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土地の広さと建物の大きさ:建ぺい率と容積率から考える
100㎡の土地に建てる家の広さを、建ぺい率40%、容積率120%から検討してみましょう。
まず、建ぺい率40%とは、敷地面積の40%までしか建物を建てることができないことを意味します。 100㎡ × 40% = 40㎡ が建築可能な面積の上限です。
次に、容積率120%とは、敷地面積の120%まで建築面積を設けることができることを意味します。これは、建物の延床面積(各階の面積の合計)が、敷地面積の120%まで許容されるということです。 100㎡ × 120% = 120㎡ が建築可能な延床面積の上限です。
しかし、これはあくまで最大値です。実際には、壁厚、廊下、階段、収納スペースなどを考慮すると、居住スペースはこれよりも狭くなります。 40㎡の建築面積で120㎡の延床面積を確保するには、2階建て以上の建物が必要になります。
20畳のリビングと収納、そして駐車スペースの確保
20畳のリビングと十分な収納、そして駐車スペースの確保は可能でしょうか? これは、設計次第です。
建築面積40㎡を有効活用するための設計が重要になります。 例えば、コンパクトな間取りにすることで、廊下や無駄なスペースを減らし、居住スペースを最大限に確保できます。 また、収納スペースは、壁面収納やロフトなどを活用することで、限られたスペースを有効に活用できます。 駐車スペースは、土地の形状や位置によって確保できるかどうかが変わってきます。 土地の形状図と、駐車スペースの確保方法を設計士と相談することが重要です。
具体的な間取り例(あくまで参考)
例えば、2階建ての場合、1階にリビング・ダイニング・キッチン(20畳)、トイレ、洗面所、玄関、駐車スペース。2階に寝室2部屋、子供部屋、浴室、トイレ、収納などを配置するプランが考えられます。 しかし、これはあくまで一例であり、土地の形状やご家族のライフスタイルに合わせて、設計士と綿密に相談して最適な間取りを設計する必要があります。
南側の資材置き場への対応策
南側に高い資材置き場があることは、採光や通風という点で大きな課題です。 完全に光を遮断されている状況では、南側をセットバックして建物を建てることが、採光を確保するための最善策と言えるでしょう。
セットバックによるメリット・デメリット
* メリット:十分な日照と通風を確保できる。快適な住空間を実現できる。
* デメリット:建築可能な面積が減少し、家の広さが小さくなる可能性がある。建築コストが増加する可能性がある。
セットバックの幅は、資材置き場の高さや距離、そしてご希望の採光量によって決定する必要があります。 建築士と相談し、シミュレーションを行いながら最適なセットバック幅を決定しましょう。 また、近隣への影響も考慮する必要があります。
専門家への相談が不可欠
土地の購入と住宅建設は、高額な買い物であり、多くの判断を要するものです。 今回のケースでは、建ぺい率と容積率、南側の資材置き場という課題があります。 不動産業者や建築士、設計士など、複数の専門家と相談し、それぞれの専門家の意見を聞きながら、ご自身の状況に最適なプランを検討することが重要です。
まとめ:納得のいく家づくりを
今回の質問では、土地の広さ、間取り、南側の課題など、多くの疑問がありました。 これらの課題を解決するためには、専門家と綿密に相談し、ご自身の希望と現実的な制約をバランスよく考慮した上で、最適なプランを立てることが不可欠です。 焦らず、時間をかけてじっくりと検討し、納得のいく家づくりを進めてください。 アイランドキッチン付きの20畳のリビングを実現できる可能性は十分にあります。 設計士との綿密な打ち合わせを通して、理想の住まいを実現しましょう。