鉄筋コンクリートマンション2戸を1戸にするリフォーム:可能性と費用、最適な選択肢とは?

鉄筋コンクリートのマンションの2戸を1戸にすることは可能ですか? 現在、実家所有の賃貸マンションの1戸に住んでおります。 夫はいわゆる転勤族で、しばらくついて行く予定ですが、子供たちの学齢期になった時、夫と私の地元(同じ市内です)に私と子供たちだけで帰り、夫は単身赴任を選ぶ、という話になっています。 そこで、私と子供たち(地元勤務になれば夫も)の住む場所について3つの案が出ました。 ちなみに、私の両親の亡き後は私の実家に住む予定ですので、だいたい25年間未満の話です。 ①現在住んでいるマンションの隣室と現在の住まいをつなげるリフォームをして住む →子供が増えたとすると今現在の広さでは手狭なので ②夫の実家が空いていれば(夫の両親が田舎に帰り、更に夫の兄が別の場所に新居を構えた場合限定)、そこをリフォームして住む ③私の実家が所有する土地(政令指定都市のひとつですが、その中心部です)に新築する 私はこれまでずっと③が良いと思ってきたのですが(150坪以上はあり、自由が利きます)、夫は現在の時点では①か②しか考えられないと言います。 そこで、質問なのですが、①は実際可能なことでしょうか? ちなみに、現在住んでいるのは2棟を繋げている少し変わった形のマンションで、具体的にいいますと、私たちのいる5階部分は501~505、506&507で分かれており、それをつなげているような形です。 私たちがいる棟の話をしますと、1階部分は駐車場、2階~5階まで、計8戸。 2戸を繋げるというのは506&507を1戸にするということです。 1戸がたぶん65平米ほどだと思います。 マンション自体は何構造というのかはわかりませんが、家を見渡した感じ、大きな柱は見当たりません。 また、2戸は向かい合ったような部屋で、所謂線対称のような位置関係で部屋が配置されており、境界部分に水回りが集中しています。 非常に曖昧で申し訳ないのですが、実家所有のマンションであっても、このようなリフォームは難しいことでしょうか? 一応、夫は一級建築士ですが、まだ若く経験も浅いためか、「たぶん大丈夫。」と言います。 でも、簡単なことではない気がします。 また、もう1つお聞きしたいのが予算についてです。 ①先ほどの案がOKな場合→強度計算など、意外に多額になるのでは? ②夫の実家(古い一軒家)を全面改装する ③実家所有の土地に、一般的な新築の家を建てる 一般的にどれが一番高額になりますか? 20数年間住むとすると、どれがおすすめですか? 個人的なご意見で大丈夫ですので、宜しくお願い致します補足丁寧なご回答をありがとうございます。 色々調べましたが難しい場合が多いようですね。 実現させても新築費用と同等で、夫は躊躇しますが新築が良いような気もします。 実家所有の土地とは現在両親が住んでいる場所で、祖父没後、一人っ子の父名義になります。 両親は祖父宅に引っ越すのでそこが空くのです。 相続税対策は両親が(他の土地や現金で)行っていますが、私も具体的に動いておく&知るべきことがあるということでしょうか?

マンション2戸の結合リフォーム:可能性と課題

鉄筋コンクリート造マンションの隣接する2戸を1戸に繋げるリフォームは、可能であるケースと不可能であるケースがあります。 ご質問の状況から判断すると、いくつかの課題が考えられます。

構造上の問題点

* 耐震性・強度: 2つの住戸を結合する際には、壁や床の撤去、開口部の拡大などが伴います。 これにより、建物の構造強度や耐震性に影響を与える可能性があります。特に、柱や梁などの主要構造部材を損傷させると、建物の安全性に重大な問題が生じる可能性があります。専門家による綿密な構造計算と、必要に応じて補強工事を行う必要があります。 マンションの構造図を入手し、専門家(構造設計士)に詳細な調査・検討を依頼することが不可欠です。
* 配管・配線: 隣接する2戸の配管(給排水管、ガス管など)や配線(電気配線など)の状況によっては、結合に際して大幅な変更が必要になる場合があります。既存の配管・配線が老朽化している場合、交換費用も高額になる可能性があります。
* 間仕切り壁: マンションの間仕切り壁は、耐力壁(建物の強度を保つ壁)である可能性があります。耐力壁を撤去する場合、適切な補強工事が必須となります。

法規制上の問題点

* 建築基準法: マンションリフォームにおいては、建築基準法の規定を遵守する必要があります。特に、耐震性、防火性、採光・換気などに関する基準を満たす必要があります。
* 管理規約: マンションの管理規約に、2戸の結合リフォームに関する規定がある場合があります。事前に管理組合に確認し、許可を得ることが必要です。許可が下りない可能性も考慮しなければなりません。
* 区分所有法:区分所有法に基づき、他の区分所有者の同意が必要になる可能性があります。

費用と期間

2戸結合リフォームは、新築と同等、もしくはそれ以上の費用がかかる可能性があります。構造計算、補強工事、配管・配線工事、内装工事など、多岐にわたる工事が発生するためです。工事期間も数ヶ月から1年以上かかることも想定しなければなりません。

3つの選択肢の比較

ご質問にある3つの選択肢について、費用とメリット・デメリットを比較してみましょう。

① マンション2戸結合リフォーム

* 費用: 高額(新築と同等、もしくはそれ以上)
* メリット: 現状の立地を維持できる、子供たちの通学区や生活圏が変わらない。
* デメリット: 許可が下りない可能性、費用が高額、工事が長期化する可能性、構造上の問題発生の可能性。

② 夫の実家リフォーム

* 費用: 中程度(物件の状態による)
* メリット: 費用を抑えられる可能性がある、土地代が不要。
* デメリット: 立地が不便な可能性、老朽化による修繕費用がかかる可能性、家族構成の変化に対応できない可能性。

③ 新築

* 費用: 高額
* メリット: 自由設計が可能、最新の設備が導入できる、家族構成の変化に対応しやすい。
* デメリット: 費用が高額、土地探しが必要、建築期間が必要。

おすすめは?

20数年間住むことを考えると、③ 新築 が最もおすすめです。

確かに初期費用は高額ですが、長期間住むことを考えると、ライフスタイルの変化に対応できる自由度の高さや、快適な住環境を確保できるメリットが大きいです。 また、老朽化による修繕費用を長期的に見れば、新築の方がトータルコストを抑えられる可能性もあります。

相続税対策について

ご両親が相続税対策を行っているとのことですが、ご自身も具体的に動いておくべき事項があります。

* 相続税の申告: 相続が発生した際に、相続税の申告が必要になります。申告に必要な書類を準備し、税理士などの専門家の協力を得ることが重要です。
* 遺産分割: 遺産分割協議を行い、相続財産をどのように分割するかを決める必要があります。
* 不動産の評価: 相続税の計算には、不動産の評価額が大きく影響します。不動産の評価額を正確に把握するために、不動産鑑定士に評価を依頼するのも良いでしょう。

専門家のアドバイスを受けることで、相続税対策をスムーズに進めることができます。

まとめ

マンション2戸結合リフォームは、実現可能性が低いとは言えません。しかし、構造上の問題、法規制、費用、工期などを考慮すると、新築と比較してメリットが少なく、リスクが高いと言えるでしょう。 ご家族の状況や将来の計画を考慮し、最適な選択肢を選択することが重要です。 専門家(建築士、構造設計士、不動産鑑定士、税理士など)に相談し、それぞれの選択肢について詳細な検討を行うことを強くお勧めします。

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