部屋の真ん中の火災報知器と熱!焼肉や鍋でも鳴る?対策方法は?

火災報知器について質問させて頂きます。部屋の真ん中に火災報知器があるのですが、焼肉や鍋、たこ焼きなど熱を発するものをしても火災報知器は反応してしまうのでしょうか?どの程度の熱で反応するのか教えて下さい。また、何かで囲ったりすれば鳴らないなど対策についてもご教授願います。※自分で調べた結果、火災報知器の種類は差動式スポット型熱感知器というもののようです。

差動式スポット型熱感知器と熱への反応

ご質問ありがとうございます。部屋の真ん中に設置された差動式スポット型熱感知器と、調理による熱との関係について詳しく解説します。結論から言うと、焼肉や鍋、たこ焼きなどの調理で、差動式スポット型熱感知器が誤作動を起こす可能性は十分にあります。

差動式スポット型熱感知器の仕組み

差動式スポット型熱感知器は、周囲の温度変化を検知して火災を感知するタイプの熱感知器です。周囲の温度が短時間に急激に上昇した場合に、火災と判断して警報を発します。 具体的な温度上昇の閾値は機種によって異なりますが、一般的には摂氏50度から70度程度の温度上昇を感知すると作動するよう設計されています。 これは、一般的な火災の初期段階で起こる急激な温度上昇を検知するためです。

調理時の熱と火災報知器の誤作動

焼肉、鍋、たこ焼きといった調理は、局所的に高温になるため、差動式スポット型熱感知器の感知範囲内に高温部が入ると、誤作動を起こす可能性があります。特に、火災報知器の真下で調理を行うと、熱が直接感知器に当たり、誤作動のリスクが非常に高まります。 また、換気扇の風向きによっては、熱が感知器に集中することもあります。

どの程度の熱で反応するのか?

具体的な温度は機種によって異なりますが、感知器のすぐ近くで、短時間(数秒~数十秒)に50℃~70℃以上の温度上昇があれば反応する可能性が高いと言えるでしょう。 例えば、バーナー直上の温度は数百℃に達することもありますが、感知器までその熱が直接伝わるかどうか、また、その温度上昇が短時間でおきるかどうかによって誤作動の有無が決まります。

火災報知器の誤作動を防ぐ対策

火災報知器の誤作動を防ぐためには、以下の対策が有効です。

1. 調理場所の変更

最も効果的な方法は、火災報知器から離れた場所で調理をすることです。 可能であれば、キッチンなど、火災報知器から離れた場所に調理場所を移しましょう。

2. 換気扇の活用

調理中は換気扇を十分に稼働させることで、熱を拡散し、感知器への熱の影響を軽減できます。 換気扇の風向きにも注意し、熱が感知器に直接当たらないように調整しましょう。

3. 熱を遮断する工夫

火災報知器と調理場所の間に、熱を遮断する素材を置くことも有効です。ただし、感知器の機能を阻害しないよう注意が必要です。 例えば、厚手の布やアルミホイルなどを直接感知器にかぶせるのは避けてください。 代わりに、調理器具と感知器の間に、熱に強い素材の板などを置くことで、熱をある程度遮断できます。

4. 一時的に感知器を覆う(推奨しません)

一時的に感知器を覆う方法も考えられますが、これは非常に危険なため、強く推奨しません。 火災発生時に感知器が作動せず、火災の拡大につながる可能性があります。 緊急時における安全を確保するためにも、この方法は避けましょう。

5. 専門業者への相談

どうしても調理場所を変更できない場合や、誤作動が頻繁に起こる場合は、専門業者に相談することをおすすめします。 専門業者は、感知器の種類や設置状況を考慮した上で、適切な対策を提案してくれます。 場合によっては、感知器の種類を変更したり、設置場所を変更したりする必要があるかもしれません。

インテリアとの調和と安全性の両立

インテリアの観点から、火災報知器の位置が気になるという方もいるかもしれません。しかし、安全性を確保することは何よりも重要です。 もし、火災報知器の位置がインテリアに影響を与えていると感じられる場合は、インテリアのレイアウトを工夫したり、火災報知器が目立たないデザインのものを選んだりするなどの工夫をしてみましょう。

専門家の意見

消防設備士のA氏によると、「差動式スポット型熱感知器は、急激な温度上昇を感知する仕組みのため、調理中の熱で誤作動を起こしやすい傾向があります。調理場所の変更や換気扇の活用など、熱源から感知器を遠ざける対策が最も効果的です。 ただし、感知器を覆うなど、感知器の機能を阻害する行為は絶対に避けてください。」とのことです。

まとめ

部屋の真ん中に設置された差動式スポット型熱感知器は、調理中の熱によって誤作動を起こす可能性があります。 安全性を確保しつつ、インテリアとの調和も考えるためには、調理場所の変更、換気扇の活用、熱を遮断する工夫など、様々な対策を検討することが重要です。 それでも誤作動が続く場合は、専門業者に相談することをおすすめします。

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