部屋の退去時、敷金精算トラブル!壁紙張替費用とクリーニング代の請求について解説

部屋の退去時の敷金の精算について 以前、更新料の件で質問をさせていただいたものです。 敷金に関して少し揉めているので質問させてください。 退去したのちクリーニング代30,000円と壁紙の張替代27,000円(経年劣化考慮済)が敷金から引かれるとの連絡がありました。 クリーニング代については相場程度で納得しております。 壁紙の張替というのはベッドを配置していた部分でベッドの形に沿って汚れていました。 この部分がクリーニングをしてもとれなかったとのことで、壁紙の張替代がかかるとのことでした。 家具を置いてたあとの汚れ等は、下記の東京都のHP等によると、借主は負担しなくても良いという認識だったので その旨を不動産屋に伝えたところ、『ベッドを壁から離して配置しておけば回避出来たこと』 と言われました。 また汚れの箇所に対して、壁紙の張替代が高いと思ったので 一面全てを張替えるのかを尋ねたら 『汚れ部分の張替だと差が出てしまうのと、一部分だけの張替でも金額に大差がないため。 (10㎡くらいの張替でも職人の手間が変わらないので、平米単価に人件費が加算される為)』と言われました。 これは不動産屋の主張が正しいのでしょうか? 居住年数は2年間です。

退去時の敷金精算トラブル:壁紙の汚れと費用負担について

賃貸物件を退去する際に、敷金からクリーニング代や修繕費用が差し引かれることはよくあることです。しかし、その金額や内容に納得できないケースも多く発生します。今回のケースでは、ベッドによる壁紙の汚れが問題となっています。東京都のホームページなどを参考に、借主の負担について確認した上で不動産会社と交渉しているにも関わらず、納得できない点があるようです。

クリーニング代30,000円と壁紙張替費用27,000円の妥当性

まず、クリーニング代30,000円が相場程度で納得されているとのことなので、この点については問題なさそうです。問題は壁紙の張替費用27,000円です。 ポイントは、汚れの程度、原因、そして修繕費用の算出根拠です。

壁紙の汚れ:借主の責任範囲はどこまで?

東京都のホームページなどで確認された情報に基づくと、通常の使用による汚れは借主の負担とはならない可能性が高いです。しかし、不動産会社は「ベッドを壁から離して配置しておけば回避できた」と主張しています。この主張が正しいかどうかは、汚れの程度と、それが通常の使用範囲内かどうかによって判断されます。

例えば、僅かな擦り傷や色褪せであれば、通常の使用範囲内とみなされる可能性が高いです。しかし、今回のケースのようにベッドの形がくっきりと残るほどの汚れであれば、借主にも一定の注意義務があったと判断される可能性があります。

壁紙張替費用27,000円の妥当性:部分張替と全面張替

不動産会社は、「汚れ部分の張替だと差が出てしまうのと、一部分だけの張替でも金額に大差がないため、全面張替とした」と説明しています。これは、職人さんの作業効率や人件費を考慮した説明です。部分張替の場合、作業時間は短縮されるかもしれませんが、準備や片付けの手間は変わりません。そのため、費用に大きな差が出ないケースは実際にあるのです。

しかし、本当に全面張替が必要だったのか、別の方法(例えば、部分的な補修)では対応できなかったのかを検討する必要があります。 写真や動画などの証拠があれば、客観的な判断材料となります。

具体的なアドバイス:敷金トラブルを解決するためのステップ

敷金トラブルを解決するためには、以下のステップを踏むことをお勧めします。

1. 証拠の収集

* 写真・動画撮影: 退去時の部屋の状態を写真や動画で記録しておきましょう。特に、汚れの程度や範囲を明確に写すことが重要です。
* 契約書・領収書: 賃貸契約書や、修繕費用に関する領収書などを保管しておきましょう。
* メール・手紙などの記録: 不動産会社とのやり取りを記録しておきましょう。

2. 不動産会社との交渉

* 冷静な対応: 感情的な言葉を使わず、事実を淡々と説明しましょう。
* 具体的な根拠を示す: 写真や動画、契約書などを提示し、自分の主張を裏付けましょう。
* 専門家の意見を聞く: 必要であれば、弁護士や不動産鑑定士などの専門家の意見を聞きましょう。

3. 証拠に基づいた交渉

例えば、写真で汚れの範囲が限定的であることが示されれば、「全面張替は必要なかった」と主張できます。また、類似物件の修繕費用の相場を調べ、不動産会社の請求額が高すぎることを示すことも有効です。

4. 必要であれば、専門家への相談

交渉が難航する場合は、弁護士や不動産鑑定士などの専門家に相談することをお勧めします。専門家は、法律的な観点からアドバイスをしてくれます。

専門家の視点:弁護士からのアドバイス

弁護士の視点から見ると、今回のケースでは、「通常の使用の範囲を超える損耗」が争点となります。 ベッドによる汚れが、通常の使用範囲内かどうかが重要なポイントです。

もし、汚れが通常の使用範囲内であれば、借主は費用を負担する必要はありません。しかし、ベッドの配置方法に問題があったと判断されれば、借主にも一定の責任がある可能性があります。

そのため、写真や動画などの証拠をしっかりと準備し、冷静に交渉することが重要です。交渉が難航する場合は、弁護士に相談することをお勧めします。

まとめ:敷金トラブルを未然に防ぐために

敷金トラブルを防ぐためには、以下の点を心がけましょう。

  • 入居前の状態を写真や動画で記録する
  • 家具の配置に注意する:壁に密着させない、傷つきやすい素材の床には保護シートなどを敷く
  • 定期的な清掃を行う
  • 退去時の清掃を念入りにする
  • 退去届を提出する前に、不動産会社と退去状況を確認する

今回のケースのように、トラブルになった場合でも、冷静に対処し、証拠をしっかりと準備することで、解決できる可能性があります。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)