鉄筋コンクリート造りマンションの防音対策:隣室からの騒音問題と解決策

鉄筋コンクリート造りの賃貸について。私は一人暮らしをすることになり、つい先日鉄筋コンクリート造りのマンションを借りることにしました。家賃は3万ほどです。鉄筋コンクリート造りのマンションはほとんど音が響かないということなので安心してすめるとおもっていたのですが。上階の方の足音はいいのですが、隣の部屋の方のテレビの音まで聞こえてくるのです。少しおかしいと思って壁をたたいてみるとぼーんっと少し響くような音がしました。鉄筋コンクリート造りというのは骨組みだけで壁などの隙間は空間になっているのでしょうか?あと隣の部屋だけ防音する方法はあるのでしょうか?

鉄筋コンクリート造りのマンションと遮音性:期待と現実

鉄筋コンクリート造りのマンションは、一般的に木造住宅に比べて遮音性に優れているとされています。しかし、それはあくまで「一般的に」であり、すべてのRC造マンションが完璧な防音性能を備えているわけではありません。今回のような、隣室からの生活音が聞こえるケースも決して珍しくありません。

RC造マンションの構造と遮音性

RC造マンションは、鉄筋コンクリートでできた骨組みと、その間に充填されたコンクリート壁で構成されています。しかし、壁の厚さや材質、施工方法、建物の老朽化などによって、遮音性能は大きく異なります。壁を叩いて「ぼーん」と響く音は、コンクリートの内部構造や、壁と壁の接合部分に空洞がある可能性を示唆しています。これは、必ずしも施工不良を意味するわけではありませんが、遮音性能が低い原因の一つとなる可能性があります。

低価格帯マンションの防音性能

家賃3万円台のマンションは、築年数が古かったり、設備が簡素だったりすることが多く、防音性能も比較的低い傾向があります。コスト削減のために、壁の厚さが薄かったり、防音材の使用量が少なかったりすることが考えられます。

隣室からの騒音:原因と対策

隣室からのテレビの音などが聞こえる原因として考えられるのは以下の通りです。

  • 壁の厚さが薄い:薄い壁は、音の透過を許しやすいです。
  • 壁の材質:コンクリートの種類や品質によって遮音性能は異なります。軽量なコンクリートは遮音性に劣ります。
  • 施工不良:壁の隙間や空洞があると、音が伝わりやすくなります。
  • 窓やドアからの音漏れ:窓やドアの気密性が低ければ、そこから音が漏れてきます。
  • 間接的な音の伝達:配管や床を通して音が伝わることもあります。

隣室だけ防音する方法

残念ながら、隣室だけを完全に防音することは、物理的に困難です。マンション全体の音響環境を変えるような大規模な工事は、個人の力ではできません。しかし、ある程度の効果が期待できる対策はいくつかあります。

1. 壁への防音対策

  • 吸音パネルの設置:壁に吸音パネルを取り付けることで、音の反射を減らし、騒音を軽減できます。厚みのあるパネルほど効果が高いです。様々なデザインのパネルがあるので、インテリアにも合わせやすいでしょう。
  • 防音カーテンの活用:防音カーテンは、窓からの音漏れを防ぐのに有効です。特に、隣室の窓と接している窓には効果的です。
  • 家具の配置:本棚やソファなどの家具を壁際に配置することで、多少の音の吸収効果が期待できます。

2. その他の対策

  • 管理会社への相談:騒音問題について、管理会社に相談してみましょう。状況によっては、管理会社が対応してくれる可能性があります。場合によっては、隣室への注意喚起も行ってくれるかもしれません。
  • 耳栓の使用:どうしても音が気になる場合は、耳栓を使用するのも一つの方法です。遮音性の高い耳栓を選ぶことが重要です。睡眠用や作業用の様々なタイプがあります。
  • 生活習慣の見直し:騒音に敏感になっている場合は、自分の生活習慣を見直すことも大切です。例えば、音楽を聴く時間帯や音量を調整するなど、工夫してみましょう。

専門家の意見:建築音響の専門家への相談

深刻な騒音問題の場合は、建築音響の専門家に相談することをお勧めします。専門家は、騒音の原因を特定し、適切な対策を提案してくれます。費用はかかりますが、効果的な解決策を見つけるためには有効な手段です。

まとめ

鉄筋コンクリート造りのマンションであっても、隣室からの騒音に悩まされるケースはあります。原因を特定し、適切な対策を行うことで、快適な生活空間を確保しましょう。上記の方法を試しても改善が見られない場合は、専門家への相談も検討してみてください。

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