日本の住宅において、部屋の広さを表す際に「帖(じょう)」と「畳」という単位が使われますが、これらは同じ意味で使われているわけではありません。混同されやすい両者の違いを明確に理解することで、より正確な間取りの把握や、家具選び、インテリアコーディネートに役立ちます。この記事では、「帖」と「畳」の違い、それぞれの計算方法、そしてインテリア選びへの影響について詳しく解説します。
Contents
「帖」と「畳」の違い:単位と面積の定義
まず、根本的な違いは「単位」にあります。「畳」は、日本の伝統的な床材である畳一枚の面積を指す具体的な単位です。一方、「帖」は、部屋の広さを表すための単位であり、畳の枚数と必ずしも一致しません。つまり、「畳」は面積そのもの、「帖」は面積を表すための尺度という違いがあります。
畳の面積:地域差と種類
畳の大きさは地域や時代によって異なり、現在では主に以下の3種類が用いられています。
- 京間:約90cm × 180cm = 1.62㎡
- 中京間:約85cm × 170cm = 1.445㎡
- 江戸間:約88cm × 176cm = 1.55㎡
そのため、同じ「6畳」の部屋でも、畳の種類によって実際の面積は異なります。京間6畳は約9.72㎡、中京間6畳は約8.67㎡、江戸間6畳は約9.3㎡となります。インテリア選びにおいては、家具のサイズと部屋の実際の面積を正確に把握することが重要です。例えば、大型のソファを置きたい場合は、江戸間6畳よりも京間6畳の方が余裕があります。
帖の計算方法:畳の枚数と必ずしも一致しない
「帖」は、かつては畳の枚数とほぼ同義で使われていましたが、現代では必ずしもそうではありません。特にマンションなどの洋室では、畳が敷かれていない場合も多く、部屋の広さを「帖」で表す際には、畳の枚数ではなく、面積を基準に換算することが一般的です。
例えば、1帖は、およそ1.62㎡(京間1畳)とされていますが、これはあくまで目安です。正確な面積を知るためには、間取り図を確認するか、メジャーで部屋の寸法を測る必要があります。特に、マンションなどの洋室では、間取り図に記載されている面積を参考にしましょう。
インテリア選びへの影響:空間設計と家具配置
「帖」と「畳」の違いを理解することは、インテリア選びにおいて非常に重要です。特に、家具の配置や空間設計を考える際には、正確な面積を把握することが不可欠です。誤った面積の認識に基づいて家具を選んでしまうと、部屋が狭く感じられたり、家具が配置しにくくなったりする可能性があります。
具体的な例:ソファ選び
例えば、3人掛けのソファを購入したいとします。ソファのサイズは、幅180cm、奥行き80cm程度が一般的です。このソファを置くには、少なくとも1.44㎡(1.8m × 0.8m)のスペースが必要です。6畳の部屋に置く場合、畳の種類によって余裕のあるスペースかどうかが大きく変わってきます。京間6畳であれば余裕がありますが、江戸間6畳では、他の家具との配置に工夫が必要となるでしょう。
専門家の視点:インテリアコーディネーターのアドバイス
インテリアコーディネーターは、空間の広さや形状、採光などを考慮し、最適な家具配置やインテリアコーディネートを提案します。部屋の広さを正確に把握することは、コーディネーターとの打ち合わせにおいても非常に重要です。間取り図や寸法を事前に準備しておけば、よりスムーズな打ち合わせを進めることができます。
まとめ:正確な面積把握が快適な空間づくりに繋がる
「帖」と「畳」は、どちらも部屋の広さを表す単位ですが、その意味や計算方法に違いがあります。「畳」は具体的な面積を表す単位であるのに対し、「帖」は必ずしも畳の枚数と一致しない、より広い意味での面積の尺度です。インテリア選びにおいては、部屋の正確な面積を把握することが、快適で理想的な空間づくりに繋がります。間取り図を確認したり、実際に寸法を測ったりするなどして、正確な面積を把握し、家具選びやレイアウトに活かしましょう。 また、専門家であるインテリアコーディネーターに相談することも有効な手段です。