鉄筋コンクリートマンションの天井から聞こえる「ピキピキ」音の原因と対策

部屋がピキピキ・・・夜寝るとき静かになると天井がピキピキ鳴ります。けっこう鳴り響くんですが、あれって何の音ですか?建物は鉄筋コンクリート造です。暖房はかけてないんですが、温度差ですかね。ホットカーペットのみの使用なんですが。

夜間の天井からの「ピキピキ」音の原因

鉄筋コンクリート造のマンションで夜間に天井から「ピキピキ」と音が聞こえるとのこと、ご心配ですね。原因を特定するために、いくつかの可能性を検討してみましょう。ご指摘のように、温度差が原因の一つとして考えられますが、それ以外にもいくつか可能性があります。

1. 温度差による建材の伸縮

鉄筋コンクリート造の建物でも、コンクリートや鉄筋、そして仕上げ材であるクロスやボードなどは、温度変化によって伸縮します。日中の暖かさから夜間の冷え込みへの変化、あるいはホットカーペットの使用による局所的な温度上昇と、部屋全体の温度差によって、建材が伸縮し、その際に「ピキピキ」という音が発生することがあります。特に、外壁に面した部屋や、日当たりが良い部屋では、この現象が起こりやすいです。

2. 建物の構造による音

建物の構造自体が原因で音が発生することもあります。例えば、建物の基礎部分のわずかな沈下や、隣室からの振動などが、天井を通して伝わって聞こえる可能性があります。鉄筋コンクリート造であっても、完全に振動を遮断することは難しく、特に夜間は周囲の音が静かになるため、小さな音も耳につきやすくなります。

3. 配管や設備機器の振動

天井裏には、給排水管や空調設備などの配管類が通っています。これらの配管が、温度変化や水流、風圧などによって振動し、天井に伝わることで「ピキピキ」という音が発生する可能性があります。特に、古い建物では配管の劣化によって振動が大きくなることもあります。

4. その他の可能性

上記以外にも、小さな生き物の活動音や、建物の劣化による小さな亀裂からの音など、様々な可能性が考えられます。

「ピキピキ」音を解消するための具体的な対策

原因を特定することが重要ですが、まずは以下の対策を試してみてはいかがでしょうか。

1. 温度差の軽減

ホットカーペットの使用は局所的な温度上昇を引き起こすため、温度差を大きくする可能性があります。ホットカーペットの使用時間を短縮したり、部屋全体を暖める暖房器具を使用したりすることで、温度差を軽減できます。また、窓からの冷気を遮断するために、カーテンや窓ガラスフィルムなどを活用するのも効果的です。断熱性の高いカーテン遮熱効果のある窓ガラスフィルムを選ぶと、より効果的です。

2. 音の遮断

天井からの音を軽減するために、防音効果のあるカーテンカーペットなどを活用してみましょう。完全に音を消すことは難しいですが、ある程度の軽減効果は期待できます。また、厚手のラグを敷くことで、床からの振動を吸収する効果も期待できます。

3. 配管の点検

もし、配管からの振動が原因だと疑われる場合は、管理会社に連絡して配管の点検を依頼しましょう。配管の固定が緩んでいる場合、専門業者に依頼して補修してもらうことで、振動を軽減できます。

4. 専門家への相談

上記の方法を試しても改善が見られない場合は、建築士や不動産会社、マンション管理会社などに相談することをお勧めします。専門家の視点から原因を特定し、適切な対策を講じてもらうことで、安心して暮らせる環境を確保できます。

専門家の意見:建築士からのアドバイス

建築士の視点から見ると、鉄筋コンクリート造のマンションで夜間に「ピキピキ」と音がする原因は、多くの場合、温度差による建材の伸縮や、建物の微細な動きによるものです。完全に音をなくすことは難しいですが、適切な対策によって軽減することは可能です。特に、断熱性の向上は効果的です。窓や壁の断熱性を高めることで、温度差による伸縮を抑制し、音の発生を減らすことができます。

まとめ:安心できる住環境のために

夜間の天井からの「ピキピキ」音は、多くの場合、深刻な問題ではありませんが、睡眠の妨げになるなど、生活の質を低下させる可能性があります。まずは、温度差の軽減や音の遮断などの対策を試みて、それでも改善が見られない場合は、専門家への相談を検討しましょう。快適で安心できる住環境を維持するために、適切な対応をすることが大切です。

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