鉄筋コンクリートマンションでも騒音が気になる原因と対策

鉄筋コンクリートでも騒音が響くのが気になるのですがどのような原因が考えられますか? 築25年の3階建ての2階・角部屋・ペット可・クッションフロアですが、真上以外にも外壁の壁伝いに上階の生活音が響きます。(足音、音楽、掃除、ガタコト音など)さらに玄関とベランダの開閉(ギイ、カチャンという音)、音楽の振動、トイレの水を流すたびに風のブォー、ヒューーという換気扇のような音?が部屋全体にけっこう大きく響いてきます。私は元々、RCの都営住宅 → 木造アパート(全部丸聞こえ) → 今回のRCマンションと引っ越してきて、RCなら隣の物音は聞こえないだろうと安心していましたが、大きな咳払いや携帯のバイブレータなど部分的には聞こえます。また相手がベランダの窓を開けていればほぼ丸聞こえで、最初のRCマンションに比べると同じとは思えず鉄骨マンションのような印象です。築年数のせいなのか、真上・隣だけでなく角部屋の壁からカタコト響いてくる、トイレの排水の設備音まで響くというのは何か問題があるのでしょうか?RCの中でもラーメン構造と壁式とあるようですが、何が原因の可能性がありますか?よろしくお願いしますm(_ _)m

築25年のRCマンションにおける騒音問題:原因の特定と対策

築25年の鉄筋コンクリートマンションで、様々な騒音が気になるというご相談ですね。RC構造は遮音性に優れるとされていますが、築年数や構造、建物の状態、そして生活音の種類によって、騒音レベルは大きく変わります。ご指摘の通り、真上や隣だけでなく、外壁に沿って音が伝わる、トイレの排水音まで聞こえるなど、複数の問題が複合している可能性があります。

騒音の原因を具体的に見ていきましょう

まず、挙げられている騒音の原因を一つずつ分析します。

1. 上階からの生活音(足音、音楽、掃除音など)

* **床スラブの厚さ・材質**: RCマンションでも、床スラブ(床のコンクリート部分)が薄かったり、材質に問題があれば、上階からの衝撃音が伝わりやすくなります。築25年という経過年数も、劣化による影響を考慮する必要があります。
* **クッションフロアの遮音性**: クッションフロアは、フローリングに比べて遮音性は劣ります。上階からの衝撃音を吸収する効果は限定的です。
* **間接的な音の伝達**: 壁や柱を通して音が伝わる「固体伝搬」も考えられます。特に角部屋は、複数の壁に囲まれているため、音の伝達経路が多くなります。

2. 玄関・ベランダの開閉音

* **建具の劣化**: 長年の使用で建具の調整がずれていたり、劣化によって隙間が生じていると、開閉音が響きやすくなります。
* **建具の材質・構造**: 建具自体が遮音性に劣る材質や構造の場合、音が外部に漏れたり、内部に響いたりします。

3. 音楽の振動

* **低周波振動**: 低周波の音は、建物の構造を伝わって遠くまで届きやすく、特にRC構造では共振を起こしやすいため、より大きく感じることがあります。

4. トイレの水を流す際の換気扇のような音

* **排水管の共鳴**: 排水管の配管経路や材質、接続部分の不具合によって、排水音が共鳴し、換気扇のような音が発生することがあります。
* **換気扇の故障**: 換気扇自体の故障や劣化も考えられます。

5. 隣からの生活音

* **壁の厚さ・材質**: 外壁の厚さや材質によっては、隣室からの音が伝わりやすくなります。特に角部屋は、外壁に面する壁が多いため、注意が必要です。
* **窓からの音漏れ**: 窓の気密性が低かったり、窓枠の隙間があると、隣室からの音が伝わりやすくなります。

騒音対策:具体的なステップ

これらの原因を踏まえ、具体的な対策を検討しましょう。

1. 床の遮音対策

* **防音マットの敷設**: クッションフロアの下に防音マットを敷設することで、衝撃音を吸収し、上階からの足音などを軽減できます。厚みのある高性能なマットを選びましょう。
* **カーペットの敷設**: 防音効果のあるカーペットを敷くことで、さらに遮音性を高めることができます。
* **専門業者への相談**: 床スラブの補強工事など、大規模な工事が必要な場合は、専門業者に相談しましょう。

2. 壁の遮音対策

* **遮音カーテン・パネルの設置**: 壁に遮音カーテンや遮音パネルを設置することで、隣室からの音を軽減できます。
* **家具の配置**: 本棚やソファなどの家具を壁際に配置することで、音の反射を減らす効果があります。

3. 建具の点検・修理

* **建具の調整**: 玄関やベランダの建具に隙間があれば、調整や修理を行いましょう。
* **防音シール・パッキンの使用**: 建具の隙間を埋めるために、防音シールやパッキンを使用するのも効果的です。

4. 排水管の点検

* **専門業者への相談**: トイレの水を流した際の異音は、排水管の不具合が原因の可能性があります。専門業者に点検・修理を依頼しましょう。

5. 換気扇の点検

* **換気扇の清掃・修理**: 換気扇の汚れや故障が原因であれば、清掃や修理を行いましょう。

専門家への相談

上記の方法を試しても改善が見られない場合は、建築士や騒音問題の専門業者に相談することをお勧めします。原因を特定し、適切な対策を提案してもらえます。 築年数も考慮すると、建物の老朽化による問題も考えられますので、専門家の意見を聞くことは非常に重要です。

ラーメン構造と壁式構造の違いと騒音への影響

RC構造には、ラーメン構造と壁式構造があります。ラーメン構造は柱と梁で建物を支える構造で、壁式構造は壁自体が建物を支える構造です。一般的に、壁式構造の方が遮音性に優れていると言われています。しかし、壁の厚さや材質、施工精度などによっても遮音性は大きく変わるため、構造だけで騒音レベルを断定することはできません。

まとめ

鉄筋コンクリートマンションでも、築年数や構造、建物の状態、そして生活音の種類によって騒音問題は発生します。 今回のような多様な騒音源を抱えている場合は、原因を一つずつ特定し、適切な対策を講じる必要があります。 専門家の意見を参考に、快適な住環境を取り戻しましょう。

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