野良猫2匹との生活:ケージからの卒業と多頭飼育のポイント

野良猫を2匹保護して3段ケージで家猫修行中なのですが、ケージから出すタイミングを迷っています。捕獲後すぐに避妊手術をして3段ケージで過ごしてもらって1週間たちました。年上と思われる茶トラと若いシャムです。(2匹とも女の子) 今日、1階に段ボールを設置したところ場所とり合戦が始まり、茶トラが声をあげたり猫パンチしたりしています。寝てる時はくっついて寝たりしていますが、このまましばらくケージで修行させていて仲が悪くなったらかわいそうなので、ケージから出して別々で広々過ごさせた方がいいのか悩んでいます。現状は人がいてもオシッコもちゃんできるし、リラックスしてグルーミングもしたり、爪とぎもしたりしています。しかし、エサをあげようと近づくとシャムが「むーーーー」と言います。でも「むーーーー」と言った後に手からおやつを食べます。エサも側にいても食べます。たまに「シャーーー」も言いますが最初よりは全然減りました。茶トラは全く威嚇しないけど、あまり手からエサは食べてくれません。茶トラが移動するとシャムも付いて行きます。エサはシャムが茶トラを押しのけて食べたり、手であげる時もシャムが先に食べてしまいます。後々にはケージから出して部屋で過ごしてもらおうと考えてるのですが、まだ触れないので早いような気もするのですが、出してから触れる位に慣れてもらうのと、触れる位になってから出すのとどっちがいいでしょうか??猫を飼うのは初めてです。アドバイスお願い致します。よろしくお願い致します。

ケージからの卒業時期:猫たちのサインを読み解く

保護猫2匹のケージからの卒業時期は、猫たちの状態をよく観察することが大切です。1週間のケージ生活で、トイレやグルーミング、爪とぎといった基本的な行動ができているのは良い兆候です。しかし、エサの取り合い、威嚇行動など、多頭飼育特有の課題も見え始めていますね。

ケージから出すタイミングは、猫同士のコミュニケーションと、人間への警戒心のバランスを見て判断しましょう。 焦らず、猫たちのペースに合わせて段階的に進めていくことが重要です。

猫同士のコミュニケーションチェックリスト

  • エサの取り合い:激しい争いがないか?一方的に奪い取られる状況は続かないか?
  • 威嚇行動:「むー」や「シャー」といった威嚇はどの程度?頻度は減っているか?
  • 追いかけっこ:遊びの延長なのか、攻撃的なのか?
  • 休息:一緒に寝たり、近くで休んだりしている時間があるか?
  • グルーミング:お互いにグルーミングをする場面があるか?

上記のチェックリストで、猫同士の間に明らかに攻撃的な行動が見られない、または、威嚇の頻度が減ってきている場合は、ケージから出す準備を始められます。

段階的なケージからの卒業:安全で快適な環境づくり

いきなり広い部屋に出すのではなく、段階的にケージから出すことをおすすめします。

ステップ1:ケージの外へのアクセスを徐々に広げる

まずは、ケージの扉を開けたままにして、猫たちが自由にケージに出入りできるようにします。最初は、ケージのすぐ近くに、安全で落ち着ける場所(段ボールハウスなど)を用意しましょう。猫たちは、自分のペースでケージの外を探検し始めます。

ステップ2:安全な空間を確保する

猫たちがケージの外で過ごす時間を徐々に増やしていくにつれて、安全で快適な空間を確保することが重要です。

  • 隠れ家:段ボールハウス、キャットツリー、猫用ベッドなど、猫が隠れたり休んだりできる場所を用意しましょう。複数の隠れ家を用意することで、猫同士の距離を保つことができます。
  • 高い場所:猫は高い場所が好きなので、キャットタワーや棚などを設置すると、猫たちが落ち着いて過ごせる空間を作ることができます。
  • 遊び場:猫が遊べるおもちゃや、爪とぎを用意しましょう。遊びを通して、猫同士のコミュニケーションを促進することができます。
  • トイレ:複数設置し、それぞれの猫が落ち着いて使えるように配置しましょう。
  • 給餌場所:エサの取り合いを防ぐために、それぞれの猫が落ち着いて食事ができるように、離れた場所にエサ場を用意しましょう。

ステップ3:人間との距離を縮める

猫たちがケージの外で快適に過ごせるようになったら、人間との距離を縮めていきましょう。

  • ゆっくりと近づき、声をかける:いきなり触ろうとせず、ゆっくりと近づき、優しい声で話しかけましょう。
  • おやつで誘導する:おやつを手で与えることで、人間への警戒心を和らげることができます。
  • ブラッシング:猫がリラックスしている時に、優しくブラッシングをしてあげましょう。

ステップ4:完全な部屋への開放

猫たちがケージの外で安心して過ごせるようになり、人間にも慣れてきたら、部屋全体を開放しても良いでしょう。ただし、最初は、猫たちが自由に部屋を探索できる範囲を限定し、徐々に広げていくのがおすすめです。

多頭飼育の注意点:猫同士のストレス軽減

多頭飼育では、猫同士のストレス軽減が重要です。

リソースの確保

  • トイレ:猫の数+1個のトイレを用意しましょう。
  • エサ皿:猫の数分のエサ皿を用意し、離れた場所に配置しましょう。
  • 水飲み場:複数設置しましょう。
  • 隠れ家:猫の数分の隠れ家を用意しましょう。

環境エンリッチメント

猫が退屈しないように、様々な環境エンリッチメントを提供しましょう。

  • おもちゃ:様々な種類のおもちゃを用意し、定期的に新しいおもちゃを与えましょう。
  • キャットタワー:猫が登ったり、休んだりできる場所を提供しましょう。
  • 窓辺:猫が外を眺められる場所を提供しましょう。

専門家の意見:獣医さんへの相談も大切

猫の行動に不安がある場合は、獣医さんに相談しましょう。獣医さんは、猫の状態を詳しく診察し、適切なアドバイスをしてくれます。特に、猫同士のケンカが激しかったり、猫が明らかにストレスを抱えている場合は、獣医さんの診察を受けることをおすすめします。

まとめ:焦らず、猫たちのペースで

ケージから出すタイミングは、猫同士の関係性と、人間への警戒心を総合的に判断する必要があります。焦らず、猫たちのペースに合わせて、段階的に進めていくことが大切です。安全で快適な環境を整え、猫たちが安心して過ごせるようにサポートすることで、幸せな多頭飼育を実現できるはずです。

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