野良猫レスキュー後の適切な接し方:安心と信頼関係を築くためのガイド

生後約2カ月の野良猫への接し方について。溝というかビルにはさまって身動きができなかった子猫を1月15日にレスキューを呼んで救助しました。かなり興奮状態にあり、レスキューの際に隊員の方が噛まれて結構出血していました・・その日、私は仕事だったので保護団体の方に1日だけ預かってもらいました。次の日の朝に引き取りに伺い、そのまま病院へ連れて行き、一通りの検査を済ませ、問題なしでした。病院の先生から「かなり大人しい子ですね、多分大丈夫ですよ。しばらくは真っ暗にしてケージのなかで放っておいてあげてください。」と言われその日からご飯とトイレを世話するだけで、ほとんど構わずに過ごしています。私が家にいる間はドーム型のおうちから出てきません。1日目の時は帰宅したら暴れた形跡があり、どうやら静かにするとパニックになるようです。そして時折、寂しい声で「にゃ~」と鳴くのです・・・テレビで赤ん坊や猫が鳴いていると大きな声で「ニャー!!!!!!」と鳴き出します。寂しいのでしょうか・・・撫でてあげたいとの気持ちもありますが、放っておいて向うから心を開いてくるのを待つしかないかな・・とも思います。今まで超大型犬しか飼ったことのない私は初めてのネコちゃんに少し戸惑っています。今現在の状態をまとめると・・・○ご飯はドライの上に粉ミルクをかけたものと缶詰と水を常に置いています。(いつもは私が知らない間に食べていますが、今日は私がいるときに食べていました)○トイレも用意していて、きちんと出来るようになってきました。ただ、ヒーターの上におしっこするのが困る。。○ケージに入れてケージの上からブランケットで覆っています昨日、うんちまみれだったドームのお部屋を洗うために天井を外したら・・・怖がって飲み水に足付けてシャー!って威嚇してました・・でもその後可愛い声でにゃ~って鳴くんです。病院に行く際も暴れることはなく、じーっとしていますし、爪もきちんと切らせてくれます。ただ、、、、お部屋から出てこないのでコミュニケーションが図れない・・・このまましばらく放置する、でいいのでしょうか??あと、「にゃ~」と言った時は無視しろ!みたいなことが書かれているHPが多いのですが心寂しいネコちゃんを無視していいのかな・・と。本当に何もかもわかりません。どうかアドバイスくださいませ<(_ _)>

レスキューされた子猫の状況と飼い主さんの不安

レスキューされた生後2ヶ月の子猫ちゃんは、野良猫生活を経て、保護、そして新しい環境への適応に苦戦している様子が伺えます。 興奮状態、パニック、寂しげな鳴き声、そして飼い主さんへの警戒心など、猫のストレスサインが複数見られます。 初めての猫との生活で戸惑う気持ちは、当然のことです。 この状況を改善し、猫ちゃんと信頼関係を築くための具体的なステップを以下に示します。

子猫の行動と心理:なぜそのような行動をとるのか?

子猫の行動の背景には、過去のトラウマと、新しい環境への不安が大きく影響しています。

* **ビルに挟まっていた経験:** 生死に関わる恐怖体験は、猫の心に深い傷跡を残します。 そのため、急に近づかれたり、大きな音や動きに敏感に反応するのは当然です。
* **保護団体への預かり:** 短時間ではありましたが、慣れた環境から離された経験も、不安を増幅させている可能性があります。
* **新しい環境への適応:** ケージの中は、安全な場所として認識されていますが、同時に外界から隔離された空間でもあります。 そのため、飼い主さんへの警戒心と、寂しさを感じているのは自然な反応です。
* **「シャー」と威嚇:** ドーム型のおうちを掃除した際に威嚇した行動は、安全な空間が脅かされたと感じたためです。 猫は縄張り意識が強く、自分の居場所が侵害されると警戒します。
* **テレビの音への反応:** 赤ちゃんの泣き声や猫の鳴き声に反応するのは、同種の生き物の声に敏感であるため。 不安や寂しさを感じている状況で、これらの声を聞くと、自身の不安がさらに増幅される可能性があります。

安心できる環境づくり:猫が落ち着ける空間を

まずは、猫ちゃんが安全で落ち着ける環境を作ることに焦点を当てましょう。

ケージ環境の見直し

* **ケージの位置:** 静かで、人の通りが少ない場所にケージを移動させましょう。 テレビや音の大きい家電から離れた場所が理想的です。
* **ケージ内のレイアウト:** 隠れ家となる場所(段ボールハウスや布製のベッドなど)、トイレ、フードボウル、そして新鮮な水を常に用意しましょう。 ドーム型のおうちも引き続き活用しましょう。
* **ケージの覆い方:** 完全に覆うのではなく、一部だけを覆うなど、猫が外の様子をある程度確認できる程度の明るさを確保しましょう。 完全に暗闇だと、不安感を増幅させる可能性があります。
* **ケージのサイズ:** 子猫が自由に動き回れるだけの十分な広さがあるか確認しましょう。狭すぎるとストレスになります。

ストレス軽減のための工夫

* **フェロモン製品の活用:** 猫用フェロモン製品(Feliwayなど)は、猫を落ち着かせ、安心感を与える効果があります。 ケージ内にスプレーすることで、環境をより快適にできます。
* **静かな環境:** 大きな音や急な動きを避け、穏やかな雰囲気を保ちましょう。 子猫が落ち着けるように、家族にも協力を仰ぎましょう。
* **ヒーターの位置変更:** ヒーターの上でおしっこをするのは、暖かさが気持ち良い反面、排泄場所として認識している可能性があります。 ヒーターの位置を変更するか、ヒーターとトイレの距離を離しましょう。

コミュニケーションの取り方:猫との信頼関係を築く

猫とのコミュニケーションは、無理強いせず、猫のペースに合わせて行うことが大切です。

無視は必ずしも正解ではない

「にゃ~」と鳴くのを無視する方法は、必ずしも効果的ではありません。 寂しさや不安を訴えている可能性が高いので、無視することで、猫の不安を増幅させる可能性があります。 ただし、過剰な反応も避けましょう。

適切なコミュニケーション

* **ゆっくりとした動作:** 猫に近づく際は、ゆっくりとした動作で、猫の視界に入りましょう。 急に近づくと、猫は恐怖を感じてしまいます。
* **声かけ:** 優しく、低い声で話しかけてみましょう。 猫は人の声のトーンを理解します。
* **間接的なスキンシップ:** 最初は、撫でるのではなく、猫がリラックスしている時に、手のひらをケージの近くに置いて、猫が自ら近づいてくるのを待ちましょう。 猫が触れ合いたいと感じた時に、優しく撫でてあげましょう。
* **アイコンタクト:** 猫と目を合わせ、ゆっくりとまばたきをすることで、猫に安心感を与えることができます。 これは、猫同士のコミュニケーション方法の一つです。
* **おもちゃで遊ぶ:** 猫が安全だと感じ始めたら、おもちゃを使って遊びましょう。 遊びを通して、信頼関係を築くことができます。

専門家のサポート

不安な場合は、獣医さんや動物行動学の専門家に相談しましょう。 専門家のアドバイスを受けることで、猫の行動を理解し、適切な対応ができます。

まとめ:時間と忍耐が鍵

野良猫からのレスキューは、時間と忍耐が必要です。 猫が新しい環境に適応し、飼い主さんを信頼するまでには、数週間から数ヶ月かかることもあります。 焦らず、猫のペースに合わせて、ゆっくりと信頼関係を築いていきましょう。 猫の行動をよく観察し、変化に気づいたら、適切な対応を心がけましょう。 そして、常に猫の安全と快適さを第一に考え、愛情をもって接することで、きっと心温まる猫との生活が送れるようになります。

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