部屋のカビ、処理の仕方と健康への影響

部屋の本棚の棚自体の奥の壁をよく見たらカビが生えているようです。本棚は5つもあるのでかなりの広範囲にカビが発生していることになります。気がつかずに生活して来ましたが将来体に影響はありますか?(吸い込んでいたと思うので肺癌等・・・)また処理の仕方ですが、見た感じ拭き取れそうです。マスクをして拭き取りその本棚はまた使っても大丈夫でしょうか?カビは緑色です。補足強力な薬品はなるべく使いたくありません。また本棚の材質は木だと思うのですが・・・(よく千円前後である3段ボックスに造り、素材が似ています。)

カビの健康への影響と対処法

本棚の奥に広範囲にカビが発生しているとのこと、ご心配ですね。カビの胞子を長期間吸入することで、アレルギー性鼻炎、気管支喘息、肺アスペルギルス症などの呼吸器系の疾患を引き起こす可能性があります。また、特定のカビの種類によっては、発がん性物質を産生するものも存在します。しかし、カビの胞子を吸入したからといって、必ずしも肺がんになるわけではありません。ご自身の健康状態に不安がある場合は、医療機関を受診して相談することをお勧めします。

カビの種類は様々ですが、緑色のカビは、トリコデルマ属やペニシリウム属のカビの可能性があります。これらのカビの中には、毒素を産生するものも存在するため、安易に処理せず、適切な対策が必要です。

カビの除去方法:安全で効果的な手順

1. 準備

  • マスクの着用:N95マスクなどの防塵マスクを着用しましょう。通常のマスクでは、カビの胞子を完全に防ぐことはできません。
  • 手袋の着用:ゴム手袋を着用して、皮膚への刺激やカビの付着を防ぎます。
  • 保護メガネの着用:目への刺激を防ぐため、保護メガネを着用することをお勧めします。
  • 換気の確保:作業中は窓を開けて換気を十分に行いましょう。扇風機などで空気の流れを作るのも効果的です。
  • 廃棄物の準備:カビのついた部分を拭き取った布やティッシュなどは、密閉できるビニール袋に入れて処分しましょう。
  • 清掃用具の準備:カビ取り用のブラシ、マイクロファイバークロス、バケツ、スプレーボトルなどを用意します。

2. カビの除去

拭き取れるとのことですが、まずは軽い汚れは乾いた布で丁寧に拭き取ります。強くこすりすぎると、カビが拡散する可能性があるので注意しましょう。その後、カビの繁殖が激しい箇所には、次亜塩素酸ナトリウム(キッチンハイターなど)を薄めた液をスプレーボトルに入れ、カビに吹きかけます。ただし、木製の家具に使用する場合、変色や劣化の可能性があるため、目立たない場所で事前にテストを行いましょう。

希釈比率は、必ず製品の表示に従ってください。濃度が高すぎると、家具を傷める可能性があります。吹きかけた後は、しばらく置いてから、マイクロファイバークロスで丁寧に拭き取ります。その後、水拭きをして、しっかりと乾燥させましょう。漂白剤を使用する際は、換気を十分に行い、ゴム手袋と保護メガネを着用してください。

次亜塩素酸ナトリウムを使用できない、または不安な場合は、重曹水やアルコール(エタノール)を使用することもできます。重曹水は、重曹を水に溶かして作ります。アルコールは、市販の消毒用アルコールを使用します。これらの溶液も、吹きかけた後、マイクロファイバークロスで丁寧に拭き取り、水拭きをして乾燥させましょう。

3. 乾燥と再発防止

カビを除去した後、本棚と壁を完全に乾燥させることが重要です。除湿機を使用したり、扇風機で風を当てたりすることで、乾燥を促進しましょう。

再発を防ぐためには、湿気の対策が重要です。本棚と壁の間に隙間を作り、通気性を良くしましょう。また、除湿剤を使用したり、定期的に掃除をすることで、カビの発生を防ぐことができます。

専門家の意見

カビの除去は、専門知識が必要な場合もあります。特に、広範囲にカビが発生している場合や、健康への影響が心配な場合は、専門業者に依頼することをお勧めします。専門業者は、適切な薬剤を使用し、安全にカビを除去してくれます。

本棚の材質とカビ

本棚の材質が木であるとのことですが、木材は吸湿性が高いため、カビが発生しやすい素材です。カビの除去後、防カビ剤を塗布することで、再発を防ぐ効果が期待できます。防カビ剤を選ぶ際には、木材に使用できるものかどうかを確認し、使用方法をよく読んでから使用しましょう。

まとめ

カビの除去は、適切な手順と安全対策が重要です。今回ご紹介した方法を試してみて、それでも不安が残る場合は、専門業者に相談することをお勧めします。健康への影響が心配な場合も、医療機関を受診して相談しましょう。

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