鉄筋コンクリート造と軽量鉄骨造の防音性能の違いとは?マンション選びの防音対策

鉄筋コンクリート造は、軽量鉄骨と比べて防音面は全く違いますか?現在、軽量鉄骨のアパートに住んでますが隣の部屋の物音やドアを閉めて鍵を廻す音も聞こえるのでもう嫌です。補足 鉄筋コンクリート造=RC造ですか?RC造が防音面では最強ですか?

鉄筋コンクリート造(RC造)と軽量鉄骨造の防音性能の違い

ご質問ありがとうございます。軽量鉄骨造のアパートで、隣の音に悩まされているとのこと、お気持ちお察しいたします。結論から言うと、鉄筋コンクリート造(RC造)は軽量鉄骨造に比べて、一般的に防音性能が高いです。しかし、「全く違う」と断言することはできません。その理由は、建物の構造だけでなく、様々な要因が防音性能に影響を与えるためです。

RC造と軽量鉄骨造の構造の違いと防音性能への影響

まず、RC造と軽量鉄骨造の構造的な違いを理解することが重要です。

* RC造(鉄筋コンクリート造):コンクリートの厚みと鉄筋の量によって遮音性能が決まります。コンクリートは質量が大きく、空気伝搬音(話し声など)や固体伝搬音(足音など)を遮断する効果が高いです。壁や床の厚みも軽量鉄骨造に比べて厚いため、より高い遮音性能が期待できます。

* 軽量鉄骨造:鉄骨を骨組みに使用し、外壁や内壁は比較的薄い石膏ボードなどで構成されることが多いです。そのため、RC造に比べて質量が軽く、音の遮断性能は劣ります。特に、隣室との間の壁が薄い場合、生活音などが伝わりやすい傾向があります。

防音性能に影響を与えるその他の要因

建物の構造以外にも、防音性能に影響を与える要因はたくさんあります。

  • 壁や床の仕上げ材:吸音性や遮音性に優れた素材を使用することで、防音性能を向上させることができます。例えば、二重壁構造や遮音シートの利用などです。
  • 窓の種類:窓は音の侵入経路になりやすい箇所です。防音性能の高いペアガラスやトリプルガラスを使用することで、外部からの騒音を軽減できます。
  • ドアの種類:ドアも音の侵入経路になりやすいです。防音ドアを採用することで、効果的に騒音を遮断できます。
  • 施工精度:建物の施工精度が低いと、隙間から音が漏れてしまい、防音性能が低下します。しっかりとした施工が重要です。
  • 間取り:隣室との距離や壁の配置によっても防音性能は変わってきます。隣室との間に廊下や収納などがある場合、防音効果が高まります。

RC造が防音面で最強とは限らない

RC造は一般的に防音性能が高いですが、「最強」とは言い切れません。非常に高性能な防音対策を施した軽量鉄骨造の建物も存在します。また、老朽化したRC造の建物は、経年劣化によって防音性能が低下している可能性もあります。

マンション選びにおける防音対策

騒音問題に悩まされないため、マンション選びの際には以下の点を注意しましょう。

モデルルームでの確認

モデルルームで実際に音を聞いてみることをおすすめします。隣室の音を再現する機械や、実際に生活音を発生させて確認できる場合もあります。

建築図書の確認

建築図書には、建物の構造や使用する建材などが記載されています。壁の厚さや窓の種類、ドアの種類などを確認し、防音性能を比較検討しましょう。

過去の入居者からの情報収集

インターネット上の口コミサイトや不動産会社を通じて、過去の入居者からの情報収集を行うのも有効です。実際の居住経験に基づいた生の声が参考になります。

専門家への相談

防音性能について不安な場合は、建築士や不動産のプロに相談することをおすすめします。専門家のアドバイスを受けることで、より適切なマンション選びができます。

まとめ

軽量鉄骨造のアパートで騒音に悩まされているとのこと、お気持ち察します。RC造は一般的に防音性能が高いですが、建物の構造だけでなく、様々な要因が防音性能に影響します。マンション選びでは、モデルルームでの確認、建築図書の確認、過去の入居者からの情報収集、専門家への相談などを行い、騒音問題に悩まされない住まいを選びましょう。快適な住環境を手に入れるため、慎重な検討をおすすめします。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)