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現在の水槽環境と改善点
現在、18リットルの水槽で黒出目金2匹を飼育されているとのこと。水槽サイズ、濾過能力、水質管理など、いくつかの点で改善の余地があります。
水槽サイズと濾過
18リットル水槽は、黒出目金2匹にはやや手狭です。金魚は成長が早く、排泄物も多いので、水槽サイズが小さすぎると水質悪化が早まり、病気のリスクが高まります。60cm水槽への移行計画は素晴らしいです。60cm水槽であれば、より快適な環境を提供できます。
現在の外掛け式フィルターは、水量25リットルまで対応とありますが、18リットル水槽でも水流が弱いとのこと。より強力なフィルターへの交換を検討しましょう。外部式フィルターは、ろ過能力が高く、水質を安定させるのに役立ちます。底面式フィルターとの併用も効果的です。
水質管理
週2回の1/3換水は良いですが、バケツでのエアレーションだけでは十分ではありません。換水時に底砂の掃除も忘れずに行いましょう。底砂に溜まった汚れは、水質悪化の大きな原因となります。
照明と水草
水槽に照明と水草がないとのことですが、水草は金魚の隠れ家となり、水質の浄化にも役立ちます。また、照明は水草の育成に必要です。蛍光灯ではなく、LEDライトを使用すると、省電力で長寿命です。水草の種類は、金魚が食べにくい種類を選ぶと良いでしょう。
エアレーション
エアレーションは、水中に酸素を供給し、水質を維持するのに不可欠です。特に、水温が高い夏場は重要です。エアレーション用のポンプを設置しましょう。
餌
浮上性餌は水面で食べ散らかすため、水質悪化の原因となります。沈下性餌への変更は正解です。おすすめは、「キョーリン ひかり胚芽」や「キョーリン ひかり金魚」などの高品質な沈下性餌です。餌の量は、金魚が3~5分程度で食べ終える量にしましょう。24度固定の水温では、消化が促進されるため、少量を頻回に与える方が良いでしょう。
60cm水槽への移行と今後の飼育
60cm水槽への移行は、金魚にとって大きな改善となります。新しい水槽を立ち上げる際には、以下の点に注意しましょう。
水槽の立ち上げ
新しい水槽を立ち上げる際は、最低でも1ヶ月は時間をかけて、バクテリアを繁殖させましょう。この期間に水質を安定させることで、金魚を新しい環境にスムーズに移行させることができます。
水草の導入
水草は、金魚の隠れ家になるだけでなく、水質浄化にも役立ちます。金魚が食べにくい種類を選びましょう。アナカリスやウォーターウィステリアなどがおすすめです。
追加の金魚
追加で金魚を迎える際は、水槽のサイズと濾過能力を考慮し、過密にならないように注意しましょう。
餌の種類
沈下性餌は、水質を汚しにくく、金魚が落ち着いて食べることができます。上記で挙げた「キョーリン ひかり胚芽」や「キョーリン ひかり金魚」などがおすすめです。
赤虫について
赤虫は、金魚にとって栄養価の高い餌ですが、どうしても苦手な場合は無理に与える必要はありません。他の高品質な餌で栄養バランスを補えば問題ありません。
24度固定の水温と餌の量
24度固定の水温は、金魚にとってやや高めです。理想的な水温は、季節によって変動しますが、20~25度程度が目安です。水温が高すぎると、金魚の代謝が上がり、餌の量を増やす必要があるかもしれません。しかし、与えすぎると水質悪化につながります。金魚の様子を見ながら、少量を数回に分けて与えるようにしましょう。
専門家のアドバイス
金魚飼育においては、水質管理が最も重要です。定期的な水換えと、フィルターのメンテナンスを怠らないようにしましょう。水質検査キットを使用して、定期的に水質をチェックすることもおすすめです。何か異常が見られた場合は、すぐに獣医に相談しましょう。
まとめ
金魚を健康に飼育するためには、適切な水槽サイズ、濾過システム、水質管理、餌やりが重要です。60cm水槽への移行計画は素晴らしいですし、水草の導入や沈下性餌への変更も効果的です。金魚の様子を見ながら、環境を整え、健康で長生きできるよう、愛情を持って飼育しましょう。