鉄筋コンクリートマンションの音問題:犬の鳴き声対策と生活音対策

鉄筋の家は音が響きにくい? 今の家に引っ越してきて1年になります。以前までは木造のマンションでほんの少しの生活音、話し声が筒抜け状態でした。引っ越してきたこのマンションは鉄筋コンクリートで、管理会社の方もペットOKのマンションなので響きにくいですよー(うちはペットはいません)と言っており、小さな子供もいるので、このマンションに決めました。しかし、少し前に1階に引っ越してきた方が飼っている犬の泣き声がこれでもかというくらい、響いてきます。うちは3階ですが、深夜にずーっと吠えているので、鉄筋なのにこんなに響くものなのか、と疑問です。犬の鳴き声が聞こえてくるくらいなので、自分もたまに歌を歌ったりしていますが、他の部屋にも響いていたりするのでしょうか?完全防音のマンションではないので騒音が必ず防げるとは思っていませんが、ちょっと気になったので(^^;よろしくお願いします!

鉄筋コンクリートマンションでも音が響く理由

鉄筋コンクリート造のマンションは、木造マンションに比べて遮音性が高いと一般的に言われています。しかし、完全に音が遮断されるわけではありません。犬の鳴き声や生活音が聞こえるのは、いくつかの要因が考えられます。

1. 音の伝達経路

音は空気中を伝わる「空気伝搬音」と、建物の構造体(壁、床、天井)を伝わる「固体伝搬音」の2種類があります。鉄筋コンクリートは空気伝搬音に対しては比較的効果的ですが、固体伝搬音に対しては必ずしも完璧ではありません。特に、低周波の音(犬の鳴き声など)は固体伝搬音を介して遠くまで伝わりやすい傾向があります。

2. マンションの構造

マンションの構造、特に壁や床の厚さ、材質、施工精度によって遮音性能は大きく異なります。古いマンションや、遮音性に配慮していない設計のマンションでは、音漏れが起こりやすくなります。また、配管やシャフトなどの空洞部分も音の通り道になりやすいです。

3. 音源の位置と種類

音源の位置も重要です。1階からの犬の鳴き声は、建物の構造全体を振動させる可能性があり、上階にまで響きやすくなります。また、低周波の音は高周波の音よりも遮音しにくいため、犬の鳴き声のような低周波の音は特に伝わりやすいです。

4. その他の要因

窓やドアの気密性、家具の配置なども音の伝搬に影響します。隙間が多いと、空気伝搬音の侵入を許してしまいます。

具体的な対策

では、実際にどのような対策が考えられるでしょうか?

1. 管理会社への相談

まずは、管理会社に状況を説明し、相談することが重要です。管理会社は、騒音問題の解決に責任を負っています。具体的な騒音の状況(時間帯、頻度、音の種類)を記録しておき、管理会社に伝えましょう。場合によっては、1階住民への注意喚起や、騒音対策工事の実施を依頼できる可能性があります。

2. 自宅での遮音対策

管理会社への相談と並行して、自宅での遮音対策も検討しましょう。

  • カーテンや絨毯の活用:厚手のカーテンや絨毯は、空気伝搬音を吸収する効果があります。特に、窓際に厚手のカーテンを設置することで、外部からの騒音の侵入を軽減できます。
  • 防音マットや防音シートの設置:床に防音マットや防音シートを敷くことで、床からの音の伝搬を抑制できます。特に、犬の鳴き声のような低周波の音に対して効果的です。
  • 家具の配置:家具を適切に配置することで、音の反射を制御し、騒音を軽減することができます。例えば、壁際に本棚などを配置することで、音の吸収効果を高めることができます。
  • 窓の防音対策:窓からの騒音対策には、防音窓への交換や、既存の窓に防音フィルムを貼る方法があります。費用はかかりますが、効果は大きいです。

3. 専門家への相談

騒音問題が深刻な場合は、建築音響の専門家に相談することも有効です。専門家は、マンションの構造や音の伝搬経路を分析し、適切な対策を提案してくれます。

歌声対策

ご自身も歌を歌われるとのことですが、他室に響く可能性はあります。歌声は比較的高い周波数の音が多いですが、それでも壁や床を伝わって音が伝わる可能性があります。対策としては、歌声を録音して確認し、音量や時間帯に配慮することが重要です。また、自宅での遮音対策は、歌声の漏れを防ぐことにも役立ちます。

まとめ

鉄筋コンクリートマンションであっても、完全に音が遮断されるわけではありません。騒音問題が発生した場合は、管理会社への相談、自宅での遮音対策、専門家への相談などを検討しましょう。早めの対応が、快適な生活を送るために重要です。

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