重度重複障害者支援施設実習への不安と、仲間との関係性

私は近々、障害者支援施設で実習します。先日、施設へオリエンテーションにも行ってきたのですが私自身障害者の方と触れ合うことが初めてで驚くことが多く、戸惑ってしまいました。 利用者さんの状況は重度重複障害、自閉症などです。男性が多く平均年齢は比較的若いようです。オリエンテーションに行った時はちょうど入浴が終わった直後だったらしく全裸で走り回っている方が多く見えました。私の中で『汚いと思ったり、引いてしまったり、頑なに拒否してはダメだ。』という考えがあったので一緒にオリエンテーションに参加した子達ほどはショックを受けなかったと思いますが『どうして服を着たくないのかな?何かこだわりがあるのかな?』という疑問と同時に私自身も驚きを隠せなかったと思います。 利用者さんとどう関わっていけばいいのかがまったくわからなかったので学校の担当教員に聞いたのですがその教員は児童養護施設で働いた経験しかないらしく『自分で考えろ』と突き返されてしまいました。 私なりに考えた結果、相手のペースに合わせて関わっていこうという答えが出たのですがこんな曖昧でもいいのでしょうか。 また、この点は気をつけるということがあれば教えてくださると嬉しいです。そして、もう一つ不安の種になっているのが一緒に実習するAちゃんのことについてです。 Aちゃんは障害者さんに対してあまり理解しようという気持ちが無く、入浴後の全裸で走っている人を見て『セクハラだ、実習に行ったらセクハラされる』と何度も言い続けていました。 先日も『あの施設で寝泊まりして実習したら、健常者が素晴らしい人に見えそう。感覚狂う』などと言っていました。 私はどうしてもAちゃんの考えが理解できません。 理解する必要は無いと思いますが、10日間彼女と同じ部屋で平和に寝泊まりできる気がしません。 Aちゃんの言っていることは正しいのでしょうか?私は『利用者さんのこだわりや特性に早く気付き、その人にあった支援をする中で自分の世界を広げ、価値観を磨きたい』と考えたのですがこれは間違った考えなのでしょうか。きっと貴重な体験ができる実習なので、10日間を大切にしたいのですが不安が大きすぎて押し潰されそうです。何かアドバイスがあればよろしくお願いします。長々と失礼しました。

初めての重度重複障害者支援施設実習への不安

初めての障害者支援施設実習、しかも重度重複障害の方が多く、不安を感じるのは当然です。オリエンテーションで目にした光景に衝撃を受けたこと、担当教員からの適切な指導が得られなかったこと、そして実習仲間との考え方の違い、様々な要因が重なり、精神的な負担が大きくなっていることと思います。 まずは、あなたの不安な気持ちを受け止めてあげましょう。

入浴後の全裸について

入浴後、全裸で走り回る利用者さんがいたことへの驚きと戸惑い、そして「汚い」という感情との葛藤について触れられています。これは決してあなただけではありません。多くの人が初めて目にする光景に戸惑いを覚えます。しかし、重要なのは「なぜ服を着たくないのか」を考えることです。

  • 感覚過敏:服の素材や肌触りが不快に感じている可能性があります。タグや縫い目、素材の感触などが刺激となり、不快感を覚えるケースは少なくありません。
  • 知的障害や発達障害:服を着るという行為の意味が理解できない、または着ることに抵抗がある可能性があります。これは、彼らの発達段階や認知能力に合わせた理解が必要です。
  • 身体的制約:服を着る動作が困難な場合もあります。身体の機能的な制限や、協調運動の困難さなどが原因として考えられます。
  • 自己表現:裸でいることで、自分の気持ちや状態を表現している可能性もあります。これは、彼らのコミュニケーション方法の一つとして捉える必要があります。

これらの可能性を踏まえ、「なぜ服を着ていないのか」を安易に判断せず、利用者さんの行動の背景を探ることが大切です。施設のスタッフに積極的に質問し、利用者さんの特性を理解するように努めましょう。

「相手のペースに合わせて関わっていく」という姿勢

「相手のペースに合わせて関わっていく」というあなたの考え方は、非常に重要で正しい方向性です。しかし、「ペース」とは何かを具体的に理解する必要があります。

  • コミュニケーションの速度:言葉でのコミュニケーションが難しい場合は、表情や仕草、行動に注意深く目を向け、彼らのメッセージを読み取ろうとする姿勢が必要です。
  • 行動のペース:急がせず、ゆっくりと時間をかけて接することで、利用者さんの安心感を高めることができます。焦らず、彼らのペースに合わせることが大切です。
  • 活動のレベル:利用者さんの体力や集中力に合わせて、活動内容や時間を調整する必要があります。無理強いせず、彼らのできる範囲で活動を行うことが重要です。

「相手のペース」を理解するには、観察力共感力が求められます。日々の関わりの中で、彼らの行動パターンや好みに注意を払い、少しずつ理解を深めていきましょう。

実習仲間との関係性

Aさんの「セクハラだ」という発言や「感覚狂う」といった発言は、障害者への理解が不足していることを示しています。彼女の意見は正しくありません。しかし、だからといって彼女の考え方を否定するだけでなく、彼女の不安や偏見の背景を理解しようとする努力も必要です。

  • Aさんと対話する:彼女の意見を否定するのではなく、「なぜそう思うのか」を丁寧に聞き、彼女の考え方の背景を探りましょう。彼女の不安を共有し、理解を示すことで、良好な関係を築く第一歩となります。
  • 共通の目標を持つ:「利用者さんのために何ができるか」という共通の目標を持つことで、協力関係を築きやすくなります。実習を通して、互いに学び合い、成長していくことを目指しましょう。
  • 施設スタッフに相談する:Aさんとどうしても折り合えない場合は、施設のスタッフや指導教員に相談しましょう。彼らが仲介役となり、問題解決のサポートをしてくれる可能性があります。
  • 自分の気持ちを大切にする:Aさんの言動に苦しむようであれば、無理に我慢する必要はありません。自分の気持ちを優先し、必要に応じて相談することをためらわないでください。

10日間、同じ部屋で過ごすことは確かにストレスになりますが、良好な関係を築く努力をすることで、実習をより有意義なものにできる可能性があります。

あなたの目標

「利用者さんのこだわりや特性に早く気付き、その人にあった支援をする中で自分の世界を広げ、価値観を磨きたい」というあなたの目標は、素晴らしいものです。この目標を達成するために、以下の点を意識しましょう。

  • 積極的な情報収集:施設のスタッフや利用者さんの担当者から、利用者さんの特性や過去の事例について積極的に聞きましょう。資料や記録なども活用し、理解を深める努力をしましょう。
  • 観察力と共感力を磨く:利用者さんの行動や表情、言葉(もしあれば)をよく観察し、彼らの気持ちを理解しようと努めましょう。共感力を高めることで、より適切な支援を提供できるようになります。
  • 記録を丁寧に取る:日々の関わりの中で感じたこと、観察したこと、試したこと、その結果などを丁寧に記録しましょう。記録は、今後の支援に役立つだけでなく、自分の成長を振り返る上で重要な資料となります。
  • 学び続ける姿勢:実習は学びの場です。積極的に質問し、新しい知識や技術を吸収しましょう。専門書を読んだり、研修に参加したりするなど、継続的な学習を心がけましょう。

インテリアとの関連性:落ち着く空間づくり

今回の質問はインテリアとは直接関係ありませんが、利用者さんや実習生にとって落ち着ける空間を意識することは重要です。施設のインテリアが、利用者さんの落ち着きや安心感に影響を与える可能性があります。例えば、

  • 色使い:グレーは落ち着きと安心感を与える色として知られています。施設のインテリアにグレーが使用されている場合、その効果について考えてみるのも良いでしょう。また、個々の利用者さんの好みに合わせた色を取り入れることも検討できます。
  • 照明:明るすぎず暗すぎない、適度な明るさの照明は、利用者さんのリラックスを促します。自然光を取り入れる工夫も効果的です。
  • 素材:自然素材を使用することで、温かみのある空間を作ることができます。木や布などの自然素材は、視覚的にも触覚的にも心地よさを与えます。
  • レイアウト:落ち着いて過ごせる空間を作るには、レイアウトも重要です。視覚的な刺激を少なくし、プライバシーを確保できるようなレイアウトを心がけましょう。

これらの要素は、利用者さんの落ち着きや安心感、そして実習生自身の精神的な安定にも繋がる可能性があります。

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