金魚の水泡眼の治療と飼育環境の改善:初心者飼育者の疑問にお答えします

こんにちは。 金魚飼育初心者です。 今月2日に金魚屋さんで水泡眼を2匹購入し、家にお迎えしました。 お迎えしてからバケツに10リットルの水を入れて0.5%の塩水、ブクブクを入れてトリートメントしているのですが、2日程前からほんの少し身体が大きい方の水泡眼がもう一匹を追い回すような行動をし始めました。 今は別々のバケツでトリートメント中です。 バケツには8割ほど蓋を被せて薄暗くして、温度を合わせた水を毎日半分程替えています。 昨日から少しずつ塩を薄くしようと、水替えの際に塩を入れずに水を替えていました。 今朝も7時頃に水を半分程替えました。 水替えして暫くは問題ないように見えたのですが、午後くらいから追いかけ回されていた方の金魚の様子がおかしいです。 突然水がバチャバチャいう勢いで泳ぎだした音が聞こえたのでので、気になって蓋の隙間からそっと様子を見てみると、これまでずっとバケツの底の方にいることの多かった金魚が、背中が少し水の上に出るほど上に浮かんでいました。身体も少し傾いているようです。 胸ビレと腹ビレは問題なく動いているように見えますが、エラはあまり開いたり閉じたりすると ころを見ない気がします。 昨日初めて餌をほんの少しあげていたのですが、今日出ていたうんちは黒いものに混じって白っぽいうんちや透明?のうんちもあったので、消化不良気味なのでしょうか? それから、弱っている金魚の方のバケツの水の方が生臭いような臭いが強い気がします。 16時頃に塩を投入したところ、背中が水面に出ることはなくなりましたが、やはりまだ水面近くを漂っています。 質問なのですが、 1. 自分で調べてみた限り、エラ病という病気かな、と思うのですが、これはエラ病と思って治療すれば良いでしょうか? それとも丸型の金魚さんがよくなるという、転覆病というものでしょうか? 2.エラ病だった場合、基本はどのような治療が良いのでしょうか? 所持している金魚の本にはエラ病というものが載っていなくて、ネットでは塩浴だけで大丈夫、とかすぐに薬浴を、とかイソジン浴がいいとか色々あって迷っています。 3.バケツはリビングに置いてあって、小さい子供もいるので割と騒がしいと思います。 一時的にでもバケツを別の部屋に移動した方が良いのでしょうか? 質問が多くて申し訳ありませんが、詳しい方に教えていただけますと嬉しいです。 よろしくお願いします。

金魚の水泡眼の症状と原因の特定

まず、ご心配されている金魚の状態について、一つずつ確認していきましょう。 金魚が水面近くを漂い、体が傾いている、エラ呼吸が浅い、といった症状は、複数の原因が考えられます。質問にある「エラ病」や「転覆病」の可能性もありますが、それ以外にも、水質悪化、消化不良、ストレスなど様々な要因が考えられます。 白っぽい便や透明な便は、消化不良を示唆しており、餌の量や種類を見直す必要があります。生臭い臭いは、水質悪化のサインです。

重要なのは、症状から病気を特定するのではなく、症状から考えられる原因を特定し、一つずつ改善していくことです。 エラ病や転覆病と断定する前に、まずは飼育環境を見直すことが重要です。

1. エラ病?転覆病?それとも別の原因?

ご自身で調べられた「エラ病」と「転覆病」の可能性についてですが、症状からだけでは断定できません。

* エラ病: エラの損傷により呼吸困難になる病気です。エラが白っぽく濁ったり、呼吸が荒くなったりする症状が見られます。今回のケースでは、エラ呼吸が浅いという記述がありますが、白濁などの症状の記述がないため、エラ病の可能性は低いと考えられます。

* 転覆病: 体が傾いたり、浮いたり沈んだりする病気です。原因は様々で、内耳の異常、水質悪化、寄生虫などがあげられます。今回の症状に合致する可能性は高いです。

しかし、水面を漂っていること、体が傾いていること、白っぽい便や透明な便が出ていること、水質が悪化していることなどを総合的に考えると、転覆病の可能性が高いものの、単一の病気ではなく、複数の要因が重なっている可能性も十分に考えられます。

2. 治療方法:まずは飼育環境の改善から

治療方法は、原因によって異なります。 まずは、以下の点について改善を行いましょう。

水質の改善

* 水換えの頻度と量: バケツ飼育では、水質の悪化が非常に早く進みます。毎日半分程度の水換えでは不十分です。少なくとも1日に1回、できれば2回、全体の8割程度を交換しましょう。新しい水は、カルキ抜きをしてから使用してください。
* ろ過フィルターの導入: バケツ飼育では、ろ過フィルターが必須です。小さな外部式フィルターや、バケツ内に設置できる小型のフィルターなどを導入しましょう。これにより、水質の悪化を防ぐことができます。
* 塩分濃度: 塩分濃度0.5%は、治療目的であれば適切ですが、長期的に維持するのは金魚に負担がかかります。症状が落ち着いたら、徐々に塩分濃度を下げていきましょう。 塩分濃度を下げる際には、徐々に薄めていくことが重要です。一気に塩分濃度を下げると、金魚にショックを与えてしまう可能性があります。
* 水温: 水温の変化も金魚にストレスを与えます。水温計を使用し、常に適切な温度を維持しましょう。

餌の量と種類

* 餌の量: 餌の与えすぎは、消化不良や水質悪化につながります。金魚が数分で食べきれる量を、1日1回~2回に分け与えましょう。
* 餌の種類: 金魚の種類や年齢に合った餌を選びましょう。高品質な餌を選ぶことで、消化不良のリスクを減らすことができます。

ストレス軽減

* 隠れ家の設置: バケツの中に、金魚が隠れることができる隠れ家を設置しましょう。これにより、金魚が落ち着いて過ごせるようになります。
* 騒音対策: 可能であれば、バケツを静かな場所に移動させましょう。小さいお子様がいる場合は、一時的に別の部屋に移動させるのが良いでしょう。
* 個体間の隔離: 他の金魚に追いかけ回されるストレスは、金魚の健康に悪影響を与えます。別々の容器で飼育することが重要です。

薬浴について

上記の改善を行っても症状が改善しない場合、薬浴を検討する必要があります。しかし、薬浴は専門家の指示の下で行うべきです。 安易に薬浴を行うと、金魚に悪影響を与える可能性があります。 近くのペットショップや動物病院に相談し、適切な薬と使用方法を指示してもらいましょう。

3. 飼育環境の改善と観察

リビングでの飼育は、騒音や温度変化など、金魚にとってストレスとなる可能性があります。一時的にでも、静かで温度変化の少ない場所に移動させることをお勧めします。

毎日、金魚の様子を注意深く観察し、症状の変化を記録しておきましょう。 記録があれば、獣医への相談もスムーズになります。 特に、エラ呼吸の状態、糞の状態、食欲、泳ぎ方などに注意して観察しましょう。

専門家の意見:金魚飼育における注意点

金魚飼育に詳しい専門家によると、水泡眼はデリケートな品種であり、水質の悪化やストレスに非常に弱いとされています。 特に、バケツでの飼育は、水質管理が難しいため、より注意深い管理が必要です。 早期に適切な処置を行うことで、回復の可能性が高まります。 症状が改善しない場合は、すぐに専門家(獣医)に相談することを強くお勧めします。

まとめ:金魚を救うための具体的なステップ

1. 今すぐ水換え: バケツの水の8割を交換し、カルキ抜きをした新しい水を使用します。
2. ろ過フィルターの導入: 小型のフィルターを導入して、水質の悪化を防ぎます。
3. 餌の量を減らす: 金魚が数分で食べきれる量を、1日1~2回に分け与えます。
4. 隠れ家の設置: 金魚が落ち着ける隠れ家を設置します。
5. 静かな場所に移動: 可能であれば、バケツを静かな場所に移動させます。
6. 継続的な観察: 毎日金魚の様子を観察し、変化を記録します。
7. 専門家への相談: 症状が改善しない場合は、すぐに獣医に相談します。

これらのステップを踏むことで、金魚の健康状態の改善に繋がる可能性が高まります。 焦らず、一つずつ丁寧に改善していきましょう。

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