野良猫の子猫との生活:警戒心の強い子猫への接し方と馴れ方

野良の子猫の懐かせ方を教えて下さい。今日、自宅周辺の野良猫親子たちのもとに1匹見慣れない小さな子猫がいました。野良の母猫に何か訴えているようでしたが、母猫は知らんぷり。一生懸命鳴いていましたが、鳴きすぎたのか声が出ていませんでした。自宅に新聞配達の方が見えると、車の下に隠れてしまい、一向に出てくる気配がなく、ボンネットの中にいると危険だと思い、開けてみるとやはり中にいました。痩せているし声も出ないので、急いで保護して、動物病院に健康診断に連れて行きました。脱水症状や多少の栄養不足などありましたが、それ以外問題ないとのことでしたが、警戒するところなどから見て、やはり野良猫だろうとのことでした。一週間ほど我が家で預かり、来週猫を飼いたいという知人が見に来てくれることになったのですが、ずっとゲージの中に入れておくのはさすがに可哀想だと思います。ですが、とにかく、人に馴れておらず、ゲージを覗くとシャーと威嚇してきます。生後二ヶ月くらいのメスとのことですが、どのように慣らしていけばいいでしょうか?一週間では無理だとは思いますが、少しでも人間は怖くないよ、大丈夫だよと伝え、飼い主候補さんが来る頃には、今よりもほんの少しでも、人は恐くないことを教えてあげたいと思います。我が家には、先住猫がいるため、家中放し飼いにすることは難しく、私の部屋だけでしか放し飼いは出来ない状態です。野良猫を慣らして飼ったことのある方、是非アドバイスをお願いします。よろしくお願いします。

野良猫の保護と社会化:最初のステップ

保護していただき、動物病院での検査も済んで安心しましたね。生後2ヶ月の子猫は、まだ社会化の重要な時期です。一週間という短い時間の中で、警戒心の強い子猫に少しでも安心感を与え、新しい飼い主さんへの引き渡しをスムーズにするための具体的な方法を説明します。

安全な環境の確保

まずは、子猫にとって安全で落ち着ける環境を作ることが大切です。

  • 隠れ家を作る:段ボール箱やペット用のハウスなどを用意し、子猫が自由に隠れられる場所を作ってあげましょう。暗い場所を好む子猫も多いので、タオルなどを掛けて少し暗くしてあげると安心します。
  • 静かな場所:人の出入りが少なく、静かな部屋で過ごさせてあげましょう。テレビや音楽の音量にも注意が必要です。
  • 清潔なトイレと餌場:清潔なトイレと餌場を確保し、子猫がストレスなく利用できるようにしましょう。トイレは、猫砂の種類にも気を配り、子猫が好むものを見つけることが重要です。

段階的なコミュニケーション

いきなり近づいたり、触ろうとしたりせず、子猫のペースに合わせて距離を縮めていきましょう。

  • 声かけ:優しく穏やかな声で、子猫に話しかけてみましょう。「大丈夫だよ」「可愛いね」など、肯定的な言葉を繰り返し使うことが効果的です。ただし、大きな声や急に声を出すのは避けましょう。
  • 視線:子猫の目を見つめず、少し斜め下から優しく見守るようにしましょう。じっと見つめることは、子猫にとって威嚇と感じる可能性があります。
  • 距離:最初は遠くから様子を観察し、子猫が落ち着いてきたら徐々に距離を縮めていきます。子猫が逃げたり、威嚇したりしたら、すぐに距離を取りましょう。
  • 手の匂い:子猫がゲージから出てきてくれるようになったら、手をゆっくりと差し出し、匂いを嗅がせてみましょう。その後、優しく撫でる練習をします。最初は、手の甲から触れるようにし、嫌がったらすぐに手を離しましょう。

食事と遊び

食事や遊びを通して、信頼関係を築くことも有効です。

  • お気に入りの餌:子猫が喜んで食べる餌を見つけてあげましょう。色々な種類の餌を試して、子猫の好みを探ってみましょう。ウェットフードや、子猫用ミルクなども試すと良いでしょう。
  • ゆっくりとした食事:食事中は、子猫を落ち着いて食べさせることが大切です。近くにいて見守るだけで十分です。無理に近づいたり、触ったりしないようにしましょう。
  • 遊び:猫じゃらしやボールなどで、子猫と遊びましょう。遊びを通して、子猫の警戒心を解き、楽しい時間を共有することで、人間への信頼感を高めることができます。ただし、遊びすぎると疲れてしまうので、子猫の様子を見ながら適度に休憩を入れましょう。

先住猫との関係

先住猫がいる場合、子猫との関係構築に注意が必要です。

  • ゆっくりとした紹介:いきなり顔を合わせさせず、フェロモン剤などを利用して、匂いを徐々に慣れさせていきましょう。最初は、ゲージ越しに、お互いの様子を観察させ、徐々に距離を縮めていきます。
  • 安全な空間の確保:子猫は、先住猫から安全な場所を確保してあげることが大切です。先住猫が自由に動ける空間と、子猫が安心して過ごせる空間を分けてあげましょう。子猫が落ち着ける隠れ家も忘れずに用意しましょう。
  • 専門家のアドバイス:先住猫との関係構築に不安がある場合は、獣医さんや動物行動学の専門家に相談してみましょう。

一週間でできること、そして飼い主候補の方へのアドバイス

一週間で完全に懐かせるのは難しいですが、上記のステップを踏むことで、子猫の警戒心を和らげ、少しでも人間に慣れてもらうことは可能です。

飼い主候補の方には、子猫の性格や現在の状況を詳しく説明し、ゆっくりと時間をかけて信頼関係を築く必要があることを伝えましょう。子猫が新しい環境に適応するまでには、数週間から数ヶ月かかる場合もあります。

譲渡後の注意点

  • 継続的なコミュニケーション:譲渡後も、飼い主さんには、子猫とのコミュニケーションを継続して行うようアドバイスしましょう。子猫のペースに合わせて、優しく接することが大切です。
  • 環境の変化への配慮:新しい環境への適応は、子猫にとって大きなストレスになります。飼い主さんには、できるだけ落ち着ける環境を整えてあげることが大切です。隠れ家や安全な場所を用意してあげましょう。
  • 定期的な健康チェック:譲渡後も、定期的に動物病院で健康チェックを受けさせるよう促しましょう。

専門家の意見

動物行動学の専門家によると、「野良猫の子猫は、人間への警戒心が強い傾向があります。しかし、適切な方法で接することで、信頼関係を築くことは可能です。焦らず、子猫のペースに合わせて、ゆっくりと時間をかけて接することが大切です。」とのことです。

まとめ

野良猫の子猫を保護し、新しい飼い主さんへの譲渡を目指すことは、大変な責任を伴います。しかし、愛情と忍耐をもって接することで、子猫は必ず人間に慣れてくれます。焦らず、一歩ずつ、子猫との信頼関係を築いていきましょう。

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