金魚が水面に浮く!原因と対処法|和金飼育の注意点

金魚の病状について教えて下さい。体調1cmくらいの和金だと思いますが、2日前から水面に浮くようになってきました。 平衡感覚がおかしいような感じで、しばしば平たくなって浮くような格好になるのですが、夜になると少し元気になって普通のように泳ぎ出します。重体のように思うのですが、やはり、近いのでしょうか。回復する可能性はあるのでしょうか。まだ、このような感じになって2日なので、まだまだ予断を許さないのですが、経験のある方、ご専門の方、お教え願えないでしょうか。

金魚が水面を漂う原因:病気の可能性とその他の要因

10cmほどの和金が水面に浮き、平衡感覚がおかしい様子を示すとのこと、ご心配ですね。夜になると元気を取り戻すとのことですが、これは病気の進行具合や種類によって異なるため、安易に回復を期待せず、早めの対処が必要です。

金魚が水面に浮く原因は様々です。代表的なものとして、以下の病気が考えられます。

  • スイミングブレーダー病:これは、金魚の浮き袋に異常が生じる病気です。浮き袋は金魚の浮力を調整する器官で、この機能が損なわれると、水面に浮いたり、底に沈んだりするようになります。症状としては、今回のような水面を漂う状態や、底で横たわっている状態などが挙げられます。原因は、細菌感染や寄生虫、水質悪化など様々です。
  • 内臓疾患:肝臓や腎臓などの内臓に異常があると、浮き袋の機能に影響を与え、水面に浮く症状を引き起こすことがあります。食欲不振や痩せなども併発する場合があります。
  • 水質悪化:アンモニアや亜硝酸塩などの有害物質が水中に蓄積すると、金魚の健康状態を悪化させ、様々な症状を引き起こします。水質悪化は、他の病気の誘因にもなります。
  • 外傷:金魚が他の金魚と喧嘩したり、水槽の装飾物にぶつかったりすることで、外傷を負うことがあります。この外傷が原因で、浮き袋に影響が出る可能性があります。
  • 老化:高齢の金魚は、様々な器官の機能が低下し、水面に浮くようになることがあります。

上記以外にも、水温の変化や、餌の与えすぎなども原因として考えられます。

具体的な対処法と観察ポイント

まずは、以下の点をチェックし、状況を把握しましょう。

1. 水槽環境の確認

  • 水質検査:水槽の水質を検査し、アンモニア、亜硝酸塩、硝酸塩の濃度を確認します。高濃度であれば、速やかに水換えを行う必要があります。市販の水質検査キットが便利です。
  • 水温:適切な水温を維持しているか確認します。和金は20~25℃程度の水温を好みます。急激な水温変化は、金魚にストレスを与えます。
  • ろ過装置:ろ過装置が正常に機能しているか確認します。ろ過装置が故障していると、水質悪化につながります。
  • 水槽の大きさ:水槽の大きさが金魚のサイズに適切か確認します。水槽が小さすぎると、水質悪化の原因になります。

2. 金魚の観察

  • 食欲:餌を食べるかどうかを観察します。食欲不振は病気のサインです。
  • 排泄:排泄物の状態を観察します。異常があれば、病気の可能性があります。
  • 体表:体表に異常(傷、白い斑点など)がないか確認します。
  • エラ:エラが正常に動いているか確認します。エラ呼吸が困難になっている場合は、病気の可能性があります。

3. 治療

  • 水換え:まず、水槽の水を3分の1程度交換します。新しい水は、カルキ抜きを行い、水槽の水温とほぼ同じ温度に調整します。
  • 薬浴:症状が改善しない場合は、市販の金魚用薬浴剤を使用します。薬浴を行う際は、説明書をよく読んでから行ってください。スイミングブレーダー病の治療薬など、症状に合わせた薬剤を選びましょう。
  • 隔離:他の金魚に病気が感染するのを防ぐため、症状の出ている金魚を別の水槽に隔離します。

専門家への相談

症状が改善しない場合、または原因が特定できない場合は、専門家(獣医や金魚飼育に詳しいペットショップ店員)に相談することをお勧めします。専門家のアドバイスを受けることで、適切な治療法を選択し、金魚の回復を早めることができます。

予防策

病気の予防には、日頃から以下の点に注意しましょう。

  • 水質管理:定期的に水換えを行い、水質を清潔に保ちます。
  • 餌の量:餌の量に注意し、食べ残しがないようにします。餌の与えすぎは、水質悪化の原因になります。
  • ストレス軽減:水槽内のレイアウトを工夫し、金魚が落ち着いて過ごせる環境を作ります。過密飼育は避けましょう。
  • 定期的な健康チェック:金魚の健康状態を定期的にチェックし、早期に異変に気づけるようにします。

まとめ

金魚が水面に浮くのは、様々な原因が考えられます。早めの対処が重要です。水質管理、金魚の観察、そして必要であれば専門家への相談を検討しましょう。適切なケアを行うことで、金魚の健康を守り、長生きさせることができます。

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