げとしてボード(石膏ボードなど)が貼られるのが一般的です。これは、断熱性や仕上げの美観、施工の容易さなどを考慮した結果です。コンクリートむき出しの壁は、デザイン性の高い物件や、一部の商業施設などで見られる場合がありますが、一般的な住宅では珍しいと言えるでしょう。

ボードが貼られているからといって、防音性が低いとは限りません。ボードの種類や厚さ、施工方法、さらに壁の構造(二重壁など)によって防音性能は大きく変わります。質問者様の感じる「コツコツ」という感触は、ボードと下地のコンクリートの間に空洞があることを示唆している可能性があります。これが音の伝達に影響を与える可能性はあります。

アパートの音漏れ問題と対策

管理会社が「音が下の階に響くかどうかは分からない」と回答したことは、残念ながら防音性能について明確な情報がないことを意味します。これは、多くの賃貸物件で、防音性能に関する具体的なデータが公開されていないのが現状だからです。

しかし、心配であれば、ヘッドホンを使うという選択肢だけでなく、より具体的な対策を検討できます。

音漏れを防ぐための具体的な対策

* 遮音性の高いカーテンやラグの導入: 壁や床からの音漏れを防ぐためには、カーテンやラグなどのインテリアも有効です。遮音性の高い素材を選び、窓や床にしっかり設置することで、ある程度の効果が期待できます。厚手のカーテンや、防音効果のあるラグを選ぶことが重要です。
* 壁や床への吸音材の設置:より本格的な対策としては、壁や床に吸音材を取り付ける方法があります。吸音材は、音を吸収して反響を防ぐ効果があります。市販されている吸音パネルや、DIYで簡単に設置できる吸音シートなど、様々な種類があります。専門業者に依頼して、より効果の高い吸音材を施工してもらうことも可能です。
* スピーカーの設置場所の工夫:スピーカーの設置場所も音漏れに影響します。壁に直接設置するよりも、家具の上に置くなど、設置場所を変えることで、音の反射や伝達を軽減できます。
* 低音域の対策:低音は高音よりも伝わりやすい傾向があります。低音域の音漏れを防ぐためには、低音吸収に特化した吸音材を使用したり、重低音の出力レベルを下げるなどの工夫が必要です。

防音性に優れた物件を選ぶためのポイント

将来、音の問題でストレスを感じずに暮らすためには、物件選びの段階から防音性を考慮することが重要です。

防音性に優れた物件の特徴

* 二重壁構造:壁が二重構造になっている物件は、単層の壁よりも防音性能が高い傾向があります。
* 厚いコンクリート壁:コンクリートの厚みが厚いほど、音の伝達が抑えられます。
* 床の構造:床下に防振材が使用されているか、床の厚みが十分にあるかを確認しましょう。フローリングの下に防音材が敷かれていると、効果的です。
* 窓の種類:ペアガラスやトリプルガラスなど、遮音性の高い窓を採用している物件は、外部からの騒音だけでなく、室内からの音漏れも軽減できます。
* 構造躯体:RC造(鉄筋コンクリート造)は、木造や軽量鉄骨造に比べて、一般的に防音性能が高いと言われています。さらに、高層階の方が、低層階よりも音の影響を受けにくい傾向があります。

物件選びの際の注意点

* 管理会社への確認:物件の防音性能について、管理会社に直接確認することが重要です。具体的な数値データがなくても、構造や施工方法について説明を求めることで、ある程度の情報を得られる場合があります。
* 実際に現地を確認する:可能であれば、実際に物件を訪れて、周囲の環境や建物の構造を確認しましょう。静かな環境か、隣接する部屋からの音が聞こえてこないかなどをチェックします。
* 近隣住民への聞き込み:近隣住民に、騒音に関する問題がないかを確認してみるのも有効です。

専門家の意見

建築音響の専門家によると、鉄筋コンクリート造であっても、壁や床の構造、仕上げ材によって防音性能は大きく異なります。特に、低音域の音は伝わりやすいため、重低音の音楽を聴く場合は、より高度な防音対策が必要になる場合があります。

まとめ

鉄筋コンクリート造のアパートであっても、音の問題は発生する可能性があります。快適な生活を送るためには、物件選びの段階から防音性を考慮し、必要に応じて追加の防音対策を行うことが重要です。管理会社への確認、現地調査、近隣住民への聞き込みなど、様々な方法を活用して、安心して暮らせる物件を選びましょう。

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