梅雨時期や花粉の季節など、洗濯物を外に干せない日は、部屋干しせざるを得ませんよね。特に、タオルやシャツなどは生乾き臭が気になりがちです。さらに、ドラム式洗濯乾燥機を使うと、衣類の縮みが心配という方もいるでしょう。この記事では、ドラム式洗濯乾燥機を使った部屋干しでも、生乾き臭を防ぎ、衣類の縮みを最小限に抑えるための具体的な方法と、おすすめの洗剤、漂白剤、柔軟剤をご紹介します。

部屋干し臭の原因と対策

部屋干し臭の原因は、主に「菌」と「雑菌」です。洗濯物が十分に乾燥しないことで、衣類に付着した雑菌が繁殖し、嫌な臭いを発生させます。 この臭いは、単なる生乾き臭だけでなく、カビ臭や酸っぱい臭いなど、様々な種類があります。 これらの臭いを防ぐためには、以下の対策が効果的です。

• 洗濯前の準備：汚れをしっかり落とすために、洗濯前に衣類を軽く叩いてほこりを落とし、汚れを事前に落とすことが重要です。特に襟元や袖口などの汚れは、しっかり洗剤をつけて予洗いしましょう。
• 適切な洗剤の選択：洗浄力の高い洗剤を選びましょう。酵素配合の洗剤は、皮脂やタンパク質汚れを分解する効果が高くおすすめです。また、抗菌効果のある洗剤も有効です。後述しますが、洗剤の種類によって使い分けも重要です。
• すすぎの回数：洗剤が残っていると臭いの原因となるため、すすぎは十分に行いましょう。ドラム式洗濯機はすすぎ1回でも十分な洗浄力を持つものが多いですが、気になる場合はすすぎ回数を増やすか、すすぎ時間を長く設定してみましょう。
• 脱水の徹底：脱水時間を長くすることで、衣類に残る水分量を減らし、乾燥時間を短縮できます。乾燥機を使用する前に、しっかり脱水することで、乾燥効率が上がり、生乾き臭の発生を抑えられます。
• 乾燥機の適切な使用：乾燥機を使用する際は、乾燥時間を適切に設定することが重要です。乾燥しすぎると衣類が傷む可能性があるため、衣類の種類に合わせた乾燥コースを選びましょう。また、乾燥途中で衣類を取り出して、状態を確認することもおすすめです。
• 換気：部屋干しをする際は、窓を開けて換気を十分に行いましょう。浴室乾燥機を使用するのも有効です。浴室乾燥機は、部屋干しに比べて乾燥時間が短く、生乾き臭を防ぎやすいというメリットがあります。
• 扇風機の活用：洗濯物を干した場所に扇風機を当てて風を当てることで、乾燥を促進し、生乾き臭の発生を防ぐことができます。
• 除湿機の活用：梅雨時期など、湿度が高い時期は、除湿機を使用することで、部屋の湿度を下げ、乾燥を促進することができます。

ドラム式洗濯乾燥機におすすめの洗剤、漂白剤、柔軟剤

ドラム式洗濯乾燥機を使用する際に、生乾き臭を防ぐためには、洗剤、漂白剤、柔軟剤の選び方も重要です。

洗剤

• 酵素配合洗剤：皮脂やタンパク質汚れを分解する酵素配合洗剤は、臭いの原因となる汚れをしっかり落とす効果があります。特に、汗をかいた衣類を洗う際にはおすすめです。
• 抗菌・防臭効果のある洗剤：抗菌・防臭効果のある洗剤は、雑菌の繁殖を抑える効果があり、生乾き臭を防ぐのに役立ちます。 ただし、すべての菌に効果があるわけではないので、併せて他の対策も必要です。
• 酸素系漂白剤との併用：酸素系漂白剤と併用することで、より効果的に汚れを落とすことができます。後述する酸素系漂白剤と併用することで、より効果的に汚れを落とすことができます。

漂白剤

• 酸素系漂白剤：酸素系漂白剤は、衣類の漂白だけでなく、除菌効果も期待できます。色柄物にも使えるものが多く、安全性が高いのもメリットです。洗濯前に予洗いとして使用するのも効果的です。
• 塩素系漂白剤：塩素系漂白剤は強力な漂白効果がありますが、衣類を傷める可能性があるため、使用には注意が必要です。色柄物には使用できません。

柔軟剤

• 抗菌・防臭効果のある柔軟剤：抗菌・防臭効果のある柔軟剤は、衣類の柔らかな仕上がりだけでなく、雑菌の繁殖を抑える効果も期待できます。ただし、柔軟剤自体の香りが強いと、それが臭いと混ざって不快な臭いになる場合もあるので、無香料タイプを選ぶのも一つの手です。
• 無香料柔軟剤：香料が原因で臭いが強くなるのを防ぎたい場合は、無香料の柔軟剤を選びましょう。洗剤や漂白剤の香りだけで十分な場合もあります。

専門家の視点：洗濯のプロに聞く

クリーニング店などに勤める洗濯のプロフェッショナルは、次のようなアドバイスをしています。

「ドラム式洗濯乾燥機は、乾燥機能によって衣類への負担が大きくなる可能性があります。そのため、乾燥温度や乾燥時間を適切に設定することが重要です。また、衣類の種類によって乾燥方法を変えることも必要です。例えば、デリケートな衣類は低温乾燥、厚手の衣類は高温乾燥など、衣類の素材に合わせた乾燥方法を選ぶことで、衣類の縮みを防ぎ、長持ちさせることができます。」

衣類の縮みを防ぐための工夫

ドラム式洗濯乾燥機を使用する際に、衣類の縮みを防ぐためには、以下の点に注意しましょう。

• 洗濯表示を確認する：洗濯表示を確認し、乾燥機を使用できるかどうか、乾燥温度は何度までかを確認しましょう。表示に従って洗濯・乾燥することで、衣類の縮みを最小限に抑えることができます。
• 低温乾燥を選ぶ：高温乾燥は衣類の縮みの原因となるため、低温乾燥を選びましょう。乾燥時間が長くなる可能性がありますが、衣類への負担を軽減できます。
• 乾燥時間を短くする：乾燥時間を短くすることで、衣類の縮みを防ぐことができます。乾燥が不十分な場合は、自然乾燥を併用しましょう。
• 衣類を裏返して洗う：衣類を裏返して洗うことで、表面の摩擦を減らし、縮みを防ぐ効果があります。
• 乾燥ネットを使用する：デリケートな衣類は、乾燥ネットに入れて乾燥することで、衣類同士の摩擦を減らし、縮みを防ぐことができます。

まとめ

部屋干しによる生乾き臭は、適切な洗剤・漂白剤・柔軟剤選び、洗濯方法、乾燥方法の工夫で防ぐことができます。ドラム式洗濯乾燥機を使用する際は、乾燥温度や乾燥時間の設定に注意し、衣類の素材に合わせた乾燥方法を選ぶことが重要です。 この記事で紹介した方法を試して、快適な洗濯ライフを実現しましょう！