鉄筋コンクリートマンションでも音が響く?隣室の音の聞こえ方と対策

鉄筋コンクリートマンションの6階に住んでいますが、玄関ドアを強く閉める音とカーテンをシャーと開けるか閉める音がしたのでエレベーターを確認したところ6階でした、同じ階の隣ならまだ理解できますが、どうやら3軒向こうの部屋ぽいのですが、そんなに聞こえるものなのでしょうか?

鉄筋コンクリートマンションの音の問題:意外と聞こえる隣室の音

鉄筋コンクリートマンションは、木造住宅に比べて遮音性に優れていると考えられがちですが、実際には隣室の音、特に生活音が聞こえるケースは少なくありません。質問者様のように、3軒向こうの部屋の音まで聞こえるという状況は、決して珍しいことではありません。これは、建物の構造や、音の伝わり方、そして生活音の種類によって大きく影響を受けるからです。

なぜ鉄筋コンクリートマンションでも音が聞こえるのか?

鉄筋コンクリートマンションでも音が聞こえる原因はいくつか考えられます。

  • 構造上の問題:建物の設計や施工上の問題で、遮音性が低い部分が存在する可能性があります。例えば、壁や床の厚さ、接合部の処理などが不十分だと、音が伝わりやすくなります。特に、配管やシャフトなどの貫通部は、音の伝播経路となりやすい弱点です。
  • 空気伝搬音:ドアの閉まる音やカーテンの開閉音などは、空気中を伝わる空気伝搬音です。これは、壁や床などの遮音材を通り抜けて伝わるため、距離があっても聞こえてしまうことがあります。
  • 固体伝搬音:足音や家具の移動音などは、床や壁などの固体を通して伝わる固体伝搬音です。これは、建物の構造全体を振動させるため、遠くまで伝わりやすい傾向があります。
  • 共鳴:特定の周波数の音は、建物の構造によって共鳴し、より大きく聞こえる場合があります。玄関ドアの閉まる音やカーテンの開閉音は、特定の周波数を含んでいる可能性があり、共鳴によって増幅される可能性があります。
  • 部屋の配置:部屋の配置や間取りによっても、音の伝わりやすさが変わってきます。例えば、廊下を挟んで隣接する部屋よりも、部屋と部屋の間に空間がある場合の方が、音は伝わりにくくなります。

音の聞こえやすさを左右する要因

音の聞こえやすさは、以下の要因によって大きく影響を受けます。

  • 音の大きさ:玄関ドアを強く閉める音やカーテンを勢いよく開閉する音は、もともと大きな音なので、遠くまで伝わりやすいです。
  • 音の種類:高音の音は低音の音よりも遠くまで伝わりやすい傾向があります。カーテンの開閉音などは、高音成分を含むため、遠くまで聞こえやすい可能性があります。
  • 建物の構造:建物の築年数や構造、施工方法によって遮音性能は大きく異なります。古い建物や、遮音性に配慮されていない建物では、音が伝わりやすくなります。
  • 周囲の環境:周囲の騒音レベルも影響します。静かな環境では、小さな音でも聞こえやすくなります。

具体的な対策:音の問題を軽減するための方法

では、実際にどのような対策が考えられるのでしょうか?

1. 生活音への配慮

まず、自分自身の生活音への配慮が重要です。

  • ドアの閉め方:ドアを静かに閉めることを心がけましょう。ドアクローザーの調整や、ドアストッパーの使用も有効です。
  • カーテンの開閉:カーテンの開閉はゆっくりと行いましょう。レールに潤滑剤を塗布するのも効果的です。
  • 足音:スリッパを履いたり、マットを敷いたりすることで、足音を軽減できます。また、家具の移動は、時間帯に配慮して行いましょう。
  • その他の生活音:テレビの音量や、会話の音量にも注意しましょう。特に夜間は、音量を控えめにしましょう。

2. 室内側の遮音対策

室内に遮音材を追加することで、音漏れを軽減できます。

  • カーテン:厚手の遮音カーテンを使用することで、空気伝搬音を軽減できます。遮音効果の高いカーテンを選ぶことが重要です。
  • カーペット:床にカーペットを敷くことで、足音などの固体伝搬音を軽減できます。厚手のカーペットほど効果があります。
  • 壁掛け:壁に吸音材を取り付けることで、室内の音を吸収し、音漏れを軽減できます。吸音パネルや、厚手の布などを活用しましょう。

3. 管理会社への相談

もし、生活音への配慮をしても改善が見られない場合は、管理会社に相談してみましょう。建物の構造的な問題や、他の住戸からの騒音問題の可能性もあります。管理会社は、専門業者に調査を依頼したり、他の住戸への注意喚起を行うなど、適切な対応をしてくれるはずです。

4. 専門家への相談

管理会社への相談でも解決しない場合は、専門業者に相談することを検討しましょう。専門業者は、建物の構造を調査し、遮音対策の提案をしてくれます。費用はかかりますが、効果的な対策を講じることができます。

まとめ:音の問題は早期解決が重要

鉄筋コンクリートマンションでも、隣室の音は聞こえることがあります。しかし、適切な対策を行うことで、音の問題を軽減することは可能です。まずは、自分自身の生活音への配慮から始め、それでも改善が見られない場合は、管理会社や専門業者に相談することを検討しましょう。早期に問題に対処することで、快適な生活を送ることができるでしょう。

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